エアガン

2022/03/02

VSR-10の進化系!! 最先端のスナイパーライフル「東京マルイ VSR-ONE」

 

東京マルイが自ら手掛けた大胆なモダナイズドカスタム

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE

 

 2003年末に登場した東京マルイのボルトアクションエアライフルVSR-10は、リーズナブルな価格と他社製品の追随を許さないハイレベルな実射性能、汎用性の高さから瞬く間に人気となった。そしてサイレンサーが標準装備されたVSR-10プロスナイパーGスペックの登場によりその地位を不動のものとした。同社からL96 AWS、M40A5が発売されても人気は衰えることがなく、エアコッキング式ボルトアクションライフルのベンチマークとして多くの製品に影響を与えた。
 そんなVSR-10だが、急速に進化するスナイパーライフルの世界において、特にストックを中心とした外装パーツに関してはアップデートを望む声が少なからずあった。そんな要望に応えるかたちで誕生したのが「VSR-ONE」である。

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
VSR-10プロスナイパーバージョン(写真上)と比較したところ。VSR-10の全長が1,075mmに対してVSR-ONEは800mmとかなり短くなっているのがわかる。デザインも一気にモダンになった

 

ショートバレル+モジュラーストックを採用

 

 VSR-10から大きく変わった部分は、オリジナルと比較するとまるで別物のようなモダンなデザインの樹脂製モジュラーシャーシ/ストック。フォアエンドにM-LOKシステム、フィンガーレストが採用されて汎用性がアップ。大胆にスリム化されたフォールディングストックは基部をアルミ切削で新規に製作。ピストルグリップはバーチカルアングルのストレートタイプとなっている。

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
完全新規製作のポリマー製モジュラーシャーシ/ストック。モダンな見た目だけではなく汎用性も優れている

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
M-LOKシステムが採用されたフォアエンド両側面にはQDスリングスイベル用のアタッチメントポイントが設けられている

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
トリガーガード前方にもM-LOKスロットが2つ設けられており、視覚的なカッコよさと汎用性が高められている

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
シンプルなデザインのフォールディングストック。ストック基部にあるロックボタンを押すとストックを折り畳むことができる

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
スリムなバーチカルアングルのグリップはM4 MWSと同規格。またボルトハンドル後方にはサムレストが設けられている

 

操作性&発射系メカも大幅ブラッシュアップ

 

 アウターバレルは短縮化され、マズルには14mm逆ネジ仕様のアタッチメントを追加。素早くコッキング操作できる着脱可能な大型ボルトノブ、新規製作のピカティニースペックのロングマウントベースを標準装備。マガジンはVSR-10シリーズと共用でき、マガジンハウジング内にエジェクターが追加されたことでマガジンが取り出しやすくなっている。Gスペックをベースにした内部メカはシリンダーやトリガー/シア周りを中心にブラッシュアップされた。

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
大胆にショートカットされたブルバレルはGスペックよりも短い。インナーバレル長は200mmとなっている

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
専用にデザインされたマズルキャップを外すと14mm逆ネジ仕様のアタッチメントが現れる。同規格に対応したサイレンサーやフルオートトレーサーが装着できる

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
ピカティニースペックのマウントベースは前方に延長されたことにより光学機器の選択範囲が広まった

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
定評のあるエアコッキングメカを採用したシリンダー周り。短いインナーバレルにあわせて加速シリンダーが採用されている。ボルトハンドルには着脱可能な大型ボルトノブが追加されている

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
マガジンハウジング内に新たに追加されたエジェクター。これによりマガジンが取り出しやすくなった

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
トリガー周りはブラッシュアップされてスパッとシアが落ちるキレのあるトリガータッチを実現

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
従来モデルから継承されたシリンダーサポートリングと大型ボルトハンドルのおかげで構えたままでもスムーズにコッキングできる

 

アグレッシブスナイパーに適した機動力が魅力

 

 構えてみると、重量はVSR-10プロスナイパーバージョンが1,923g、VSR-ONEが2,000gとわずかに重くなっているものの、コンパクトになったことで重さの違いはほとんど感じない。ストックを展開した時の長さ(800mm)はGスペック(サイレンサーなし950mm)よりも短く、ストックを伸ばした状態の次世代電動ガンCQB-R(780mm)とほぼ同じ。かなり取り回しやすくなっているのがわかる。
 インナーバレル長は200mmながら高い命中精度、飛距離を生み出しており、VSR-10の持つポテンシャルをフルに生かしたセットアップが施されている。

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
インナーバレル長がわずか200mmにもかかわらず40m先にあるターゲットに吸い込まれるようにBB弾が飛んでいく。従来モデルに比べて遠距離における命中精度が高められている印象を受けた

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE
コンパクトなボディにあわせてライフルスコープはノーベルアームズのショートスコープ「TAC ONE 12424 IR」をチョイス。前後の重量バランスはよく、ストックの長さは短すぎず長すぎず、グリップの握りやすさとあいまって構えやすい

 

 アンブッシュしてジッと敵を待ち構えるようなスタイルではなく、アグレッシブなスナイピングスタイルに適している。サバイバルゲームでの取り回しやすさ・機動力を重視したモデルへと進化した。ボルトアクションライフルをアクティブに使いこなしたい方に最適な1挺だ。

 

東京マルイ ボルトアクションエアライフル VSR-ONE

 


 

東京マルイ
ボルトアクションエアライフル VSR-ONE

 

DATA

  • 全長:610mm/800mm(ストック展開時)
  • 全高:187mm
  • 全幅:93mm
  • 重量:2,000g
  • 装弾数:30発
  • 価格:¥32,780(近日発売予定)
  • 商品のお問い合わせ先:東京マルイ

 

TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジンウェブ編集部
撮影協力:ビレッジワン

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年4月号 P.52~55をもとに再編集したものです。

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