エアガン

2023/06/15

東京マルイ製グロック17のマガジンをメンテナンスする【Armsカスタムガレージ】

 

 エアガンのマガジンはBB弾を発射するために欠かせないパーツであり、ガスガンであればパワーソースとなるガスのタンクを備えているものもある。マガジンはエアガンメーカーの純正品やサプライパーツメーカーの社外品など様々な製品がリリースされており、一つの銃に対して複数のマガジンを用意して使っている方も多いだろう。

 しかし、サバゲーなどで使っているうちに内部に汚れがたまったり、ガスガンならオイル切れでバルブ回りの動きが悪くなる、ということもあり得る。それゆえ、常にコンディションを保ちたければ、マガジンも定期的にメンテンスをしていくことが望ましい。

 今回は東京マルイのガスブローバックガンの中でも特にメジャーな、グロック17のマガジンを例にとってメンテナンス方法を解説していこう。

 

※トイガンを分解すると、メーカー保証や修理を受けられなくなります。分解する場合は自己責任の下に行なってください。

 

注入バルブの取り外し

 

バルブを取り外す前に、マガジン内部にガスが残っていないかチェックする。人や物がない安全な方向へマガジンの給弾部を向け、放出バルブを押し込もう。ガスが入っている場合は勢いよくガスが吹き出るので注意

 

東京マルイ グロック17ガスブローバックハンドガン用のマガジンは注入バルブの上にボトムカバーを押さえるストッパーがある

 

これを細長い棒で押し込みながらカバーをスライドさせて外す

 

各部バルブの取り外しにはバルブレンチという専用工具を使用する。今回はKSC製のものを用意した

 

 

バルブレンチの細いほうを注入バルブに押し当て、ゆっくりと反時計回りに回転させる。バルブ側には受けの溝が彫ってあり、バルブレンチと噛み合うようになっている

 

緩んだらそのまま注入バルブを取り外す

 

注入バルブの根元にはゴム製Oリングが装着されている。このOリングが破損していたり変形するとガス漏れが起きる。東京マルイ純正のシリコングリスを薄く塗ってメンテナンスをしよう

 

注入バルブの溝もチェックしておく。取り外しの際にバルブレンチの押し当てが弱くナメてしまうことも多い箇所だ。もし溝が削れていて、バルブレンチとの噛み合いが悪かった場合は交換したほうがいい。組み付けてから取り外せなくなると苦労するからだ

 

 

マガジンボトムベースの取り外し

 

マガジンボトムにある銀色のプラスネジを緩める

 

この際注意してほしいのは赤丸のパーツが勢いよく飛び出してくることだ。パーツを飛ばさないように指で押さえつつネジを回して取り外そう。筆者はこれを飛ばしてしばらく探し回ることになった

 

プラスネジを外してマガジンボトムを引き抜くと、マガジンスプリングと給弾フォロアーも同時に抜けてくる

 

プラスネジの根元にはOリングがあるので、これにもシリコングリスを塗っておこう

 

マガジンボトム部には気密を保つためのOリングが取り付けられている。これにもシリコングリスを塗っておこう。Oリングに変形や破損があった場合は純正パーツを注文し交換しよう

 

バルブレンチの大きいほうを差しこんで放出バルブを取り外す。要領としては注入バルブを取り外した工程と同じだ

 

放出バルブにはサイズの異なるOリングが3つ装着されているので、これにもシリコングリスを塗っておく

 

まとめ

 

 以上でガスブローバックハンドガンのマガジンメンテナンスは完了だ。分解工程としては給弾リップの取り外しとガスルートパッキンの取り外しという工程もあるのだが、これは一般的なメンテナンスからは外れているものなので割愛させていただいた。マガジンのガス漏れなどが発生した際、注入バルブと放出バルブを増し締めし、それでも直らない場合は今回のメンテナンス方法を参考に各部のグリスアップをしてみてほしい。

 

TEXT:津軽太郎

 

この記事は月刊アームズマガジン2023年7月号に掲載されたものです。

 

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