エアガン

2022/09/10

意外と知らないハンドガンの基礎知識【初心者向け】

 

 銃(ここでは人間の両手で持って扱うものを示す)の種類はおおまかに「ハンドガン(=拳銃)」と「ライフル(=小銃)」にカテゴライズされる。今回は発射方式別、サイズ別のハンドガンの種別を解説する。なお、ここではアサルトライフルやサブマシンガンのバレルやストックを短くしてハンドガン化したものは除外する。また、オートマチックピストルにフルオート機能を付加させたものは含めることとする。

 

ハンドガンの発射方式

 

 ハンドガンは発射方式別に2つに大別できる。

 

  • オートマチックピストル(=自動式拳銃)
  • リボルバー(=回転式拳銃)

※以上に該当しないフリントロックピストルや競技用ピストルなど弾を1発ずつ発射するものもある

 

 それぞれ使用目的や状況、カートリッジの種類によって使い分けられることが多い。以下でそれぞれについて解説する。

 

  • オートマチックピストル

 

 「オートマチックピストル」は弾をセミオートもしくはフルオートで撃てるハンドガンのことである。リボルバーに比べて連射しやすく、装弾数も倍くらいあるが、構造上あまり威力の強い弾が撃てない。

 

東京マルイ M&P 9

 

東京マルイ シグ ザウエル P226レイル

 

  • リボルバー

 

 「リボルバー」は撃つたびに本体中央にあるシリンダーが回転して次の弾が発射されるハンドガンのことである。オートマチックピストルに比べて連射速度で劣り、装弾数も少ないが、威力の強い弾が撃てる。

 

タナカ S&W M29カウンターボアード6.5インチ“ダーティハリーモデル”スチールフィニッシュ

 

クラウンモデル S&W M629 6インチガスリボルバーシルバータイプ

 

ハンドガンのサイズ

 

 ライフルはバレルやストックの長さ、弾薬の大きさでサイズが決まる。一方ハンドガンはオートマチックピストル、リボルバーともにカートリッジの大きさや装弾数、使用目的別におおまかに3サイズに分類できる。

 

  • ラージ
  • ミドル
  • コンパクト

 

 各サイズにはメリット・デメリットがあり、ハンドガンを選ぶ際の参考にしてほしい(エアガンの場合は威力に上限が設けられているので、大きさ・重さが重要なポイントととなる)。

 

  • ラージサイズ

 

 .44マグナム弾や.50AE弾など口径が大きく強い威力を持つカートリッジを使うハンドガンがこれに分類される。迫力ある外観と威力がある反面、反動(リコイルショック)が大きくて撃ちにくい。サイズが重くて大きいので取り回しにくく携帯するのに適さない。また、カートリッジが大きいので装弾数も少ない。

 

サイバーガン/AW デザートイーグル.50AE GBB JP

 

  • ミドルサイズ

 

 ミドルサイズはハンドガンの中でもっとも一般的で普及しているサイズだ。口径は9mm×19弾や.38スペシャル(=.38口径)が多く、装弾数はオートマチックピストルは7~15発、リボルバーは6発が主流。重量はオートマチックピストルのほうがやや軽い(1kg前後)。どんなシチュエーションでも使いやすい。

 

東京マルイ グロック17 Gen.4

 

  • コンパクトサイズ

 

 護身用に隠し持てるようにサイズを小さくしたのがコンパクトサイズだ。小さくて軽いので携帯しやすいが、カートリッジの威力が低かったり、装弾数が少ないものもある。また、グリップ部分が小さいので撃ちにくかったり、手の大きな方では持て余してしまうことも。あくまでも緊急時用である。

 

東京マルイ 固定スライドガスガン コンパクトキャリーシリーズ LCP

 

 以上、ハンドガンといっても発射方法やサイズによって特徴が異なる。エアガンでも目的や用途に合わせて自分の好みに応じたハンドガンを選ぶことが肝要だ。次回はエアガンに焦点を絞り、ハンドガンの基礎知識を解説していく。

 

後編はこちら

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年9月号 P.30~31をもとに再編集したものです。

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