車・バイク

2024/06/03

カスタムしたスーパーカブをノーマルに戻す! 温故知新カスタム!?

 

ホンダ・スーパーカブ90をノーマルに戻す

 

 現行車種のスーパーカブ C125 、CT125・ハンターカブ、スーパーカブ 110、クロスカブ110は今までのカブの歴史で積み上げてきたホンダの技術の粋が詰まった素晴らしいバイクだ。

 しかし、ちょい古のキャブ車好きな筆者としては、もう少し手軽なものがいいなと考え、「原付二種」「日本製」「キャブ車」をキーワードにスーパーカブ探しの旅を始めた。

 

スーパーカブ

 

 知り合いに声を掛けたり、ウェブで探したり、外出した際に飛び込みでバイクショップに入ってみたり、いろいろ手を尽くしたが、どうやらカブは今、人気があるらしく、思ったように見つからない。
 途方に暮れていたころ、以前に話を振っていた知り合いから「田舎に乗らなくなったカブがあるらしいけど…」との吉報が! 焦る気持ちを抑えつつ、車両を確認しに行き、シート下のステッカーから年式を調べたら「スーパーカブ90 1999年式」ということが判明した。まさに探していたものとバッチリあっていたので、引き取らせてもらうことを即決。1週間後には納車手続きを済ませ、マイバイクに仲間入りさせた。
 手に入れてまもなくドレスアップを中心としたカスタムを施した。そのスタイルも気に入り、1年ほどカスタムした状態で乗ってきたが、徐々にノーマル状態のスーパーカブがどのようなものか興味がわき始めた。

 二輪車、四輪車を含めた乗り物全体として、日本で初めてその形状が立体商標登録されたスーパーカブ。その完成されたデザインは、実に素晴らしく、機能としても非常に優れているとの評価だ。そんなことも体感せずにカブ主とは名乗れない!
ということで、「スーパーカブをノーマルに戻そう作戦」を決行することにした。

 

以前のスーパーカブの姿 ~走破性をアップさせるカスタム~

 

スーパーカブ

 

まず、決めたのがブロックタイヤへの換装。これにより、林道やガレ場もある程度走り抜けられるようになった。それに合わせ、フェンダーとタイヤのクリアランスを確保するためにフロントをアップフェンダーに変更。また、レッグシールドをカットされたスリムなものに替え、軽快さと狭い路地でも走りやすくしてみた。また、チェーンとスプロケットへのアクセス性をよくするためにノーマルチェーンカバーを取り外し、上部だけのチェーンカバーに変更した。

 

ノーマル化のために用意した主なパーツ

 

 

フロントフェンダー・濃緑メタリック
雨の跳ね返りがきちんと防げるノーマルフェンダーは非常に役立つ

 


レッグシールド ホワイト スタンダード・デラックス用
雨風の影響を大幅に軽減できるノーマルレッグシールド

 

 

IRC NF6(フロントタイヤ2.50-17)/IRC NR6 (リアタイヤ 2.50-17)
前後のパターンがそれぞれ異なっている納車時のノーマル仕様に戻す

 

 

純正風メッキリアキャリア

ホムセン箱など様々なボックスを積載しやすいノーマルリアキャリア

 

 

チェーンカバーセット
メンテナンス性が向上するチェーンを覆うノーマルタイプのチェーンカバー

 

メンテナンス

 

 ノーマル風に戻すにあたり、外装パーツを始め、各パーツを取り外すことになるので、あわせてキャブ、タイヤ、チェーンなどのメンテナンスをしていく。

 

キャブレター
ガソリンと空気を混合して、エンジンに燃料を供給するキャブレターはキャブレター方式のバイクでは非常に重要なパーツ。それゆえ、キャブレターに不具合が発生すると走行に支障が出る。キャブレターの不調はアイドリングの不安定、エンストなどに直結することが多いので、きちんと手入れをしよう

 

チェーン/スプロケット
出先でチェーンが切れてしまったら…考えるだけでも恐ろしいバイクトラブルの中でもトップレベルの避けたい事態だ。20年以上交換した感じがしないので、この機会に前後スプロケットとあわせて交換する。スプロケットの交換は、前後同時に行い、同時にドライブチェーンも交換したほうがよい

 

タイヤ交換
カスタムして、まだ1年。正直、まだ交換しなくてもいいレベルのタイヤなのだが、今回はノーマルに戻すことをテーマにしているので、井上ゴムのカブ用ノーマルタイヤに履き替えることにした

 


 通称“鉄カブ”と言われている初年度登録から20年ほど経ったボトムリンク式のカブを街中で見ても、結構ボロボロになってしまっているものが多い。逆に言えば、外装まで手を掛けてきれいにしているものはほとんど見かけないと言っても過言ではないだろう。

 しかし、さすがは世界一の販売台数を誇るスーパーカブ。各部パーツは、純正から社外パーツ、海外製パーツまで豊富に揃っているので、根気よくパーツを探せば、フルレストアは難しいかも知れないが、自分好みの自分だけのスーパーカブを作り上げることは十分にできる。

 せっかくの名機なので、所有している皆さん、またこれから手に入れたいと思っている人にも、長くきれいに乗り続けてもらいたい。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

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