エアガン

2023/12/05

MGC GLOCKスナイパーカービンを東京マルイ グロック仕様に改良!!【カスタム】

 

GLOCK スナイパーカービンを復活させる!

 

 

 最近マイブームとなっているエアガンのカスタマイズが「ピストルカービン化」だ。実物のカービンキットやトイガン用のキットなどを用いて多彩なカービンを製作し、サバイバルゲームに投入している。最新のカービンキットに満足してガンラックに収納しようとした時、長らく使っていないMGC製のGLOCKスナイパーカービンが目に飛び込んできた。これは、これは懐かしのGLOCKスナイパーカービンを最新仕様に復活させる企画である。

 

前回はこちら

 

 今回はストックに組み込むための加工と、ベースガンの性能向上にチャレンジした。ベースとなったMGC製のグロックと東京マルイ製グロックでは寸法が異なる可能性がある。何とか既存のパーツだけで組み込めることを期待したい。
 また分解時にストック側のアウターバレルが短いことが判明したため、これに対処するのと、スナイパーカービンの名に相応しい命中精度の高いカービンにしたいので内部のカスタムも実施しよう。

 

※トイガンを分解すると、メーカー保証や修理を受けられなくなります。分解する場合は自己責任の下に行なってください

 

マウントを付けるための加工

 

まず、取り付け用のマウントを付けるため、グロック本体のセーフティプレートに穴を開ける

 

穴開けの前にマウントのネジ穴の間隔を測っておき、基準になる位置を決め、ペンでマーキングしておく

 

4mmのネジを切るので3.5mmの下穴を2カ所開ける必要があるのだが、セーフティプレート側の穴を開けたい箇所に窪みがあったので、通常のドリルでは下穴が曲がってしまう。そのためエンドミルを使って下穴を開けた

 

下穴をシッカリと開けてあるが、手だけでネジ切り溝のタップを切ろうとすると、溝の螺旋が曲がってしまう可能性がある。対策として機械に装着した状態で4mmのタップのネジを切る

 

セーフティプレートをフレームに組み込む。本来備わっているマニュアルセーフティ機能をオミットすることなく加工ができた

 

試しにマウントを仮組してみた。穴の位置も適当であり、ネジの噛み合いも良好だ。これはいい調子に作業が進んでいると思っていたのだが…

 

マウントの固定ネジが長すぎて、フレームの内側に飛び出してしまった。このままでは作動時にスライド側のパーツと干渉してしまう。動作不良を起こさないために対策を行なう必要がある

 

マウントの固定ネジに平ワッシャーとスプリングワッシャーを追加で用意した。これを使用して解決を試みる

 

ネジとネジ穴の間に厚みを設けることでネジの頭が飛び出さないように調整した。すると、ネジ頭がちょうどよく下がり、ツライチに近い状態になった。これでブローバックの障害となるようなことはない

 

 

インナーバレル&チャンバーのカスタム

 

チャンバーパーツを外してアウターバレルからチャンバーユニットをとりだす

 

チャンバーを分解するにはHOPダイヤルを外してからチャンバーカバーを留めているネジを外す。ダイヤルの位置関係は決まっているので分解前に充分に確認しておく必要がある

 

チャンバーを開けるとホップアップレバーが外れる

 

インナーバレルはノーマルバレルの2.5倍ほどの長さになるKM企画のエクステンションバレルを別注した。チャンバーはロングバレルに最適なVカット ウレタンチャンバー 55に交換する

 

バレルを組み込んで完成。これだけバレルが長ければロングマガジンとの相性も期待できる

 

まとめ

 

 マウントの取り付けは分解時にMGCのグロックで検証してあったので予想通りの結果となった。底部の2本のネジだけでは強度に不安が残るがこれは使い方でカバーするしかない。ストック側のアウターバレルの短い問題への対応としてインナーバレルを伸ばしたかったが市販品ではサイズに合うものがなかった。そこでベストサイズのアタッチメントバレルとHOPパッキンをKM企画に用意していただいた。バレル長が延長されたので、ストック側のアウターバレルに固定できればノーマルより命中精度も期待できるだろう。

 

TEXT:IRON SIGHT

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年12月号に掲載されたものです。

 

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