2023/09/15
【実銃】『ジョン・ウィック:パラベラム』で使われた銃器たちを紹介!!【Chapter 1】
JOHNWICK
PARABELLUM
の
銃器
『ジョン・ウィック』シリーズは独特な世界観を持つ娯楽作品だ。派手なガンアクションが全編を貫いている。そして、その中に登場する銃はどれも入念な検討の上に選ばれ、強い個性を発散、出演者と共に物語を盛り立てる存在だ。
シリーズ3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』で使用された銃について、その主なものをここに集めてみた。それぞれの銃の来歴について知っておけば、映画をもっと楽しめるだろう。
※この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2019年11月号に掲載されたものです。
2014年に大ヒットを記録したアクション映画『ジョン・ウィック』(原題:John Wick)はキアヌ・リーブスを再びアクション映画の世界に返り咲かせた作品となった。『マトリックス』でキアヌのスタントを担当、あらゆる格闘術を知り尽くしたチャド・スタエルスキと、『デッドプール2』などの監督で知られるデヴィッド・リーチが共同監督、制作指揮を行なっている。
比較的低予算の作品ながら、世界興行収入でその5倍近くを稼ぎ出す異例のヒットとなった背景には、90年代に『スピード』や『マトリックス』で多くのファンを獲得したキアヌが久々に力を注いだアクション作品であった事、そしてこれまでとは異なる、銃による戦いと格闘術を融合させた新しいスタイルのアクションの魅力とが相乗効果となり、キアヌの人気再燃現象を引き起こした。
2017年に公開された続く第2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(原題:John Wick: Chapter 2)では監督を含めた主要スタッフが続投し、撮影予算・規模を大幅に拡大した。物語も裏社会の秩序を保つ主席連合を軸に、その独特の世界観を広げたものとなっている。
そして2019年10月4日に日本公開となった第3作目『ジョン・ウィック:パラベラム』(原題:John Wick: Chapter3 - Parabellum)が、5月17日に全米で公開され、3週連続独走中だった『アベンジャーズ/エンドゲーム』から首位を奪う大ヒットを記録、その好調ぶりから直ちに4作目の製作もアナウンスされた。毎回成績を倍に引き伸ばし、この第3作の世界興行収入は、現在320億を超える規模になっている。
プリプロダクション
第2作目の制作準備段階で、チャド監督はキアヌにさらなる実戦的な射撃スキルを身につけさせるため、3ガン競技のナショナルチャンピオンであり、本誌のリポートでお馴染みになっているタラン・バトラーを射撃のトレーナーとして迎え入れた。
それと同時にタランの会社であるTTI(Taran Tactical Innovations)のカスタムガンを作品に採用、劇中ではローマの武器ソムリエがジョンに勧めて使用する銃器としてTTIのカスタムガンが登場する。
『ジョン・ウィック:チャプター2』ではG34コンバットマスター(Combat Master)、バックアップにG26コンバットキャリー(Combat Carry)、TR-1ウルトラライト(Ultralight)、TTIベネリM4がローマの地下墓地のシーンを中心に活躍した。銃を切り替えながら撃つトランジションを駆使した戦いは当初設定にはなかったが、タランの実弾射撃訓練を体験した監督が脚本に取り入れたものだ。
第3作目の制作決定、いわゆるグリーンライトが点灯したのは2作目の公開から数ヵ月が経過した2017年6月で、再びタランを銃器関連のアドバイザーを兼ねて再び迎え入れた。同時にタランは監督の依頼により新型カスタムガンの開発を進め、STIと協力し新型のコンバットマスターを完成させている。前作同様3ガン仕様のTTIベネリ、そして新たにTTI仕様のSIG MPXを投じている。
この次のレポートでもさらなる銃器を紹介していく。
TEXT&PHOTO:Gun Professionals LA支局
Special thanks to Taran Butler, Gary Tuers, Chad
Stahelski, and Keanu Reeves.
この記事は月刊ガンプロフェッショナルズ2019年11月号に掲載されたものです。
『ジョン・ウィック』シリーズ最新作を観る方にオススメ!!
月刊ガンプロフェッショナルズ 2023年10月号
キアヌ・リーブス演じる伝説の殺し屋ジョン・ウィックの最終決戦が描かれる第4作目『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が、いよいよ9月22日に日本でも公開される。この映画でジョンは様々な銃を使いながら戦いを進めていくが、今月号のガンプロフェッショナルズではメインとなる3機種について、デザインを手がけたタラン・バトラーのインタビューを交えながら詳しくご紹介している。登場銃について知ることができるので、上映前にぜひご一読いただきたい。
Arms MAGAZINE WEBでは気になるエアガン&サバゲー情報を毎日発信中!! 気になる方は公式Twitterを要チェック♪
※当サイトで掲示している情報、文章、及び画像等の著作権は、当社及び権利を持つ情報提供者に帰属します。無断転載・複製などは著作権法違反(複製権、公衆送信権の侵害)に当たり、法令により罰せられることがございますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。