エアガン

2022/02/19

フィクションの銃を作る「“ハイパワーマグナム.357HD” 後編」

 

ド迫力のリボルバーを作ろう

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「高比重弾を使用するハイパワーマグナムをイメージした“写真映えするド迫力な大型マグナム銃” 」。早速、前回の続きを作っていきましょう。

 

前回はこちら

 

アンダーバレルの接着固定と仕上げ研磨

 

 まずは前編で製作したアンダーバレルをバレルに接着しましょう。バレル底面にはゼリー状多用途接着剤、側面には瞬間接着剤を付けて接着します。その後、各面をひたすら#180→#240→#400の耐水ペーパーで平面研磨していきます。

 

ズレれないように注意!

 

平面研磨。ペーパーは平たいブロック等に両面テープで貼り付けて磨くと綺麗な平面にできます

 

塗装準備

 

 それでは塗装に移りましょう。まずは下準備として、製作したバレルパーツ、トップリブ、カートを中性洗剤でしっかり洗って油分を落としましょう。その後、水ですすいだ後、水分を切って乾燥させます。洗浄が終わったら持ち手をつけていよいよ塗装です。

 

塗装するパーツに持ち手を付け、セロハンテープなどで塗料を乗せたくない部分をしっかりマスキングします。カートは薬莢部分をマスキングテープ(セロハンテープはNG。元々の塗料が剥がれてしまうようです)で覆って先端穴にはBB弾を詰めておきます

 

使用する塗料

 

  • 染めQ「ミッチャクロン マルチ」
  • ガンショップ・インディ「ダークパーカー」
  • キャロムショット「ステンレスシルバー」

 

 

 

パーツ塗装と仕上げ塗装

 

 まずはプライマー(素材との密着)として「ミッチャクロンマルチ」(20分乾燥)を塗装します。プライマーは厚塗りせず薄く吹くだけの方が効果的!

※カートは元々の塗料との相性が悪く溶けてしまうので塗らない方がよいです

 その後、仕上げ用の各種塗料を塗っていきます。

 

カート先端には高比重弾をイメージした「ダークパーカー(30分乾燥)」を塗装

 

バレル&トップリブには「ステンレスシルバー(冬季/96時間乾燥)」を塗装します。塗装のコツは「薄く・何度も・重ね吹き」(・∀・)

 

組み立て

 

 完全に乾燥したら撮影しておいた工程写真を参考にして組み立てます。ドキドキ(´ ー`)

 

フロントサイトにはF&F Gun Parts製「PPC カスタム対応 集光ファイバーフロントサイト」を取り付けます

 

完成

 

東京マルイ「エアーリボルバーパイソンPPCカスタム」のアウターバレルを2本ドッキングし、アンダーウエイト風の自作パーツを組み合わせたことで、迫力満点のブルバレルに仕上がった

 

「.357HD(高比重)弾」という設定でカートリッジの弾頭部を塗装。リアルな雰囲気が増している

 

まとめ

 

 というわけで“ハイパワーマグナム.357HD”完成です。東京マルイ「エアーリボルバー パイソンPPCカスタム」をベースに写真映えするド迫力な大型マグナム銃にアレンジしてみました。こんな風に明確なイメージと結び付けて製作すると工夫次第でとても存在感のあるオンリーワンなカスタムガンを作ることができます。もしお家に使わずに眠っているエアガンがあれば、ちょっと想像力を広げてあなただけの「空想銃」を作ってみてはいかがでしょう?(*´ω`)

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年3月号 P.128~131をもとに再編集したものです。

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