エアガン

2023/10/17

航空自衛隊の9mm拳銃をガスブロ化「タナカ SIG P220 IC 航空自衛隊 ヘビーウエイト ガスブローバックガン」

 

自衛隊装備の再現には欠かせない1挺

 

 タナカは自衛隊採用拳銃である9mm拳銃を、ガスブローバックガンとモデルガンで製品化している。実銃はSIG P220を新中央工業(現ミネベアミツミ)がライセンス生産してきたもので、タナカは陸上自衛隊仕様のほかに海上自衛隊仕様、航空自衛隊仕様と、それぞれ刻印が異なる陸海空3自衛隊の9mm拳銃をラインアップしている。ここでは航空自衛隊仕様の9mm拳銃ガスブローバックガンをご紹介しよう。

 

 

 本製品の特徴の1つが、フレーム先端まで一体化された金属製シャーシIC(Integrated Chassis system / インテグレーテッド・シャーシ・システム)だ。作動精度と剛性が向上し、マグナブローバックメカとのコンビネーションによりスピーディーでシャープなブローバックフィーリングが体感できる。ホップアップは工具を使わずに調整可能。装弾数は20発に増やされた。

 

落ち着いたマットブラックのスライド左面には「NMB SHIN CHUO」のライセンスを示す刻印が入る

 

桜マークにウィングをあしらった航空自衛隊のマークが刻印されている。実銃では陸自仕様に比べ数も少ないので、非常にレアだ

 

快調なブローバックに多大な貢献を果たしたインテグレーテッド・シャーシ・システムは先端にまでインナーシャーシを延長させたことでバランスと剛性がUPした

 

 外観面では9mm拳銃の特徴である刻印やシリアルナンバー、ABS樹脂モデルのフレームとスライドは実銃の素材による色の違いをリアルに再現している。ヘビーウエイトモデルの重量はほぼ実銃に近い890gを実現しており手応えも申し分ない。

 

新型チャンバーのホップダイヤルはチャンバー下部に位置する。調整はスライドオープンの状態で工具なしでも調整可能

 

シングルカアラムマガジンに20発のBB弾が装弾される

 

ヘビーウエイト樹脂製スライドを採用しているにもかかわらず、シャープでスピーディーなブローバックを体感できる。実射性能も高く、サバゲー用サイドアームに最適だ

 

 自衛隊では新型の9mm拳銃、SFP9への切り替えが徐々に進んでいるが、まだしばらくはP220の9mm拳銃も現役にとどまるはずなので、これからも自衛隊装備の再現に欠かせないエアガンとして存在し続けるだろう。

 


 

タナカ
SIG P220 IC 航空自衛隊 ヘビーウエイトガスブローバックガン

 

DATA

  • 全長:208mm
  • 全高:141mm
  • 全幅:36mm
  • 重量:890g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥29,480(ABS樹脂モデル¥30,580)
  • お問い合わせ先:タナカ

 

 

TEXT:毛野ブースカ

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年10月号に掲載されたものです。

 

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