エアガン

2022/06/01

モガディシュの戦闘での名銃をガスブローバックで再現「VFC コルトモデル733コマンド」

 

モガディシュの戦闘で脚光を浴びた

M16A2がリアルなガスブローバックで

 

 ヘッケラー&コックやナイツアーマメント、コルトなどの銃器メーカーのオフィシャルライセンスドモデルを続々とリリースしているVFCから、ついにコルトモデル733コマンド(以下モデル733)がガスブローバックガンとして登場した。モデル733がガスブローバックガンとして製品化されるのは意外にも今回が初めてだ。

 


 実銃のモデル733はベトナム戦争後に制式採用されたM16A2のバリエーションとして開発された。ベトナム戦争中に制式採用されたコルトM16A1にはXM177やCAR-15といったバリエーションが存在していたのはご存知のとおりだ。M16A2にも、アメリカ軍以外の軍・法執行機関向けにM16A2ウェポンシステムと称したバリエーションが用意されていた。特に有名なのがストレートな14.5インチバレル仕様のモデル723(M16A2カービン)、M4A1カービンの原型といえる14.5インチのステップドバレル仕様のモデル727(通称アブダビカービン)と、この11.5インチバレル仕様のモデル733(M16A2コマンド)である。これらのモデルは非公式ながらアメリカ軍特殊部隊で使われており、特にモデル733は激しい銃撃シーンが有名な映画『ヒート』や、映画『ブラックホーク・ダウン』で描かれたモガディシュの戦闘で使われたことで名前が知られるようになった。

 

ストレート形状の11.5インチバレルには下面にスリットが入っているA1タイプのフラッシュハイダーが組み合わされている

 

三角形状のフロントサイトにはバヨネットラグがなく、A1タイプのフロントサイトポストが付属している

 

形状は似ているもののM4A1カービンに比べてスリムな円筒形ハンドガード

 

リアルなコルト刻印が施されたA2タイプのロアレシーバーにA1タイプのキャリングハンドル仕様のアッパーレシーバーが組み合わされている

 

ダストカバーが開き、ボルトキャリアがホールドオープンしたところ。ガスブローバックガンならではのリアルな光景だ

 

年式によってケースディフレクターやフォワードアシストノブがないモデルもあるようだが、VFCはA2タイプのそれらが装着されたアッパーレシーバーを再現


 VFCの製品はディテールのリアルさに定評があり、このモデルも細部に至るまでリアルさにこだわっている。A1タイプのバードケージタイプ・フラッシュハイダーが付属した長さ11.5インチのバレル、M4A1カービンよりもスリムな円筒形ハンドガード、固定式キャリングハンドル、A1タイプのリアサイト、A2グリップ、2ポジションタイプのリトラクタブルストックなど、特徴的な外観を余すところなく再現。レシーバーにはコルトとの正式契約により実銃同様M16A2の刻印が施されている。内部にはVFCが誇る最新のブローバックエンジンを採用。キレのあるスピーディーなブローバックアクションが体感できる。

 

リトラクタブルストックは2段階に伸縮可能。バットストックは補強リブが左右に追加された後期型をチョイス

 

ガスブローバックガンとしての機能を収めつつリアルな形状にこだわったロアレシーバー内部のパーツ群

 

形状にもこだわったボルトキャリアグループにも注目

 

 レールシステムや光学機器の搭載が当たり前となっている今の視点から見るとシンプルだが、軽量で取り回しやすく無駄がない。オールドユーザーはもちろんM4カービンに飽きた方にモデル733はお薦めだ。気になった方は月刊アームズマガジン2022年7月号に詳しく掲載しているので併せてチェックしていただきたい。

 


 

VFC
コルトモデル733コマンド ガスブローバックガン

 

DATA

  • 全長:685mm/770mm(ストック伸長時)
  • 重量:2,270g
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥62,480
  • お問い合わせ先:VFC

 

TEXT:毛野ブースカ

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年7月号 P.30~31をもとに再編集したものです。

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