2023/11/17
世界各国のアサルトライフル大集結!! 軍用小銃エアガン12選【2023年版】
かつてはトイガン化される軍用ライフルといえばM16やAK、G3など一部の定番モデルしかなかったが、今では世界各国のアサルトライフルがトイガンで様々に製品化されている。ここではそんな軍用小銃を12挺ピックアップしてみたので、ご紹介しよう。
東京マルイ
次世代電動ガン
M4A1カービン
DATA
- 全長:777mm/861mm(ストック伸長時)
- 重量:2,970g
- 装弾数:82発
- 価格:¥54,780
- お問い合わせ先:東京マルイ
言わずと知れたアメリカ軍の制式アサルトライフル
現在、米軍の制式アサルトライフルとして定着しているM4は、カービン(騎兵銃)の名が冠された小銃としては第二次大戦期に採用されたM1カービン以来となる。M4は、1994年に制式採用され、当初は発射ポジションがセーフ/セミ/バーストだったが、のちに特殊部隊の要請により発射ポジションをセーフ/セミ/フルとしたM4A1が登場した。1990年半ばから後半にかけては主に特殊部隊で使われていたが、対テロ戦争以降、一般兵士にも広く使われるようになった。ピカティニースペックのトップレールが配されたアッパーレシーバーにはデタッチャブルキャリングハンドルが付き、放熱性を高めた円筒型ハンドガード、リトラクタブルストックが装着されている。
東京マルイは各カテゴリーでM4A1カービンを製品化しているが、ここで紹介するのは次世代電動ガン。シュート&リコイルエンジンVer.Ⅱを搭載し、6ポジションタイプのエンハンスドストックが付属。ハンドガード内に8.4Vニッケル水素ミニS 1,300mAhバッテリーを収納する。
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SIG AIR PROFORCE
MCX VIRTUS SBR
電動ガン
DATA
- 全長:737mm
- 重量:3,000g
- 装弾数:120発
- 価格:¥82,500
- お問い合わせ先:ライラクス
実銃メーカー自ら展開する電動ガンシリーズで製品化
もともとはアメリカ国防総省からのオーダーに従うかたちで消音アサルトライフルとして開発されたSIG SAUERのMCX。M16/M4を参考としながらもショートストロークガスピストン、アンビコントロールレバーを採用し、バレルやハンドガード、ストックが簡単に交換できるモジュラーアサルトライフルとして、現在もっとも注目を集めている。
SIG SAUERが自ら展開するエアガンラインであるSIG AIR PROFORCEの製品のひとつであるこのモデルは、MCXの中でも2019年にリリースされたセカンドジェネレーションモデルであるVIRTUSのSBR(ショート・バレル・ライフル)モデルを再現。実銃メーカーによる電動ガンだけあって全体のフォルム再現はもちろん実銃同様の刻印が施されているのもリアルだ。特徴的な形状のレシーバーはCNC削り出しで製作されており、醸し出される雰囲気は実銃そのもの。
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CYMA/CYBERGUN
FN SCAR-L
フルメタル電動ガンTAN
DATA
- 全長:565mm/745mm~810mm(ストック伸長・展開時)
- 重量:3,400g
- 装弾数:300発
- 価格:¥38,500
- お問い合わせ先:UFC
CYMAがFNハースタルとの正式契約により電動ガン化
USSOCOM(アメリカ特殊作戦司令部)の要求を満たすためにベルギーのFNハースタルによって開発されたSCAR(Special operations Forces Combat Assault Rifle)。自衛隊の20式5.56mm小銃をはじめSCARの影響を受けたアサルトライフルは多く、新世代アサルトライフルのベンチマークとなっている。CYMAがFNHとの正式契約により電動ガン化したのは、5.56mm×45弾仕様のSCAR-LのCQCバージョンだ。
オフィシャルライセンスドモデルらしくアッパーレシーバーにはリアルなマーキングが施されている。ハンドガードと一体になった金属製モノリスティックレシーバー、樹脂製ロアレシーバーは実銃同様のコンビネーション。セレクターレバーやマガジンキャッチは左右どちらからでも操作可能。SCARの特徴であるマルチフォールディングストックは伸縮・折り畳み、チークパッドの高さ調整が可能でスタンダード電動ガンM4系マガジンが共用できる。
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G&Gアーマメント
FN F2000
電動ガン
DATA
- 全長:710mm
- 重量:3,350g
- 装弾数:450発
- 価格:¥76,780
- お問い合わせ先:G&G JAPAN
独特なフォルムながらもP90譲りの優れたデザインをリアルに再現
FNハースタルのF2000は同社のP90をベースに5.56mm×45弾とSTANAGマガジンが使用できるように開発されたブルパップスタイルのアサルトライフルである。セーフティ/セレクターなどの操作系はP90を継承しながら薬莢を本体右側前方に排莢するユニークなシステムを搭載。薬莢が詰まるトラブルなどに対処するために本体中央上部にハッチ(インスペクションポート)が設けられている。マガジンはストック下部に装填する。スコープが標準装備されたモデルはP90以上に未来的なフォルムで、G&GアーマメントのF2000はFNHとの正式契約により各部に実銃同様のマーキングが施されている。
内部にはETU/MOSFETが装備され、セミロックやスイッチ焼けが回避されトリガーフィーリングも格段に改善された。ボディはやや大柄だが、P90譲りのデザインから非常に構えやすく、コントロールレバー類も操作しやすい。今回撮影に使用した1.5倍率のスコープが内蔵されたF2000のほかに、フラットトップレシーバーのタクティカルがラインアップされている。
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東京マルイ
次世代電動ガン
G36K
DATA
- 全長:615mm/860mm(ストック展開時)
- 重量:2,900g
- 装弾数:50発
- 価格:¥54,780
- お問い合わせ先:東京マルイ
G36のカービンサイズモデルを次世代電動ガンで再現
G3に代わるドイツ軍の制式アサルトライフルとして採用されたヘッケラー&コックのG36はNATOスタンダードの5.56mm×45弾を使用。作動方式はヘッケラー&コックの代名詞といえるローラーディレイド方式ではなくオーソドックスなガス圧作動方式を採用した。レシーバーやハンドガード、ストックはポリマー樹脂製でアンビタイプの操作系を備え、各部をモジュラー化することでバリエーション展開が可能となっている。東京マルイはG36シリーズの中でも、カービンモデルに相当するG36Kを次世代電動ガンシリーズにラインアップしている。
レシーバー上面に設けられたキャリングハンドルには実銃のオプティカルサイトをイメージした倍率3倍のマイクロスコープが内蔵されている。ハンドガードにはアクセサリーレールが追加できるなど汎用性も高い。次世代電動ガンなので内部にはシュート&リコイルエンジンを搭載し、実銃さながらのリコイルショックに加えてボルトが前後動するギミックも搭載されている。未来的なフォルムは今見ても新鮮だ。
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ARES
L85-A3
電動ブローバックガンEFCS搭載デザートカラー
DATA
- 全長:775mm
- 重量:3,500g
- 装弾数:130発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:キンワ e-mail:sales@kinwa-co.jp
近代化改修されたL85A3を電子トリガー搭載電動ガンで再現
まだ冷戦期だった1985年、それまで使われていたL1A1に替わるイギリス軍の制式アサルトライフルとしてブルパップ式のL85が採用された。しかし、採用当初から欠陥が発覚し、各部を改修したL85A1が登場したものの、このモデルでも欠陥は完全に解消されなかった。そこでイギリス軍はヘッケラー&コックにL85A1の改修を依頼、完成したのがL85A2である。そして2016年、ヘッケラー&コックによりさらに改良が加えられた最新バージョンがL85A3である。
ARESはこのL85A3を電動ガンで再現。本体はグリーン基調から全体にRAL8000のフラットダークアースを基調としたカラーリングを施している。また、実銃A3のハンドガードはHKタイプのアクセサリースロットを持つが、こちらの製品は汎用性を重視して見た目にも違和感のないアルミ製キーモッドハンドガードを採用。マガジンキャッチにガードを設けるといった、細かな改良も再現されている。
内部メカはBB弾の発射にあわせてダミーボルトが前後動するブローバックギミックに加え、ARESオリジナルのEFCS(電子トリガーシステム)が採用されている。改修されてバージョンアップしたL85の真価がトイガンでも体感できる。
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東京マルイ
ステアーAUG
DATA
- 全長:805mm
- 重量:3,400g
- 装弾数:80発
- 価格:¥32,780
- お問い合わせ先:東京マルイ
機構までうまく再現し実銃の雰囲気を存分に楽しめる電動ガン
イギリス軍のL85、フランス軍のFA-MASに次ぐブルパップライフル御三家のひとつであるオーストリア軍のステアーAUG。バレル長を確保しつつコンパクト化できるのが特徴のブルパップライフルは1970~1980年代を中心にヨーロッパで続々誕生し、中でもステアーAUGは樹脂製パーツを多用し、バレルやレシーバーがワンタッチで交換可能なモジュラー構造をいち早く取り入れるなど時代を先取りしたアサルトライフルだった。現在でもレシーバー周りを中心にアップデートされてオーストリア軍を中心に使われ続けている。誕生から40年以上経った今なおその魅力は色褪せることはない。
そんなステアーAUGを東京マルイは電動ガンで再現し、こちらもロングセラーとなっている。中でも最初期に製品化されたのが、この20mm幅のスコープマウントベースが付属したモデルだ。
ストックや折り畳み可能なフォアグリップはブラック仕上げで、メカボックスはバージョン3を採用。実銃同様バレルアッセンブリーとレシーバー、さらにレシーバーとストックがワンアクションで着脱でき、セレクター機能も実銃と同じくトリガーの引き具合によってセミとフルが撃ちわけられる。
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S&T
Beretta ARX160
スポーツライン電動ガンBK
DATA
- 全長:575mm/730mm~800mm(ストック伸長・展開時)
- 重量:2,440g
- 装弾数:300発
- 価格:¥25,300
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
ベレッタらしさが漂う流麗なフォルムのアサルトライフルを再現
イタリアのベレッタといえばオートマチックピストルのイメージが強いが、長年にわたってイタリア軍の制式小銃を作り続けている。ARX160はイタリア軍のAR70/90の後継として、ソルダートフトゥーロ計画(イタリア版フューチャーソルジャー)に基づいて開発された。ボディのほとんどをポリマー樹脂製とし、クイックバレルチェンジシステムやピンフリー設計を導入するなど、現在のトレンドであるモジュラー式アサルトライフルの代表的存在である。そんなARX160をS&Tはスポーツライン仕様の電動ガンで再現している。
アンビタイプのコントロールレバー類に加えてシンメトリカルなボディデザインなので利き腕を問わず扱えて、実銃と同じくチャージングハンドルが左右に切り替えられるなどユニークな機構も取り入れられている。
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東京マルイ
89式5.56mm小銃
DATA
- 全長:916mm
- 重量:3,700g(バッテリー、バイポッド含む)
- 装弾数:69発
- 価格:¥51,480
- お問い合わせ先:東京マルイ
*データは固定銃床型のものです
実銃同様の3点射バーストも電動ガンで再現
1989年に制式採用された89式5.56mm小銃は、64式小銃から継承されたバイポッド、レシーバー右側に設けられた回転式セレクターレバー、3バースト(3発制限点射)モード、日本人の体格にあわせてデザインされたストックやグリップを取り入れるなどユニークな特徴を有している。2020年(令和2年)に20式5.56mm小銃が制式採用されて配備が進む中、多くの部隊で89式5.56mm小銃は使われ続けている。東京マルイは89式5.56mm小銃をダイキャスト製レシーバーやアルミ一体型アウターバレルなど、各部に金属製パーツを多用して電動ガン化。左右非対称のグリップや固定銃床をリアルに再現している。
30連タイプのマガジンの装弾数は69発、専用のバージョン8メカボックスにカウンター機能のついたメカニカル3バースト機構を搭載し、正確かつ安定した3点射と、1発目もしくは2発目でトリガーを離しても、再度撃つ時には3点射バーストとなる。写真の固定銃床型に加え折曲銃床型もラインアップ。
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S&T
TAVOR SAR
FLAT TOP スポーツラインFDE(金属レールバージョン)
DATA
- 全長:682mm
- 重量:2,725g
- 装弾数:300発
- 価格:¥31,570
- お問い合わせ先:UFC e-mail:wholesale@ufc-web.com
実用性の高いブルパップライフルを再現
ブルパップライフルはかつて次世代アサルトライフルとしてもてはやされたが、今では少数派となってしまった。そんな中、イスラエル軍は2000年代に入りブルパップライフルのタボール(TAVOR)を制式採用した。様々な研究開発を経て誕生したタボールは、ブルパップライフルの常識を覆す機能性、実用性を有しており、イスラエル軍以外にも制式採用されている。
S&Tはタボールの電動ガンを豊富にラインアップしており、その中でもエクスプローラーバージョンはいわゆるスポーツラインに相当するもので、樹脂を多用しているため重量が2,500gと軽量。ブルパップスタイルとあいまってコンパクトで取り回しやすく、ピストルグリップは最大限前進しているのでマガジンへのアクセスもしやすい。
このモデルはレシーバー先端までトップレールが延長されたフラットトップ仕様に加えて金属製になったことで剛性が向上。各種光学機器が安心してマウントできる。スタンダード電動ガンM4用マガジンが使えるので汎用性にも優れている。
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ICSエアソフト
TOD-AR
DATA
- 全長:750mm/980mm(ストック展開・伸長時)
- 重量:3,000g
- 装弾数:400発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:ICSエアソフト
イスラエル初の自国製アサルトライフル、ガリル
ICSエアソフトのTOD-ARはガリルをモチーフにした電動ガンだ。
ガリルは1950年代から採用されていたイスラエル版FAL(Romat)に代わる制式小銃として1973年にイスラエル国防軍に採用された。口径は5.56mm×45弾、採用当初はカラシニコフコピーのフィンランド製バルメRK M62のレシーバーをベースに、アメリカ製のバレル、マガジン、ボルトに加えてFN FALからパラトルーパーストックを組み合わせていた。国内での量産設備が整い自国産として配備されるはずだったが第四次中東戦争が勃発し、アメリカから中古のM16を購入したことからガリルは全軍に配備されることはなかった。その後諸外国に輸出され、現在はモダナイズされたガリルエースが製造されている。
ICSエアソフトは延長されたコッキングハンドルやアンビセレクターレバー、フォールディングストックなどガリルの特徴をリアルに再現。今回の樹脂製ハンドガードが付いた「AR」以外に、実銃同様の木製ハンドガードとバイポッドが装着された「ARM」、レールシステムやマウントベース、チークパッドが装着された「MRS」がある。
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LCTエアソフト
LCK-12
DATA
- 全長:685mm/945mm(ストック展開・伸長時)
- 重量:4,100g
- 装弾数:130発
- 価格:オープン
- お問い合わせ先:LCTエアソフト
M16と並ぶアサルトライフルの雄・AKシリーズの最新バージョンが第5世代に相当するAK-12である。5.45mm×39弾仕様のAK-74Mをベースに基本構造はそのままに各部をモダナイズ。アクセサリーレール付きハンドガードやスコープマウントベースが追加されレシーバーカバー、フィンガーチャンネル付きグリップ、マルチフォールディングストックが装備されている。LCTエアソフトのLCK-12はAK-12をモチーフにした電動ガンだ。
実銃は細かなアップデートが繰り返されており、LCTエアソフトはAK-12として紹介されることが多い2016年頃の仕様でモデル化。レシーバーカバーとハンドガードにアクセサリーレールが付属し、M4カービンのストックに似たマルチフォールディングストックを装備。
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TEXT:アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年11月号に掲載されたものです。
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