ハンドガン選びで気になるのが、使い勝手に直結するスライドやフレームの形状、トリガーの形式などの使い心地。今回も前回に引き続き、各銃ごとの使い心地を細かくレポートしていく。ハンドガン選択の参考にしてみてほしい。
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マガジン
マガジンで気になるのが装弾数だろう。1発でも多く撃てるほうが有利だ。8挺ともマガジンはダイキャスト製で、大きいほうがガスの気化効率がよく連射してもダレにくい。しかし重くなるので、複数携行する場合は意外と気になってくる。サバゲで使いたい方は対応するマガジンポーチの有無も気にしたい。
グロック19 Gen.4
グロック19シリーズの装弾数は22発。グロック17用のマガジン(25発)やオプションのロングマガジン(50発)が共用できる
M&P9
大きめのマガジンバンパーが付いたM&Pシリーズの装弾数は25発。マガジン前部のスリットが広くBB弾が装填しやすい
HK45タクティカル ブラック
実銃は.45ACP弾が10発装填できるマガジン。BB弾は26発装填可能。マガジンバンパーは大きめなので銃に入れやすい
FNX-45タクティカル
.45ACP弾が15発も装填できるマガジンだけあってBB弾は29発も装填可能。マガジンバンパーは厚めなので落としても割れにくい
ハイキャパD.O.R
装弾数31発はハイキャパシティという名称に恥じない。ハイキャパ4.3用(28発)とオプションのロングマガジン(50発)が共用できる
コルトM45A1ブラック
今回集めた中でもっとも薄いシングルカアラムながら装弾数は27発を誇る。M1911A1シリーズ用(26発/28発)やロングマガジン(40発)が共用できる
シグザウエルP226 E2
オートマチックピストルとして一般的な25発の装弾数を誇る。オプションでロングマガジン(37発)が用意されている
U.S.M9ピストル
ガスブローバックM92Fシリーズ共通のマガジンの装弾数は26発。オプションでロングマガジン(32発)が用意されている
フィールドストリップ
分解・組立方法はメーカーの設計思想や時代背景で変わってくる。M92FやP226R以降に登場した銃は工具なしで分解でき、さらにリコイルスプリング&ガイドやユニット化されて分解の手間が省け、パーツの紛失・破損などがしにくい。今回用意したモデルはすべて実銃と同じ工程で分解・組立ができる。
グロック19 Gen.4
フレーム中央にあるスライドロックを指で同時に下げながら、スライドを前方に押すとスライドとフレームが分離できる
M&P9
M&P9はスライドをホールドオープンさせてフレーム中央のテイクダウンレバーを下げてスライドを前に押すとスライドとフレームが分離できる
HK45タクティカル ブラック
HK45タクティカルはスライドを下げて切り欠き穴にあわせながらスライドストップを引き抜き、スライドを前方に押せばフレームから分離できる
FNX-45タクティカル
FNX-45タクティカルもM&P9と同じくスライドをホールドオープンさせてテイクダウンレバーを下げてスライドを前に押すとスライドとフレームが分離できる
ハイキャパD.O.R
ハイキャパはバレルブッシングを使わないので通常のガバメントモデルよりは分解しやすい。ただしリコイルスプリング&ガイドの取り出しに手間取る
コルトM45A1ブラック
今回集めた中でもっとも分解までに手間がかかるのがM45A1だ。スライドからバレルを取り出すのにバレルブッシングを外さなくてはならない
シグザウエルP226 E2
テイクダウンレバーを下げるとスライドとフレームが分離できるP226の分解方法は、M&P9やFNX-45のお手本になったことが予想できる
U.S.M9ピストル
M92Fはスライドを下げなくてもテイクダウンレバーを下げればスライドとフレームが分離できる。8挺の中でもっとも作業行程が少ない
ブローバックフィーリング
ブローバックフィーリングに何を求めるかは射手によって異なる。リコイルショックの強さか、ブローバックスピードか…。総じて言えるのがリコイルショックが強く、スライドが大きいほうが撃ち応えはあるものの連射(コントロール)しにくい。できれば実際に撃ってフィーリングを確かめるのがベストだ。
グロック19 Gen.4
直径15mmの大口径シリンダーの採用とコンパクトなスライドのおかげでブローバックはシャープでスピーディー
M&P9
スピーディーなブローバックに加えて握りやすいグリップとあいまって連射してもコントロールしやすい
HK45タクティカル ブラック
スライドが大きいことからリコイルショックはガツンとくる。それでいながらブローバックはスピーディー
FNX-45タクティカル
FNX-45は今回集めた中でもっともブローバックストロークが長い。それだけにブローバックフィーリングは豪快
ハイキャパD.O.R
新型ピストン内蔵のブローバックエンジンを採用したことで従来品よりブローバックスピード、リコイルショックともにアップ
コルトM45A1ブラック
改良型ブローバックエンジンとショートリコイルシステムによりシングルカアラムマガジンとは思えないハードなフィーリング
シグザウエルP226 E2
基本設計は8挺の中でもっとも古く、リコイルショックはマイルドだがコントロールしやすい
U.S.M9ピストル
実銃のM92Fの特徴である撃ちやすさがこのモデルにも再現されており、シャープなブローバックながらコントロールしやすい
この記事は月刊アームズマガジン2022年9月号 P.39~41をもとに再編集したものです。