実銃

2022/02/19

【実銃】実射検証!! マグナム弾ってどれくらい強いの?

 

マグナム弾の威力を検証

 

 .357Mag、.44Magなど通称、マグナム弾と呼ばれる弾薬(カートリッジ)はハンドガンの弾薬の中でも高威力の部類とされる。では実際のところ、どれだけの威力があるのだろうか。前回は9mm×19、.45ACPの威力を検証したレポートを公開したが、今回は.357Mag、.44Magの実射レポートを公開しよう。

 

9mm×19、.45ACPの実射レポートはこちら

 

.357Magnum(130gr JHP)

 

 

 .357Magnumのテストで使用する銃は、S&W M19 4インチ。カートリッジの弾頭重量は130gr、パウダーは19.3grも詰まっていた。弾頭を押し込むとほとんど空間は残らない。

 

インパクトの瞬間。噴出する砂塵の勢いが強く、ブロックが持ち上がっている

 

コンクリートブロックへの着弾。左に寄ったためか1枚目にヒビが入り、よく見ると2枚目にもヒビが入っている。弾頭は後面にぶち当たり窪みを作ってひしゃげている。FMJなら2面とも貫通して粉砕していただろう

 

ガロンボトルへのインパクトの瞬間

 

1本目のボトルで大きな力を使っているのがわかる。弾頭が大きく変形していることだろう

 

.44Magnum(240gr JHP)

 

 

 .44Magnumのテストで使用する銃はマウンテンガンはハンティングに行く際のバックアップガンとして身に付けているお気に入り、S&W Mountain Gun 4インチだ。このグリップはよそ行きで、通常はパックマイヤー製を付けている。弾頭はでかい上に240grと重たい。パウダーの量は12.3grとそれほどでもなかったが、燃焼速度や爆発力が違うので、量が多ければいいというものでもない。

 

コンクリートブロックへのインパクトの瞬間。少し下に当たってしまったので、着弾で割れてしまっている。ソフトポイントなので貫通というより破壊といった感じだ

 

ブロック上部は完全に浮き上がっている。1枚目を貫通して2枚目に激突、ブロック自体は完全に割れてしまっている。変形した弾頭はそのまま残っていた

 

1枚目を貫通し、2枚目にぶち当たったショックでブロック上部を切り離しているのがわかる

 

ガロンボトルへのインパクトの瞬間。土台のブロックも割れている

 

1mほどは飛び上がっている。弾頭の変形が激しいので3個目の水ボトルのダメージが大きい

 


 

 前回の9mm×19、.45ACPのレポートと比較すれば、マグナム弾の威力は一目瞭然だ。月刊アームズマガジン2022年1月号ではこのほかにも10mm AUTO、.40S&Wなどのカートリッジも検証し、その様子をレポートしている。拳銃弾の威力の違いに興味のある方はそちらもぜひチェックしていただきたい。

 

TEXT & PHOTO:Hiro Soga

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年1月号 P.80~P87より抜粋・再編集したものです。

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