エアガン

2021/12/06

ファン待望の決定版ガスブロAK!「東京マルイ AKM」

 

リアルさへの飽くなき追求が生み出したガスブローバックAKの決定版

 

東京マルイ
AKM ガスブローバックマシンガン

 

 

 

 外観のリアルさ、ブローバックフィーリング、命中精度、耐久性、操作性がすべて高次元でまとめられている東京マルイのガスブローバックガンAKM。AKシリーズそのものが派手さがないので余計に目立たないのだが、AKシリーズやガスブローバックガンの構造を知っている人間が撃つと唸ってしまう地味に凄い技術がこのAKMには導入されている。それは新開発の「オートストップ」だ。
 実銃のAKシリーズは、残弾をすべて撃ち切った後、ボルトが前進してハンマーがダウンして作動が停止してしまう。次弾を撃つためには新しいマガジンを装填し、ボルトを引いてハンマーをコック、チャンバーに弾を送り込まなくてはならない。このAKシリーズ特有の一連の動作の再現を東京マルイはガスブローバックガンでやってのけたのだ。ハンドガンのスライドストップやM4カービンのボルトストップのようなホールドオープン機能を持たないガスブローバックガンにおいては、マガジン内のガスがなくなるまで空作動してしまう。しかしこのAKMは、マガジン内のBB弾を撃ち切った時でもボルトが前進してエジェクションポートを閉鎖。直後のハンマーダウン時にはノッカーが放出バルブを叩かずに空振りすることで、マガジン内にガスが残っていても空作動してしまうことなく作動が停止するのだ。この動作は初めてAKシリーズを撃つ方には新鮮で、マニアは思わずニヤリとしてしまう。もちろんAKシリーズらしさをダイレクトに体感できるハードなリコイルショックも大きなポイントだ。 外観やリコイルショックだけではなく「実銃と同じハンドリングが体感できる」オートストップという新たなリアルさの表現方法を確立した東京マルイのガスブローバックガンAKM。今後のバリエーション展開も期待したい。

 

亜鉛ダイキャスト製レシーバーとマガジン込みで3.5㎏を超える重量感のあるボディは手応えバツグン。電動ガンのグリップに慣れていると、リアルサイズのグリップのスリムさに驚くはずだ

 

構えてみると意外とスリムで、小柄な日本人でも構えやすく感じる。樹脂製のハンドガード、ストックは一見すると合板製に見えるほどリアルに出来ている

 

M4カービンとは違ったAKシリーズならではのワイルドなブローバック。リコイルショックはエアガンとは思えないほど強烈で、特にフルオートで撃つと凄まじい

 

ガスチューブが内蔵されているアッパーハンドガードを外すと、銀色に輝くロングストロークピストンが露出する。これがブローバックのたびに前後動するのだ

 

ガスブロックの上部の内側下面には、ちゃんとインテーク風の穴が空けてあり、補強用の止めネジを組む穴にアレンジされている

 

ボルトを後退させたところ。実銃では発砲するとバレルからガスブロック内に燃焼ガスの一部が分岐してピストンを後退させる。構造そのものはシンプルだ

 

アッパーハンドガード内側にはハンドガードが回転しないように設けられているストッパーも再現されている

 

ガスブローバックガン用のパーツが追加されているものの、シンプルな構造のトリガー/ハンマーメカニズム

 

ハンマーとマガジンの間には、ノッカー&ノッカーロック、マガジンと連動して作動するオートストップ機構を搭載している

 

ブローバックエンジンは、ピストン上部に摩擦低減用のローラーを新たに採用した、シリンダー内径約19mmの完全新規開発品

 

実銃と同じく真ん中で分割されているリコイルスプリングガイド。基部にはバッファーが追加されている

 

ホップダイヤルの反対側には、空撃ちモードにできるオートストップキャンセラーが設けられている

 

ホップアップ調整用ダイヤルはチャンバー左下下部にあり、マガジンを外して調整する。わかりやすいようにレシーバーカバーとボルトを外して撮影した

 

オートストップ機構が搭載されているため、残弾がなくなったらマガジンチェンジ後にボルトを引いて、ハンマーをコックしてチャンバーに弾を送り込まなくてはならない。AKらしいリロードアクションが楽しめる

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年12月号 P.36~37より抜粋・再編集したものです。

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