エアガン

2023/07/09

スプリング給弾式のマガジンをメンテナンスする【Armsカスタムガレージ】

 

 エアガンのマガジンはBB弾を発射するために欠かせないパーツであり、ガスガンであればパワーソースとなるガスのタンクを備えているものもある。マガジンはエアガンメーカーの純正品やサプライパーツメーカーの社外品など様々な製品がリリースされており、一つの銃に対して複数のマガジンを用意して使っている方も多いだろう。

 しかし、サバゲーなどで使っているうちに内部に汚れがたまったり、ガスガンならオイル切れでバルブ回りの動きが悪くなる、ということもあり得る。それゆえ、常にコンディションを保ちたければ、マガジンも定期的にメンテンスをしていくことが望ましい。

 今回はスプリング給弾式マガジンのクリーニング方法を解説する。

 

※トイガンを分解すると、メーカー保証や修理を受けられなくなります。分解する場合は自己責任の下に行なってください。

 

スプリング給弾式マガジンのメンテナンス

 

今回メンテナンスするのはG&G製RK74用スプリング給弾式マガジン。このモデルはボトム部に押しボタンが付いている。これを押し込んでロックを解除するとマガジンボトムカバーが取り外せる

 

マガジンボトムカバーを取り外すとアウターケースからインナーユニットを取り外すことができる

 

取り外したインナーユニット。モナカ構造となっておりプラスネジによって結合されている。まだ内部にスプリングが入っているので、この段階でネジを取り外してはいけない

 

インナーユニットの側面には長方形の蓋がある

 

切り欠きに爪を引っかけて外すと、中からスプリングを安全に抜き取ることができる

 

取り出したスプリング。結構長いものが入っている。基部パーツがくっ付いているのでこれを無くさないように注意しよう

 

インナーユニットのネジを取り外し分割する

 

内部にはBB弾を押し上げるフォロワーとフォロワーを押し込む樹脂パーツが入っている

 

また、分割するときにマガジンボトムカバーロックパーツのスプリングを飛ばさないように気を付けてほしい

 

BB弾を止めておくストッパーが給弾口の近くにある。これもうっかり飛ばしてしまいがちなパーツなので先に取り外すか、この部分にビニール袋などをかぶせておいて飛散防止をしておく

 

BB弾の給弾ルートは汚れやすい箇所だ。綿棒やウエスなどで拭き取っていく。この時、樹脂を溶かさないタイプのパーツクリーナーを使用すると汚れが落ちやすい

 

スプリングと基部パーツの状態もチェックしておく。スプリングに赤錆が浮いていたらウエスや布切れで乾拭きして錆を落とす

 

 

マガジンの組み立て

 

清掃が終わったら組み立てをしていく。写真を参考にしてまずはフォロワーと押し込み用の樹脂パーツをこの位置に配置する。フォロワーには2本の突起部があるが、これは上向きにしておく。配置したパーツが動かないように慎重にインナーパーツのボディを合わせて組み付ける。ネジはまだ入れないで仮組み状態にしておく

 

スプリングを挿入する。基部パーツには向きがあり、突起があるほうが右側にくるようにして入れる。少し入ったところで基部パーツの突起がマガジン内部のガイド溝に噛み合うという構造だ。スプリングを一番奥まで入れたら蓋を閉じて、最後にネジを締めて結合しよう

 

あとはアウターケースに戻して完成だ

 

まとめ

 

 今回メンテナンスを行なったG&G製のスプリング給弾式マガジンは電動ガン用としては標準的な内部構造で、多少の差はあれどこの記事を参考にすれば他社メーカーのスプリング給弾式マガジンの分解と組み立てに応用できる。サバイバルゲームにおいても給弾不良は避けたいところではあるはずなので、上記を参考にマガジンの定期的なメンテンナンスを心がけてみてはいかがだろうか。

 


 

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この記事は月刊アームズマガジン2023年8月号に掲載されたものです。

 

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