2023/10/26
「月刊ガンプロフェッショナルズ 2023年12月号」10月27日発売!
「月刊ガンプロフェッショナルズ 2023年12月号」10月27日発売! その内容をご紹介します。
スプリングフィールドアーモリー ECHELON
最新型9mmオート
2023年7月23日に発表されたスプリングフィールドの最新作ECHELON(エシュロン)、これはかなりの意欲作です。最大の特徴は、ポリマーフレーム内にトリガーメカニズムを収めた金属製のセントラルオペレーショングループ(COG)を搭載していることでしょう。このCOGにシリアル番号が刻印されており、この部分が銃のコアパーツとなって、グリップフレーム、スライド、バレルなどを様々な形態のものに組み替えることが可能です。このCOGをコアとしたモジュラーフレーム構造は、SIG SAUER P320とP365のFCUとほぼ同じというわけです。スプリングフィールドアーモリーもSIG SAUERの人気ぶりを見て、同じような機能を持つエシュロンを開発したのでしょう。エシェロンも今後様々なコンバージョンパーツが出現し、発展していくはずです。
CZ 97 B .45ACPコンバットハンドガン
近代コンバットシューティングの基盤を築いたジェフ・クーパーは1970年代、CZ75に対し、“最高のコンバットオート”だと高く評価しました。“但し、これが.45口径だったら”という言葉がそれに続いたそうです。ならば、それを実現した.45口径のCZ97Bの評価はどうだったのでしょうか? もしこの銃が1970年代に存在したら、ジェフ・クーパーは何と言ったのか? とても興味深いところです。
実は97年(量産は98年中頃から開始)から存在してきたCZ97Bが2022年を持って生産中止を迎えました。それを知って直ぐにCZ-USAから最終ロットの1挺を入手したのです。それはカリフォルニア州で販売許可を得た旧型のグリップとサイト付きでしたが、CZ97Bは実際のところ、2013年にファイバーオプティックフロントサイトとアルミ製グリップへと改修され、さらに内部も改良した製品として完熟されています。今回はカリフォルニア仕様に、G10グリップで知られるLOK Grips社から提供を受けた専用のG10グリップを加えて実射テストを行ないました。
CZ97Bは、CZ75シリーズほど売れませんでしたが、CZカスタムなどのCZ系カスタムガンの製作を請け負う会社に現在でもカスタム依頼が定期的にある事から、この.45口径版CZ75は決して失敗作ではありません。だって4半世紀も存在し続けたのですからね。根強いファンが今もいるだけに、その製造中止は残念です。その理由に背景にはCZUB(チェコ本社)がコルトを吸収・合併した事も関係しております。詳しくは記事をご覧下さい。
AR系ライフルは水中射撃ができるのか?
作動機構の違いによる機関部破裂の可能性
ダイレクトインピンジメント vs. ガスピストン
近年、ダイレクトインピンジメントのAR系ライフルを水中、または水から取り出してすぐに撃つと、レシーバーが吹っ飛ぶというネガティブな動画が広がっております。各動画も検証テスト結果であれば実際そうなのだと思いますが、一般市場でそのように使用する人は殆どいないでしょう……けれども、これがもし事故や負傷につながるのならば知識として知る必要があります。また軍用として考えると、そのような状況は想定内でもあります。
しかしながら、これまでも川や池など水場が多かったベトナム戦争も含め、様々な戦場で半世紀以上も使われ続けた、AR15/M16/M4シリーズでそのような問題があると騒がれたことはありませんでした。このトラブルを紹介している動画はいくつかある訳ですが、どの動画も、それがなぜ起こったのかを全く解説しておりません。そこで、今回はこれについて考察をしています。
ガバメントの次に来るもの
コルト コンバットコマンダー
コルト純正のセミコンパクトサイズの1911といえばコンバット コマンダーです。まだ現代のようなサブコンパクトや樹脂フレームが普及する以前の時代に登場したモデルです。無理な小型軽量化に走らず、少し全長を短縮した程度の最低限度といえる小型化…まさに自然体です。当時のコルトが考えた1911らしさを奪わない、理想の小型モデルというわけですね。
そんなコマンダーを撃つとフルサイズと変わらないスチールフレームの手応えと共に、手首に野太い衝撃が走り、豪快且つ爽快な撃ち味が堪能できます。
これをレポートしたライターさん、実は2012年10月号の記事以来、ずっとコンバットコマンダーをがガンセイフに保管したままだったそうです。11年ぶりのセミコンパクト1911、その雄姿をご堪能ください。
S&Wモデル52ノーダッシュ .38マスター
.38スペシャルの“ミッドレンジ”ワッドカッター弾のみ使用できる競技専用ピストルがS&W モデル 52です。“最も精度の高い市販セミオート”と言われるのですが、アメリカではマイナーなブルズアイ競技に特化しており、アクションシューティング向けではなかったため、派手な活躍は見られませんでした。それでも1961年から1993年まで製造が続いた、隠れたマスターピースです。今回はその中でも3,500挺程しか製造されなかった初期型(1961~1963)のModel 52“No Dash”をご紹介しています。古き良き、クラフトマンシップを感じさせる逸品をお楽しみください。
S&W SAKURA M360J
日本警察仕様を再現
日本警察が2006年に採用、配備を開始したのが、S&Wモデル360の日本向け特別仕様、SAKURA M360Jです。これは.357マグナム対応ではなく、.38スペシャル専用となっている部分が最大の特徴といえるでしょう。そんな日本向けモデル360が、2010年頃にアメリカ市場で“M360J”として限定販売されました。おそらくS&Wが日本から受注した際に余分に製造した余剰品だと思われます。
今回、そのM360Jを入手し、タナカ製のグリップとランヤードリングを装着、レーザー刻印を駆使して日本警察が使用するSAKURA M360Jを再現しました。
日本警察が使用するSAKURA M360Jの現物を雑誌として取材、実射することはまず不可能です。しかし、今回再現し、実射した銃は、それに限りなく近い存在のはずです。
コルト モデル1902
1911の原型
歴史上、アメリカで初めて誕生したセミオートマチックピストルは、コルト モデル1900で、これを改良・発展させたのがモデル1902です。その外観からも察する事ができる通り、その後に誕生した傑作ピストル、モデル1911に繋がる直系の先祖に当たります。今回はそんなモデル1902のレポートをお届けします。さらに実射もおこないました。1911A1は過去に何度も記事にしています。しかし、その原型となったモデル1911を取材し、実射した事例はほとんどありません。ましてやその前の1902です。日本の銃器雑誌として、これはかつて一度もなかった事でしょう。
IWAアウトドアクラシックス2023 Part 2
先月号に続いて3月にドイツで開催されたIWAアウトドアクラシックス2023のリポートの第2弾をお届けします。今回もピストル編で、前回と同様、IWAが開催されなかった2020年以降(不完全開催であった昨年を含めて)に登場した新製品も交えてのご紹介です。
今回リポートするのは、S&Wリボルバー、コルト、サベージ、ワルサー、H&K、STP(スポーツ・ターゲット・ピストル)、グロック、Korth、スプリングフィールドのSA-35、カボットガンズとなります。
LOK GRIPS
最新カスタムグリップ
銃を実用品として使用していくうちに、何らかの形でその銃に手を加えたくなる気持ちはご理解いただけると思います。一番簡単に銃の印象を大きく変え、なおかつ実用性を高めるパーツがグリップです。ポリマーフレーム全盛となった今は、その大半がグリップ一体型の設計で、このグリップ交換の楽しみは減っていますが、1911やリボルバー、また安定した人気を保つベレッタ92シリーズ、SIG P220シリーズ、CZ75シリーズなどの金属フレームピストルなら、現在でもこれが楽しめます。
そして、かつてのウォルナット製やラバー製とは異なり、軽量かつ様々なカラーや模様を取り込める特徴を持つG10素材の誕生は、グリップ交換の楽しさを一層高めました。今回はそんなG10素材と真鍮製のCZ75用グリップをご紹介しています。日本でも合法的に入手可能なパーツですので、エアソフトガンやモデルガンに装着して楽しんでみてはいかがでしょうか。
無可動実銃に見る21世紀の小火器 179
IWI UZI PRO
1977年の“ルフトハンザ航空181便ハイジャック事件”、1980年の“駐英イラン大使館占領事件”において、人質救出を実行した対テロ特殊部隊がH&K MP5を使用、これに成功したことで、この銃の優秀さが世界中に知られる事となりました。それ以前はイスラエルのUZIが戦後のSMGを代表するモデルでしたが、これらの事件以降、その影は急速に薄くなったといえます。しかし、誕生から68年経った現在でもUZIの血脈は途絶えていません。コンパクトSMGとして進化を遂げたUZI Proが 2012年に登場、イスラエルの特殊部隊で活用されています。今回はそんなUZI Proをご紹介しています。
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