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2023/08/31

サバゲーマー流の撮影術!! スマホカメラでお手軽撮影&レタッチ! Photo Shoot TRAVEL【アームズフォトグラフ】

 

 「アームズフォトグラフ」は筆者が撮影した写真についてロケーションや設定、レタッチなど写真全般について色々語るコーナーだ。できる限り詳しく語っていこうと思っているので、ぜひとも写真を撮る際の参考にもしてもらえたら幸いだ。

 

 

 サバゲーに行くとき、いつもと違う風景や美味しい料理に出会い、思わずスマホで写真を撮ってしまう――そんな人も少なくないはず。今のスマホの性能ではカメラアプリで撮るだけでも充分に美しい写真を得られるが、ちょっとした工夫でさらに映える写真に仕上げることができる。今回は筆者が先日行った旅行の写真を参考に、撮影&レタッチテクニックを解説しよう。

 

 本記事の写真はすべて旅行の合間にスマートフォンでパシャパシャと撮影したもので、レタッチもすべてスマホで使えるアプリケーション「Lightroom」を使用して行なっている。ぜひ、ワンランク上の仕上がりを得るための手がかりとして、参考にしていただきたい。

ちなみに一切マーケティングとかではない、筆者が実際に購入して趣味で撮影した写真だ。

 

 スマホでエアガンをカッコよく撮る方法を解説する記事もご紹介している。せっかくなのでこちらも参考にしていただければ幸いだ。

 

スマホでも使える失敗しない写真撮影基礎テクニック!エアガンをカッコよく撮ろう!!【アームズフォトスキルアップ教室 Vol.1 】

 

スマホ・一眼で使える写真撮影の基礎テクニック!!エアガンをカッコよく撮る!! Part 2【アームズフォトスキルアップ教室 Vol.2 】

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/1600 / ISO 25
飯盛山から撮影した会津市街地。スマホカメラはこういった広角を活かした写真はやはり一眼とそれほど大差なく撮影できる。
曇り空だったので空が少し白飛びしていたが、レタッチでハイライトを落としたところしっかりと空のディテールが見えてきた

 

 本記事の撮影状況の表記は、焦点距離がスマホカメラのexifデータそのままだと「6mm」や「10mm」となってわかりにくいので、使用したレンズの焦点距離をフルサイズ換算している。

 例として一番よく出てくる焦点距離の24mmは、exifだと6mmとなる。

 

スマホでLightroomを使用しレタッチをしている画面。
基礎的な露出補正にトーンカーブ、HSLやカラーグレーディングといった色関係にノイズ除去やシャープネスなど、お手軽ながらも機能はしっかり充実しているので、出先で重宝している

 

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 スマホカメラは近年さらに性能が向上しており、撮って出し(撮影したそのままの写真)からノイズが少なかったりディテールを強化したりと、かなり高いクオリティの写真を映し出してくれる。

 筆者が使用しているスマートフォン「Xperia 1V」は多くの現場で投入され実績のあるSONYが「フルサイズセンサーを搭載したデジタルカメラ並みの撮影を可能に※」と謳うほどの高性能センサーを搭載したスマートフォンだ。

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/250 / ISO 25
曇り空のなか五色沼湖沼群をハイキングしていた時に撮った1枚。雨もぽつぽつと降っていたのでちょっと湿っぽさを感じさせるように、露出を抑えて撮影し、その後レタッチでも暗さや湿度をより表現させた

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/250 / ISO 25
同じく曇り空のなか五色沼湖沼群をハイキングしていた時に撮った1枚。なだらかなボケが美しい。こちらも湿度を強く意識したレタッチで撮影してみた​​

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/200 / ISO 25
ちょっと高めの位置に紫陽花が咲いていたので、木々のぼかしを活かすためにもローアングルで撮影してみた。今回は掲載するために少し明るさを弄ったのみで基本ノータッチだ

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/800 / ISO 25
山間部の集落で祀られている神社の参道への入り口と農道の分かれ道。個人的な話になるが筆者はこういう景色は大好きだ。
彩度抑えめコントラストも低めのレタッチで物静かさを演出した

 

 Xperia 1Vの特徴は「一眼カメラらしい写り!」を目指した性能だ。

 実際撮影してみると描写力の高さに驚かされる。iPhoneやGalaxy、Google Pixelといった「撮ったらすぐに綺麗! SNSで映える!」といったスマホとは違い、カメラや写真好きの人が使うと思わず唸るような映りをしてくれる。

 銃や装備の写真映えを気にするサバゲーマーにはお薦めのカメラかもしれない。

ただし、他のスマホカメラに比べるとUIが少し複雑。予備知識や機能に対する理解があれば、細かく設定を変えて対応できる反面、カメラ自体の設定をちゃんと知らないと活かしきれない)

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/160 / ISO 25
スマホカメラの機動力と柔軟性を活かした写真だ。スマホを逆さにし、水面ギリギリにまで腕を伸ばして撮影した。水面の揺らぎが美しい1枚だ。レタッチはわずかに彩度を落とすことで、森林と水面の静謐な雰囲気を引き立てている​​

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/100 / ISO 32
水族館で撮影した1枚。アクリル板にぴったりと近づけることで反射を極力抑えて撮影できる。一眼だと最短撮影距離の問題などで、手前の生物が撮れない場合もある。このテクニックはスマホならではといえよう。
撮って出しからレタッチで少しシアン寄りにして、実際に目で見た色合いに近づけている。

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/1600 / ISO 25
先ほどと似たようなアングルにはなるが、こちらも湖面の揺らぎが美しい1枚だ。
ピントを合わせた位置から離れるにつれなだらかにボケていくのは、疑似的に暈すポートレートでは味わえない描写だ

 

 高性能な撮影をコンパクトなスマホで行なえるのは魅力的だ。

 スマホはやはり軽量であり、片手で操作できるサイズだ。先ほどの写真のようにギリギリに水面に近づけた撮影など、多少アクロバティックな撮り方もできてしまう。

 また、スマホにシャッターボタンが付いているのでカメラアプリの起動も早く直感的だ。なので撮りたいタイミングに迅速に取り出し、様々なアングルで撮影できる。

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/500 / ISO 25
かなり異質な雰囲気を醸し出す海へと飛び出した展望台?だ。ちょっと中心からズレているのが反省点。今回のレタッチを雰囲気を重視し、露出関係はそのままに色味だけ少しシネマチック寄りにした

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/800 / ISO 25
湖面に立つ鳥居とその前を通過する自転車2人組。帰ろうとしていたタイミングだったのだが、カメラの起動とAFの早さで撮影することができたシーンだ

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/50 / ISO 100
まるでスタジオジブリの作品に出てきそうな風景だ。今回は元の薄暗さを活かしたかったのでレタッチも暗めにしたが、レタッチ耐性も高いので様々なレタッチにも応えてくれる

 

 レタッチ耐性がかなり高いのも使っていて驚いた。筆者が使用しているフルサイズミラーレス程ではないのだが、以前のスマホだと「流石にハイライト・シャドウにディテール残ってないよなぁ……」といった写真でもしっかりとノイズも少なく情報が残っていてくれる。この辺りは新型センサーの賜物だろう。

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/160 / ISO 25
日没間近の琵琶湖。繊細な空のグラデーションや、明暗差の激しくなる被写体でもしっかりと描写されている。今回はレタッチで少しマゼンタに色を被せてみた

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/2500 / ISO 25
夕暮れ時の鶴ヶ城だ。逆光かつ薄い雲が発生していたので、光源の近くは強烈なフレア、空は白飛びするかと思いきやフレアも白飛びもなく見たままの姿で映し出してくれた

 

 24mmを使用したスナップカメラとしては最適なこのスマホだが、もちろん弱点も存在する。今回撮影した設定を見てもらうと分かるが、望遠域で撮っている写真がほぼない。望遠レンズも充分性能は高いのだが、新型のセンサーを採用し一新された広角レンズと比べると少し眠くぼやけた描写になってしまいがちだ。

 

焦点距離 125mm / 絞り F2.8 / シャッタースピード 1/100 / ISO 64
漁港の茂みの中で見つけた恐らく野良猫。こういった毛並みといった柔らかい表現が少し欲しい時は望遠レンズの欠点が長所になる

 

焦点距離 24mm / 絞り F1.9 / シャッタースピード 1/50 / ISO 64
漁港で食べた海鮮丼、相変わらずご飯を自然においしそうに撮ることに関してはXperiaは昔から得意だ。撮って出しで完成度の高い写真になっていたが、少し露出を下げてわずかにディテールを上げ、艶やかさを少し出してみた

 

 さて、今回は普段と一歩ズレた被写体と機材で撮影してみた。正直な話をすると、やはりセンサーとレンズサイズの違いからフルサイズ一眼の描写には追いつけていないが、明るいシーンであればかなり肉薄した映りを補正なしで出してくれる。

 

 今回は撮影できなかったが、夜景にも強く星空も綺麗に写せるだけでなく、一眼で撮ったような色味で撮影できるらしい。今後機会があったら撮影していきたいところだ。

 

焦点距離 65mm / 絞り F2.3 / シャッタースピード 1/2500 / ISO 32
筆者が普段よく使うカメラとレンズの構成。Contax Carlzeiss 55/1.4は色ノリとボケが素晴らしく好きだ。また、35mmと55mmが好きなのでスマホにこの2つの単焦点レンズも付けてほしいとの、叶わぬ願望を持っている

 

 普段とは少し違う機材で撮影した本記事はいかがだっただろうか。今回使用したスマホカメラは少し特殊ではあるが、近年のスマホもかなり写りが良くなっているので、参考にしていただけるのではないかと思う。

 スマホしか持ってない方でも、普段一眼を使ってるような方でもたまにはスマホで撮影してみてはいかがだろうか?

 

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PHOTO&TEXT:出雲

 


 

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