エアガン

2023/12/07

【解説】エアガン用サイレンサーの構造と装着方法【初心者向け】

 

便利アイテム「サイレンサー」

 

 自分が持っているエアガンをイメージチェンジしたい場合、サイレンサー(サプレッサー)を装着するという手段は見た目が大きく変わるということもあり、採用するユーザーは多い。さらにエアガン用のサイレンサーには、発射時に銃口から漏れ出るエアなどの音を抑制し射撃音の音量を下げて聞こえにくくする効果もある。

 外観の変化と静粛性向上を得られる便利なサイレンサーだが、取り付けるエアガンに合ったものを選ぶには多少の知識が必要になる。ここではパーツ選びに役立つサイレンサーの基礎知識をご紹介していく。

 

 

サイレンサーの構造

 

 

KM企画
汎用 M14ネジ正逆対応 フェザーウェイトサイレンサー

  • 内径:25mm〜40mm
  • 全長:60mm〜335mm
  • 価格:¥3,850〜¥6,820
  • お問い合わせ先:KM企画

 

 今回は初心者でも扱いやすいKM企画製のサイレンサーを用意した。重量が軽く、内径や全長が細かく分けられており、サイレンサーとしての造形も基本に忠実なデザインとなっているので様々な銃にマッチする。本体の前方と後方両方にネジが切られており、それぞれ14mmの逆ネジおよび正ネジ規格に対応しているので非常に使いやすい。

 

KM企画のサイレンサーは本体の前後両方に14mm径のネジが切られており、逆ネジと正ネジの両方に対応している。日本製と海外製のほとんどのエアガンに装着できる構造なので使い勝手がよい

 

エアガンのマズル部に備えられているネジの規格は14mm逆ネジが最も多く、次いで14mm正ネジとなっている。正ネジは海外製のエアガンに多い規格だ。東京マルイ製など日本製エアガンの多くは14mm逆ネジとなっているが、サイレンサーを購入する前に一度自分で確認しておくとよい。ハイダーなどマズルパーツが時計回りに回転して緩めば逆ネジ規格だ

 

こちらの写真は16mm正ネジ規格のマズルを写したものだ。14mmネジ規格より少し大きいものでありハンドガンなどに使用されていることが多い。16mm正ネジ規格には14mmネジ規格のマズルアダプターは取り付けることができないので、注意が必要だ

 

KM企画のサイレンサーは筒内に吸音材が内蔵され、銃口からの発射音を抑制する。銃本体のマズル部に装着する基部とサイレンサー本体はネジ切りによって結合しているので、このように簡単に分解できる。分解時は基部パーツをドライヤーで温めてからねじると取り外しやすい

 

サイレンサーは銃に合ったものを選ぶ

 

 サイレンサーには外径(筒の大きさ)や全長の長さなど様々な種類がある。サイレンサーを装着したい銃のサイズ感、カスタムをした時の完成イメージなどを明確にしておかないと、実際に装着した際に見た目がアンバランスになってしまう場合もある。このバランスをあえて崩して個性的なカスタムガンを作るのも面白いが、サイレンサーの重量や取り回しに難が出る場合もあるので、購入前にしっかりと下調べをしてイメージを練っておこう。

 

これは極端な例だが、きちんとバランスを考えないとアンバランスになってしまうので注意が必要だ

 

サイレンサーの取り付け方

 

エアガンにサイレンサーを取り付ける際は、フラッシュハイダーを外す必要がある。基部にイモネジがある場合は六角レンチでイモネジを緩め、フラッシュハイダーが回転するようになったら緩み方向へ回して取り外す。この時、銃口側から見てハイダーが緩む回転方向が時計回りなら逆ネジ、反時計回りで緩むなら正ネジだと判断できる

 

マズルのネジ部にサイレンサーを取り付ける際はネジがまっすぐに噛み合うように慎重に回していく。海外製エアガンの中にはネジの寸法が粗いものもありすんなりと装着できない場合もあるが、サイレンサーを垂直にしてネジの噛み合いを意識して取り付けることでしっかりと装着できる

 

サイレンサーを完全に固定するにはネジが固くなるまで締め込む必要があるが、10.5インチのM4カービンなどの場合は着剣ラグなどが干渉して締めこめない場合がある。そういった際は内径14mm〜15mmのワッシャーやOリングをネジ部に入れ、ネジの長さを調整してやるとよい

 

おまけ:トレーサーとは?

 

 サイレンサーと非常によく似た外見を持つトレーサーは専用の蓄光BB弾を射撃時に発光させる機能を持つマズルデバイスだ。消音機能はなく、射撃時に光を発することから暗闇での視認性を上げてしまうため発射音を抑制するサイレンサーとは正反対の性質を持つパーツだといえる。間違えないように注意が必要だ。

 

とはいえ、使ってみると結構派手に光って楽しいのも事実。インパクト重視で楽しみたい人にはお薦めだ

 

トレーサーは様々な種類のものが販売されているが、中にはサイレンサーとそっくりな外観のものもある。トレーサーの内部には乾電池や内蔵バッテリが収納されており、この電力で内部のライトを点灯し、蓄光BB弾に光を与えて発光させる。トレーサーも楽しいカスタムパーツだが、静粛性を求めるならサイレンサーとなるので、自分が求める方向性に合うものをよく考えてから購入しよう

 

撮影協力:KM企画

TEXT :アームズマガジン編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年12月号に掲載されたものです。

 

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