2022/11/20
【実銃】アメリカ警察の手にあった魅惑の銃を撃つ
LASDやCHPの銃を撃つ!!
ポリストレードインとは、各地のPD(ポリスデパートメント:警察署)が制式採用していたオフィサー達のキャリーガンが、世代交代などでメーカーやディーラーに放出され、ユーズドガンとしてリセールされているものを指す。今回は筆者の友人が持つ珍しいポリストレードイン・ハンドガンの実射レポートを公開しよう。
S&W Model 6906(1989 ~ 1999)
これはLASDのディテクティヴ(刑事)がヒップホルスターでキャリーしていたコンシールドキャリーガンだ。やはりローカルのオークションに出品され、400ドルほどで落札している。この4桁モデルからは“サードジェネレーション”と呼ばれ、大幅なデザインチェンジがなされている。1ピースとなったグリップパネルや一体型になったブッシング、新デザインバレルなどで精度も向上し、当時S&Wセミオートのベストモデルとされた。
S&W Model 4006 TSW CHP
1990年に開発された、9mmルガーより威力に優れ、10mm AUTOより撃ちやすい理想の口径としてLE(ローエンフォースメント)から注目されていたのが、.40S&W口径である。必要充分なストッピングパワーを持つとしてカリフォルニアハイウェイパトロール(CHP: California Highway Patrol)で1996年に制式採用されたのが“Model 4006 TSW”である。この1990年代から2000年代初頭にかけて、.40S&W口径を採用したLEは、全体の60%近かったという統計もある。このCHPシリアルナンバーを持つ4006は、2009年に現役引退したのちしばらくしてトレードインにまわされている。この個体も程度抜群で、精度テストでは驚きの結果をたたき出している。
月刊アームズマガジン2022年11月号ではより多くの写真と共に実銃を紹介している。そちらも併せてご覧頂ければ幸いだ。
TEXT&PHOTO:Hiro Soga
この記事は月刊アームズマガジン2022年11月号 P.198~205をもとに再編集したものです。