エアガン

2023/06/17

【東京マルイ】ハイキャパシリーズ8機種をご紹介!!【ハイキャパ完全読本】

 

ガスブローバックハンドガンの傑作のシリーズ

 

 東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でもハイキャパシリーズは、第1作目のハイキャパ5.1ガバメントモデルが誕生して20年近く経つものの、いまだに人気がある。現在ラインアップされているハイキャパシリーズは対象年齢14歳以上用のハイキャパ5.1Rを加えると全8機種。今回はその8機種をそれぞれ解説しよう。

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパD.O.R

 

 

DATA

  • 全長:220mm
  • 全高:157mm
  • 全幅:40mm
  • 重量:839g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥17,380

 

 

マイクロプロサイトが搭載可能なハイキャパ最新作

 

 2019年に登場したハイキャパD.O.Rは、2004年に登場し現在も発売され続けているハイキャパ5.1ガバメントモデルの各部を最新スペックにバージョンアップしたモデルだ。ハイキャパ5.1のエリート的な遺伝子を受け継ぎつつ、さらに実射性能をブラッシュアップ。カスタムガバメントらしい使い勝手を追求したモデルとなっている。実射性能に関しては、同社のM45A1 CQBピストルのブローバックエンジンやショートリコイルシステムを活かしつつ、大容量のハイキャパシティマガジンによる弾道とブローバックアクションの安定性は他の追随を許さない。もちろん命中精度、飛距離は申し分なく、東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でも3本の指に入るはず。これは断言できる。

 ハイキャパ5.1ではオーソドックスなドーブテイルタイプ・フロントサイト+ボーマータイプ・リアサイトのコンビネーションだったのが、D.O.Rではまったく方向性の異なるオリジナルデザインのロープロファイル・フィクスドタイプのフロント/リアサイトが付属している。D.O.R(ダイレクト・オプティクス・レディ)という名のとおり、もともとマイクロプロサイトの搭載を前提としている。ハイキャパ5.1が登場してから約20年の月日が経った中でもっとも進化した部分だろう。マガジンはハイキャパ5.1のものが共用できるので、長らくハイキャパ5.1を使っている方でも安心だ。

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパ5.1 ガバメントモデル

 

 

DATA

  • 全長:222mm
  • 全高:158mm
  • 全幅:40mm
  • 重量:894g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥16,280
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 

ハイキャパシリーズはこのモデルから始まった

 

 発売から20年近く経った今なおベストセラーモデルであり続けている東京マルイのハイキャパシリーズ。ハイキャパ5.1ガバメントモデル(以下ハイキャパ5.1)が発売されたのは2004年。ハイキャパ5.1が発売されるまでに東京マルイのガスブローバックハンドガンはM92Fミリタリーモデル、グロック26、デザートイーグル.50AEだけだった。発売された当時、ハイキャパ5.1を手にした筆者はあまりの性能のよさに衝撃を受けた。ガスブローバックガンが発展途上にあったと言える当時、まさに「当たって」「動いて」「壊れない」の三拍子を体現し、価格もリーズナブルなハイキャパ5.1は瞬く間に人気を得た。それから20年の時を経て、ガスブローバックガンはかなり進化し、グロック17 Gen.4などの最新モデルに比べるとブローバック時のリコイルショックはややマイルドだが、未だ性能面でも魅力は衰えない。
 外観は実銃のガバメントカスタムをモチーフにしているものの、忠実に再現したものではない。ガバメントカスタム自体が無限に存在しているのだから自由にデザインしても何ら不都合さはないものの、リアルさを求めるユーザーには物足りないかもしれない。しかし、アンビセーフティやビーバーテイルグリップセーフティなど各部にカスタムパーツが装備され、操作性の向上に一役買っている。そのため、実射性能や使い勝手を重視するサバイバルゲーマーやマッチシューターからは絶大な支持を受けている。

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパ5.1 ステンレスモデル

 

 

DATA

  • 全長:222mm
  • 全高:158mm
  • 全幅:40mm
  • 重量:894g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥16,280

 

 

カスタムモデルの雰囲気が漂うステンレスフィニッシュ

 

 ステンレススチール(ステンレス)はカーボンスチール(スチール)に比べて錆びにくくメンテナンスしやすいことから実銃の素材として重宝されている。もともとスチールのようにブルーイングできないステンレススチールは、今では塗料やコーティング技術の発達によりブラックなどの色で仕上げることができるが、かつてはステンレスの地肌であるシルバーそのままだった。ステンレスモデルのマット調のシルバーはブラックに比べてどこか高級感があり、またクロームメッキやニッケルメッキとも異なり、どこか所有欲を湧き立てる。それがステンレスモデルの特徴であり象徴でもあった。実銃のハイキャパはステンレス製のスライドが使われており、特にレースガンはステンレスシルバーのままのものが多い。ハイキャパ=シルバーというイメージを持たれている方もいるはずだ。

 そんなステンレス製スライドのハイキャパをイメージしたのが、そのものズバリのハイキャパ5.1ステンレスモデルだ。スライドはもちろんシャーシもステンレスシルバーとなっており、オールステンレスモデルを思わせる色合いとなっている。マガジンキャッチやスライドストップ、グリップスクリュー、ハンマー、アンビサムセーフティ、グリップセーフティ、アンダーレール、リコイルスプリングプラグといったスモールパーツもステンレス仕上げとなっている。グリップやトリガー、フロント/リアサイトはブラックのままで、それがかえってコントラストになってカッコいい。内部メカは5.1ガバメントモデルと共通なのでハイレベルな実射性能が得られる。ブラックの5.1ガバメントモデルに比べると、艶を適度に抑えたセミマットな色調はカスタムモデルらしいレーシーな雰囲気を漂わせる。人とはちょっと違ったハイキャパを持ちたい方にこのモデルをお薦めしたい。

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパ5.1 ゴールドマッチ

 

 

DATA

  • 全長:222mm
  • 全高:158mm
  • 全幅:40mm
  • 重量:850g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥21,780

 

 

シューティングマッチを意識したレースガン仕様のハイキャパ

 

 ハイキャパシティガバメントはもともとはレースガンとして開発された。1980年代後半から1990年前半にかけて、ダブルカアラムマガジンを使うCz75のクローンモデルがIPSC競技などで使われ始めると、それまで主流だったシングルカアラムマガジンのガバメントは装弾数の少なさで不利な立場となった。そこで開発されたのが、のちにSTI(スタカート)に進化するマコーミックのモジュラーフレームを筆頭にしたハイキャパシティガバメントだった。Cz75のクローンモデルに匹敵する装弾数を実現し、精度の高さと相まってあっという間にIPSC競技をはじめとしたスピード系のシューティングマッチを席巻した。その流れは現在も変わらず、特にオープンクラスにおいては無双状態となっている。

 ハイキャパ5.1ゴールドマッチはそんなレースガンの出自を持つハイキャパらしいモデルだ。実銃で流行したチタニウムゴールドにコーティングされたカスタムパーツをイメージして、アウターバレルやトリガー、アンビセーフティ、ハンマー、グリップスクリューはゴールド仕上げ。スライド上面には切削加工により軽量化が施され、見た目のインパクトとブローバックスピードの向上を実現。ノーマルの5.1では別パーツだったアンダーレールは、シャーシ一体型を採用。素早いスライドリリースを実現するロングスライドストップと、シリーズで初めてメタルノッチスペーサーが搭載された。アウターバレルがポジティブにショートリコイルするようにアシストスプリングが設けられるなど内部パーツも細かい部分で改良されており、5.1とD.O.Rの過渡期モデルといっても過言ではない。

 

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパ4.3 タクティカルカスタム

 

 

DATA

  • 全長:199mm
  • 全高:150mm
  • 全幅:35mm
  • 重量:850g
  • 装弾数:28発
  • 価格:¥16,280

 

 

先見の明が光る4.3インチバレル

 

 ハイキャパシリーズ第2弾として登場したハイキャパ4.3タクティカルカスタム(以下ハイキャパ4.3)。第1弾のハイキャパ5.1がスタンダードな5.1インチバレルに対して、ハイキャパ4.3はコマンダーサイズに近い4.3インチバレルにフルダストカバーのレールドシャーシというコンビネーションで登場した。発売された当時は、実銃では同じサイズのモデルは存在していたものの、レースガンユースが主体だったハイキャパシティの中ではどちらかといえばマイナーな存在で、新鮮な印象を受けた記憶がある。あれから20年近くが経ち、実銃のトレンドは大きく変わった。本誌の実銃ハイキャパコレクションを見ていただければわかるとおりSTIから社名変更したスタカートや新興メーカーのアトラスワークスのフラッグシップモデルはハイキャパ4.3とほぼ同じバレル長であり、軍・法執行機関向けはこのバレル長が主体となっている。東京マルイは先駆けてコンパクトなタクティカルハイキャパを作っていたことになり、ようやく時代が追い付いてきたのだ。
 今、あらためてハイキャパ4.3を手にすると、非常にバランスの取れた扱いやすいモデルであることが実感できる。実銃でもこのサイズが選ばれるのが納得がいく。内部メカはハイキャパ5.1から継承されており、ショートスライドになったことでブローバックスピードが向上している。実射性能もハイキャパ5.1と変わらない。
 ハイキャパ5.1と差別化を図るために選ばれたショートトリガー、ダブルホールリングハンマー、タクティカルシングルサムセーフティ、ショートテイルグリップセーフティは実戦的で使いやすい。ロープロファイル・タクティカルリアサイト、ウェポンライトが装着可能なレールドシャーシは現代のコンバットハンドガンに不可欠な装備だ。タクティカルテイストなオールブラックのカラーリングもカッコいい。マガジンはショートバンパー付きで、ハイキャパ5.1のマガジンと共用できる。

 


 

東京マルイ

ガスブローバックガン

ハイキャパカスタム デュアル・ステンレス

 

 

DATA

  • 全長:202mm
  • 全高:150mm
  • 全幅:41mm
  • 重量:865g
  • 装弾数:28発
  • 価格:¥18,480

 

 

ブラックとシルバーの美しいコントラスト

 

 オールシルバーモデルを彷彿とさせるハイキャパ5.1ステンレスモデルに対して、ハイキャパ4.3タクティカルカスタムをベースにしたこのモデルは、スライドとシャーシの側面にヘアラインを施したサイドポリッシュ仕様のステンレスモデルとなっている。サイドポリッシュ仕様はガバメントモデル、特にマークⅣシリーズ70といったコルトのガバメントモデルによく見られる。しかし、このモデルのようにセレーションや刻印をブラックのままにしたモデルは少ない。オールブラックモデルをベースに側面のみをステンレスカラーにしたというのが正しいのだが、オールステンレスモデルのサイドポリッシュ仕様に比べて見た目のインパクトはバツグン。非常に高級感が漂っている。

 一見するとハイキャパ4.3タクティカルカスタムをそのままサイドポリッシュ仕様にしているかのように見える。しかし、アウターバレルやリコイルスプリングガイド、トリガー、スライドストップ、アンビセーフティ、グリップセーフティ、スクエアハンマー、マガジンキャッチ、グリップスクリューがクロームメッキ仕上げとなっている。さらにトリガーやアンビセーフティ、グリップセーフティは形状の異なるものがチョイスされている。細部にわたってハイキャパ4.3と差別化が図られている。そしてボディのカラーリングにマッチした硬質クロームメッキ仕上げのマガジンが付属している。実銃のハイキャパシティマガジンはステンレス製が多いので、このマガジンは実銃の雰囲気が味わえる。もちろんハイキャパ5.1やハイキャパ4.3のマガジン、50連ロングマガジンと互換性がある。内部メカはハイキャパ4.3から継承されているので実射性能は申し分ない。

 


 

東京マルイ

ガスブローバック・フルオート

ハイキャパ エクストリーム

 

 

DATA

  • 全長:202mm
  • 全高:158mm
  • 全幅:35mm
  • 重量:862g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥18,480

 

 

1秒間25発のフルオートサイクル

 

 ハイキャパシリーズの中でも異色のモデルであるハイキャパエクストリームは、シリーズ唯一のフルオートオンリーのハンドガンである。実銃のハイキャパにフルオートモデルは存在しない。実銃ではハンドガンサイズでフルオートを撃つと、リコイルショックやマズルジャンプのせいでコントロールしやすいとはお世辞にも言えない。しかし、エアガンの場合はガスブローバックガンであってもコントロールできる。フルオートで一気に撃って相手の動きを止めることもできる。エアガンの場合意外と重宝する場面もある。

 ハイキャパエクストリームはハイキャパ4.3タクティカルカスタムをベースに、フルオート専用のブローバックエンジンやハンマー/ディスコネクターを採用。セレクターレバーは付属していない。さらにスライドのストロークを短くしたことで秒間25発の連射スピードを実現。これは同社の電動ガンハイサイクルカスタムに匹敵するスピードだ。1マガジン分(装弾数31発)を1秒ちょっとで撃ち切ってしまう計算になる。フルオートオンリーであることを知らずに撃つと、発射音がひとつに連なって聞こえるくらいのブローバックサイクルに誰しもが驚くはずだ。制圧力はガスブローバックガンの中でピカイチだ。

 ディテールに目を移すと、スライドは側面のみシルバー仕上げとして専用刻印とセレーションを追加。硬質クロームメッキ仕上げのスライドストップやサムセーフティ、ショートテイルグリップセーフティ、リングハンマーが付属している。ショートリコイルとスライドストップ機能はオミットされている。ハイキャパ5.1と同じ装弾数31発のマガジンが付属しており、オプションのハイキャパ50連ロングマガジンが共用可能。秒間25発の連射スピードを味わい尽くしたいならこのロングマガジンがお薦めだ。インナーバレルには可変ホップアップシステムを搭載しておりハイキャパ5.1譲りの高い命中精度を発揮する。

 


 

東京マルイ

ガスブローバック・Rシリーズ

ハイキャパ5.1R ブラックモデル

 

 

DATA

  • 全長:222mm
  • 全高:158mm
  • 全幅:40mm  
  • 重量:895g
  • 装弾数:31発
  • 価格:¥15,180

*全国の青少年育成条例に適合していますが、対象年齢は14歳以上を推奨しております

 

 

17歳以下でも購入可能なハイキャパ

 

 青少年育成条例をクリアした対象年齢10歳以上用のエアガンを数多くラインアップしている東京マルイの中でも、唯一のブローバックモデルがこのハイキャパ5.1Rだ。青少年育成条例をクリアするためには「0.135ジュール以下の発射パワー」であることが条件となっている。このモデルは対象年齢18歳以上用のハイキャパシリーズのマガジンを用いつつその条件をクリア。さらにブローバックフィーリングや命中精度も対象年齢18歳以上用と同レベルを実現している。これは並大抵のことでは実現不可能だ。ハイキャパシリーズはシリンダー内に設けられたシリンダーバルブでBB弾の発射に用いるガスと、ブローバックに用いるガスを切り替えるシステムを採用している。東京マルイは長年培ってきた技術をもとに巧みにガスをコントロール。さらにインナーバレル長は33mmと極端に短いにもかかわらず、可変ホップアップシステムを導入することで高い命中精度を発揮する。実際に撃ってみると、対象年齢10歳以上用と言われなければ対象年齢18歳以上用と遜色のない、大人でも満足のいくブローバックフィーリングや命中精度が体感できる。

 外観はアンビセーフティやフルアジャスタブルリアサイトが付いたハイキャパ5.1ガバメントモデルをベースにしているものの、ショートタイプトリガーやブルーのグリップスクリュー、スライド右側に刻印が追加されたことで差別化が図られている。マガジンは対象年齢18歳以上のマガジンが共用でき、親子でマガジンを共用して遊ぶこともできてしまう。色は写真のブラックモデルの他にシルバースライドモデルがある。なお、青少年育成条例をクリアしているものの取り扱いには14歳以上の注意力が必要とのこと。サバイバルゲームはもちろんシューティングマッチを楽しみたいジュニアシューターにお薦めだ。

 


 

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 2004年に発売された東京マルイのガスブローバックガン「ハイキャパ5.1ガバメントモデル」は使い勝手の良さと汎用性、実射性能の高さに加え、カスタムのしやすさから今なお売れ続けているロングセラーアイテムになっています。そんなガスブローバックガン、ひいてはエアガンとして高い完成度を持つ東京マルイのハイキャパシリーズを、そのディテールから分解・組立方法まで全方位的に解説。また、カスタムに役立つハイキャパシリーズ用のカスタムパーツカタログに加え、実銃のハイキャパシティガバメントについても解説。ハイキャパユーザーはもちろん、これからハイキャパの購入を検討している方にもぜひ手にっていただきたい1冊です。

 

ハイキャパシリーズ、それぞれの魅力や特徴を解説している

 

 


 

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