エアガン

2023/11/27

ブルーイング加工でトイガンをより美しく「モデルガン・カスタムフィニッシュワーク」【ガンショップグルカ】

 

ガンショップグルカのブルーイングフィニッシュ

 

 実銃のようなガンブルーの色合いを再現するためのブルーイング加工は個人レベルでは難易度が高く、思うようにブルーの色合いが再現できない。そこで自分の愛銃をブルーイングしたい方のためにガンショップグルカが始めたブルーイング加工代行を紹介する。

 

 

ブルーイングとは?

 

 モデルガンのカスタムフィニッシュとして広く知られているブルーイング。ブルーイングとは鋼の表面に空気や水蒸気、化学薬品などを用いて鉄の酸化皮膜を形成させて耐食性を改善する処理のことで、実銃では100年以上前から用いられている手法。トイガンの場合はヘビーウエイト樹脂や亜鉛合金にブルーイング液を反応させることで再現している。一見すると簡単そうだが、単にブルーイング液を染み込ませるだけでは実銃のような質感は再現できない。実際にはきれいに発色させて、色ムラができないように表面を丁寧に研磨したり整えたりする作業が必要となり、個人ではなかなか上手にはできない。そこで、モデルガンやエアガン、ミリタリー用品の中古買取・販売を行なっているガンショップグルカはブルーイング加工代行の依頼受付を始めた。

 

作業工程

 

ガンショップグルカでのブルーイングの作業行程を見てみよう。今回ブルーイングするのはマルシンのブローニングハイパワーコマーシャルHWだ

 

まずはスライドやフレーム、トリガーやハンマーなどの各スモールパーツを水洗いして脱脂・乾燥させる

 

次に刻印が薄くなったりエッジがダレないように注意しながら表面をヤスリなどで丁寧に磨いて均しながら整えていく。パーツに皮脂が付かないように手袋をして作業をする

 

亜鉛ダイキャストパーツは製品状態でブルーイングされているのでヤスリ等で落として磨き上げる

 

トリガーを磨き上げたところ。均一なブルーフィニッシュにするためにできるだけ平滑になるように磨く

 

ゴム手袋をしてブルーイング液(アルミブラック)を表面に染み込ませていく。最初はブルーにならないので何度も染み込ませていく

 

ブルーイング液を染み込ませていくと、グレー色だった表面がこのようにブルーフィニッシュになっていく。ここからさらに仕上げていく

 

各スモールパーツもブルーイングできたら完成

 

ベルジャンブルーと呼ばれる実銃のハイパワーの色合いに近づいた。ノーマル状態とは比べものにならないくらい美しい

 

完成例

 

マルシンのワルサーPPK/S HW組立キットをベースにフルブルーイング標準仕上げ/組立のみを施したもの。透き通るようなブルーの質感とともに各部のエッジや刻印もしっかり残されており、高級感漂う仕上がりとなっている。工賃¥55,000

 

タナカのコルトパイソン4インチ“R-model”HWをベースにフルブルーイング標準仕上げを施したもの。実銃の特徴であるコルトロイヤルブルーを彷彿とさせるブルーの輝きが手に入る。工賃¥55,000

 

ブルーイング加工工賃

 

フルブルーイング/標準仕上げ

  • 中型オート:¥55,000
  • リボルバー4インチ:¥55,000
  • リボルバー6インチ:¥66,000
  • M29 4インチ:¥66,000
  • M29 6.5インチ:¥77,000
  • M28 8インチ:¥88,000
  • ダブルデリンジャー:¥27,500

 

サイドポリッシュ/標準仕上げ

  • 中型オート:¥27,500

 

オプション(基本料プラス)

  • ハンマー&トリガー ケースハードン仕上げ:¥11,000
  • 表面処理 鏡面仕上げ:¥22,000
  • 組み立てキット 組立調整:¥11,000

 

※金属製モデルガンは本体を白色または黄色に着色することが法律によって義務付けられているためブルーイング加工が行なえません
※ABS樹脂は素材そのものがブルーイング液に反応しないためブルーイング加工は行なえません
※上記はあくまでも参考価格です。サイズ、パーツ構成等により価格は変動します

 

ノーマル状態(写真右)とブルーイングモデル(写真左)と比較したところ。表面の質感がまったく異なるのがわかる。金属パーツも同様のブルーイング仕上げが施されている

 

TEXT:毛野ブースカ

画像提供:グルカ

商品のお問い合わせ先:ガンショップグルカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年12月号に掲載されたものです。

 

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