2023/01/22
戦後日本の防衛を支え続けたレジェンドライフルを再現「G&Gアーマメント Type 64BR 電動ガン」
国内で開発された戦後初の自動小銃
自衛隊の制式小銃が89式5.56mm小銃から20式5.56mm小銃へと移行しつつある中、自衛隊初の制式小銃である64式7.62mm小銃は、航空自衛隊で使われているものの誕生から60年近くが経過しており、いよいよその任務を全うしつつある。
第二次世界大戦後、アメリカ軍から供与されたM1ガーランドに代わる小銃として1964年に制式採用された64式7.62mm小銃は、NATO標準弾薬の7.62mm×51弾を使用し、ガス圧作動方式、旧ソ連のSKSカービンやベルギーのFN FALと同じティルトボルト式の閉鎖方式を採用していた。折り畳み式の前後サイトや、引き上げて切り替える方式のセレクターレバー、折り畳み式のバイポッドを標準装備するなど他国の自動小銃にはないユニークな特徴が備わっていた。
自衛隊の制式小銃が電子制御システム搭載の電動ガンに
G&Gアーマメントはこの64式7.62mm小銃を電動ガンで再現。数少ない実銃の資料を元にディテールや刻印を再現。ダイキャスト製レシーバーやスチールプレス製ハンドガード、木製のストックやグリップ、バイポットや前後サイト、ボルト、引き上げて切り替えるセレクターレバーは実銃同様に可動できる。同社は他社に先駆けて量産品に電子トリガーやMOSFETを標準装備してきた。このモデルではさらに一歩進んで専用コントローラーによって各種設定ができる電子制御システムを搭載。バッテリー保護機能、警告音機能など安全対策が盛り込まれている。
さらに光学式センサーによる電子トリガー、150段階もの細かなホップアップ調整が可能。残弾がなくなると自動的に作動が停止する機能も追加されている。エアガンとしての実用性も高く、自衛隊ファンなら手に入れておきたい1挺だ。
G&Gアーマメント
Type 64BR 電動ガン
DATA
- 全長:990mm
- 重量:4,040g
- 装弾数:90発
- 価格:¥114,400
- お問い合わせ先:G&G JAPAN
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
この記事は月刊アームズマガジン2023年1月号 P.64~65をもとに再編集したものです。