エアガン

2022/09/24

撃ってみなくちゃわからない!厳選ガスブロハンドガン8挺・フィールドトライアル!!


 前回・前々回と2回に渡り、東京マルイ製ガスブロハンドガンの細部を比較してきたわけだが、ガスブロに限らずエアガンでもっとも気になるのは、実際に撃ってみての集弾性やフィーリング。そこで今回は編集部が厳選したガスブロ8挺のフィールドトライアルの模様をお届けする。皆さんのハンドガン選びの参考にしてみてほしい。

 

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フィールドトライアル

 

グルーピングテスト

 

 まずは銃の基本性能である命中精度をチェックしよう。命中精度はインナーバレルやチャンバーなどの内部パーツの精度だけではなく、銃は人が持って撃つものなので、サイトやトリガー、グリップなどのインターフェースも結果を生み出すための重要な要素となる。結果はHK45タクティカルとハイキャパD.O.Rが良好なグルーピングを叩き出した。前後サイト間の長さ(サイトレディアス)やトリガーフィーリング、コントロールのしやすさなどが影響した結果だろう。

 

今回は依託射撃ではなく総合的に判断するためスタンディングポジション(立射)から6m先に置かれたペーパーターゲットに10発撃ち込んだ

 

実際の抜き撃ちを想定してシングル/ダブルアクショントリガーのモデルの初弾はダブルアクションで撃った

 

グロック19 Gen.4での結果

 

M&P9での結果

 

HK45タクティカルでの結果

 

FNX-45タクティカルでの結果

 

ハイキャパD.O.Rでの結果

 

M45A1ブラックでの結果

 

シグザウエルP226 E2での結果

 

U.S. 9mm M9での結果

 

スピードシュート

 

 左右に置かれた複数のターゲットを素早く撃つスピードシュートでは、命中精度と撃ちやすさ、ブローバックスピード、狙いやすいサイトなどが決め手となる。やはりカスタムパーツが装着されたガバメントモデル2挺がトップを独占。特にM45A1は1.3秒台を叩き出した。この2挺を除くと、ポリマーオートとクラシックオートが拮抗している。HK45タクティカルは命中精度ではトップクラスだったが、FNX-45タクティカルと同様タイムは伸びなかった。ボディサイズが大きめのハンドガンはスピードシュートには適さないのかもしれない。

 

今回はPPS(プラクティス・ポスタル・スチール)のコースのひとつ「L-R」を撃つのにかかるタイムを計測した。スタンバイポジションはローレディ、ダブルアクションはハンマーダウン、シングルアクションはコックアンドロックからスタート

 

実射性能やブローバックスピードもさることながらサイトの狙いやすさやトリガープル、グリップフィーリングなどもタイムに影響を及ぼすことがわかった

 

結果

 

 

連射スピード

 

 連射スピードはブローバックスピードだけではなくトリガーの引きやすさも重要なポイントとなる。装弾数は20発で統一して、タイマーが鳴ってから20発撃ち終えるまでの時間を計測した。結果はM9がトップを叩き出した。おそらくスライドが軽いことによるリカバリースピード(後退してから戻るまでの時間)の速さとトリガープルが軽いためだろう。ハイキャパD.O.Rやグロック19も同じようなことが言える。スライドが大きく重くなればなるほど連射に時間がかかるようだ。

 

安定した速さを見せたハイキャパD.O.R。最速タイムを出したM9も同様、コントロールのしやすさやスライドのリカバリースピードの速さが結果につながったと思われる

 

結果

 

 

ロングレンジシュート

 

 実射テストの最後は20mと30mにおける命中精度のチェックだ。グルーピングテストでも良好な結果を出したHK45タクティカルとハイキャパD.O.Rがここでもトップを独占。サイトレディアスが短いグロック19はロングレンジはややツライのかもしれない。

 

A4判のメタルターゲットにスタンディングポジションから10発撃ち込んでヒット数を計測。サバイバルゲームでは20mくらいの会敵距離はよくあること。どの銃もボディサイズには確実にヒットできることがわかった

 

 

 

次に30mで撃ってみた。この距離ではヒューマンエラーが発生するのは仕方ないとはいえハイキャパD.O.RやP226E2は9発ヒットするなどポテンシャルの高さを発揮した

 

結果

 

 

分解・組立にかかる時間

 

 分解・組立のしやすさを数値化してみたのがこのテストだ。結果はパーツ点数が多くて工程も多いM45A1がもっとも遅かった。最速はM&P9で、工程が簡単なのとパーツ点数が少ないことが好結果につながっている。

 

分解・組み立てのしやすさを計るために用意したこのステージ。マガジンを外した状態からタイマーが鳴ったら分解スタート。組み立てが終わったらマガジンをロードして目の前にあるストップターゲットを撃って終了となる

 

すべての銃の分解・組み立て方法をマスターしておかなければならないが、いざタイムを計測すると焦ってタイムロスになることも

 

最速タイムはM&P9だった。リコイルスプリングがユニット化されているのと、スライドをホールドオープンしてテイクダウンレバーを下げればスライドとフレームが分離できるからだろう

 

予想どおり最遅タイムはM45A1ブラックだった。スライドストップを抜かなくてはならないのと、バレルブッシングを外さなくてはならないからだろう。パーツ点数も他の銃に比べて多い

 

結果

 

 

TEXT: 毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力: フォリッジグリーン
商品のお問い合わせ先:東京マルイ 

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年9月号 P.42~43をもとに再編集したものです。

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