大規模な組織を有する米軍は広報やリクルートに力を入れており、内外に対して訓練や日常など様々な活動を公表している。それらの写真や動画はほとんどが米軍に所属する兵士が撮影している。本記事ではアメリカ海軍が扱うカメラに注目し、どのような機種やレンズを使用しているかを解説する。ぜひ、カメラの購入を検討している方は参考にしていただければ幸いだ。

 

 

 

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海軍で使用されているカメラとは

 

　結論から言うと、海軍はCanonとNikonで半々ぐらいだ。

　空軍ではNikonのミラーレスが多く、海兵隊ではCanonのミラーレスが多く見受けられた。海軍ではCanonとNikon、両者の一眼レフが多く使用されているようだ。

　一部では「Canon EOS R6」などのミラーレスカメラも使用しているようだが、多くは「Nikon D5」や「Canon EOS 5D Mark Ⅳ」「Canon EOS-1D X Mark Ⅱ」といった一世代前のカメラボディを使用しているようだ。

 

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　やはり空母艦上での航空機の撮影ではNikonが多く使用されていた。

　この理由は恐らく過去の実績に加え、空母上や軍用機の撮影にNikonが高い信頼性を持つから（※）だろう。それ以外の“ヘリコプターに搭乗して艦艇を俯角撮影する”などの写真ではCanonとNikonの半々で撮影されていた。

 

※Nikonの信頼性についてはこちらのレポートをチェック。

 

 

 

注記：製品名が太字になっているのは使用頻度の高い機材

※この情報は2023年7月現在の情報となり、またすべての部隊がこの機材を使用しているわけではありません

 

 

　また、上記以外にもSonyやiPhone、GoPro、FUJIFILMのミラーレスカメラがわずかに使用されていた。中でも一番驚いたのは意外にも小型ドローンであるDJI Mini 2の写真があったことだ。

 

 

 

レンズについて

 

 

　ここまで海軍で使用されているカメラを挙げてきたが、実は空軍・海兵隊のフォトギャラリーサイトと違い、海軍はカメラの機種やレンズ、設定をサイト上に記載していない。だが、写真をDLした後に「Exif」と呼ばれる情報を参照することで、ボディと撮影設定について確認することができる。

 

　しかし、レンズについてはExifにデータが残っていないので、今回は設定から推測して語ることになるのはご了承願いたい。

 

 

 

 

　設定を見ると、200/2.8や70/2.8といった設定をはじめ70-200の焦点域での撮影が見られることから、Canon/Nikonに限らず「70-200/2.8」と呼ばれる大三元レンズの一角が使用されているのは明確だ。また、同焦点域であれば70-200/4の使用もあるかもしれない。

　また、広角を使用している場合でも24mmが広角端であることが多いので、標準ズームレンズとして24-70/2.8も使われているだろう。

 

 

 

　望遠を使用している写真で時々200mm～400mmの間の設定で撮られたものがある。おそらくこれは「Nikkor 80-400/4.5-5.6」「Canon 100-400/4.5-5.6」といった望遠ズームレンズが使用されている。

 

 

 

　水中写真では15mmという一見中途半端な焦点距離が使われていた。Nikonにはこの焦点距離で撮影できるフルサイズレンズが2つあり、超広角ズームである「Nikkor 14-24/2.8」か、2種類の魚眼を切り替えて使用できる「Nikkor fisheye 8-15/3.5-4.5」がある。

　14-24のズームレンズで15mmの中途半端な位置を突発的に使うことは考えにくく、写真も若干丸い歪みが見られるので、珍しい「Nikkor fisheye 8-15/3.5-4.5」が使われていることが分かる。

 

 

 

　以前に記事を投稿した海兵隊・空軍に比べて海軍は、機材や写真の撮り方、ウェブサイトの作りからしても「カッコいい写真を撮って広報するぜ！」という感じではなく、あくまで行なったことについての記録写真という印象を強く受け、報道写真らしさを感じた。

 

　カメラのご購入を考えている方は、米海軍で多く使われているこれらのレンズやカメラも候補として検討してみてはいかがだろうか？　

 

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米軍海兵隊で使用されるカメラとは？ ミリフォトで使われるカメラを解説！【アメリカ海兵隊】

 

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