エアガン

2023/07/28

工業大国アメリカが生んだ名銃を再現「G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン」

 

“USMCトイガン”をピックアップ

 

 独立した軍隊であるアメリカ海兵隊U.S.MARINE.CORPS.(USMC)は、任務の特性上アメリカ陸軍が制式採用した銃器を中心に独自に採用している銃器もある。それらアメリカ海兵隊を支えてきた銃器たち、いわゆる“USMCウェポン”はトイガンでも多数再現されている。ここでは月刊アームズマガジン2023年8月号と2023年9月号のアメリカ海兵隊特集と連動し、米海兵隊の銃器を再現した“USMCトイガン”をピックアップしていく。今回は「G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン」を紹介しよう。

 

 

 

工業製品としてのライフルを確立した1挺

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン

 

 第二次世界大戦でアメリカ軍の勝利を決定づけた兵器の一つがM1ガーランドだろう。アメリカ以外にも自動小銃を開発した国はあったが、その多くが同じ銃でも部品の共有ができない手作り品に近いものだったのに対し、M1ガーランドは製品間での生産規格が確立し部品交換が可能であったことも長所として挙げることができる。合理性と大量生産体制の確立、製品保証と現在のライフルに求められる要素を初めて具体化したライフルであった。

 

Photo by DOD
太平洋戦争時、タラワ環礁の島に上陸する海兵隊。M1ガーランドを手にした彼らは日本軍との戦いに身を投じた


 G&Gアーマメントはこの名銃をセミオートオンリーの電動ガンで再現。セミオートによるスイッチの負担を軽減するために電子トリガー(ETU)を搭載しており、エアガンとしての機能性は充分だ。

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン
木目が美しいストックは現在のライフルにはない優美なラインで見るものを魅了する

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン
トリガー周辺もすべて金属製で丈夫な作りだ。トリガーガードに組み込まれたプレートはセーフティでトリガーフィンガーで前にスライドさせて解除する

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン
実銃ではボルトリリースボタンの箇所をマガジンキャッチレバーに機能を変更してある。レバーは硬めなので誤作動の心配はない

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン
マガジンはガーランドの外観を崩さない専用品だ。装弾数は20発

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン
バットプレート部のトラップドアを開けるとバッテリーコンパートメントにアクセスできる

 

 なお、実銃のM1ガーランドはスプリングフィールド、ウィンチェスター両メーカーの製造により第二次世界大戦中に約400万挺が量産された。そのうえで信頼性も高くあらゆる戦場で活躍し、かのダグラス・マッカーサーもガーランドライフルについて「我が軍への最大の貢献の1つである(One of the greatest contributions to our armed forces.)」と称賛するほどの名銃となったのである。

 

G&Gアーマメント M1ガーランド ETU電動ガン

 


 

G&Gアーマメント
M1ガーランド ETU電動ガン

 

DATA

  • 全長:1,115mm
  • 重量:3,930g
  • 装弾数:20発
  • 価格:¥93,280
  • お問い合わせ先:G&G JAPAN

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。

 

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