エアガン

2023/11/11

AKをベースに開発されたガリルを再現「ICSエアソフト TOD-AR」

 

イスラエル初の自国製アサルトライフル、ガリル

 

 かつてはトイガン化される軍用ライフルといえばM16やAK、G3など一部の定番モデルしかなかったが、今では世界各国のアサルトライフルがトイガンで様々に製品化されている。そこでこのWEB特集では、世界各国のアサルトライフルを再現したトイガンの魅力を徹底チェックする。今回は「ICSエアソフト TOD-AR」をピックアップしよう。

 

ICSエアソフト TOD-AR

 

 

イスラエルが純国産化を目指したアサルトライフルを電動ガンで再現

 

 ICSエアソフトのTOD-ARはガリルをモチーフにした電動ガンだ。
 ガリルは1950年代から採用されていたイスラエル版FAL(Romat)に代わる制式小銃として1973年にイスラエル国防軍に採用された。口径は5.56mm×45弾、採用当初はカラシニコフコピーのフィンランド製バルメRK M62のレシーバーをベースに、アメリカ製のバレル、マガジン、ボルトに加えてFN FALからパラトルーパーストックを組み合わせていた。国内での量産設備が整い自国産として配備されるはずだったが第四次中東戦争が勃発し、アメリカから中古のM16を購入したことからガリルは全軍に配備されることはなかった。その後諸外国に輸出され、現在はモダナイズされたガリルエースが製造されている。

 

ICSエアソフト TOD-AR
TOD-ARにはシンプルなデザインの樹脂製ハンドガードが付属し、バイポッドはオミットされている

 

ICSエアソフト TOD-AR
カラシニコフライフルらしくボルトに直接設けられたコッキングハンドルは左手でも操作しやすいように延長されている

 

ICSエアソフト TOD-AR
マガジンキャッチには誤作動を防止するためのガードが追加されている。ガリル専用のマガジンの装弾数は400発

 

ICSエアソフト TOD-AR
ガリルはアンビセレクターレバーをいち早く導入していたことで知られる。ICSエアソフトはライブで作動する

 

ICSエアソフト TOD-AR
現在のモダナイズドAKに強い影響を与えているフォールディングストック。ロシア製AKとは異なりボディ右側に折り畳まれる

 

 ICSエアソフトは延長されたコッキングハンドルやアンビセレクターレバー、フォールディングストックなどガリルの特徴をリアルに再現。今回の樹脂製ハンドガードが付いた「AR」以外に、実銃同様の木製ハンドガードとバイポッドが装着された「ARM」、レールシステムやマウントベース、チークパッドが装着された「MRS」がある。

 

ICSエアソフト TOD-AR
ガリルが誕生した経緯を物語るように、AKの特徴を色濃く残しながらも部位ごとに様々な取り合わせが行われユニークなスタイルとなったガリルを再現。トイガン化される機会も少なくマニアックな存在といえるだろう

 


 

ICSエアソフト
TOD-AR

 

DATA

  • 全長:750mm/980mm(ストック展開・伸長時)
  • 重量:3,000g
  • 装弾数:400発
  • 価格:オープン
  • お問い合わせ先:ICSエアソフト

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年11月号に掲載されたものです。

 

※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

Twitter

RELATED NEWS 関連記事

×
×