エアガン

2021/11/24

フィクションの銃を作る「“Tactical.45AP Test Model” 前編」

 

森林仕様の試作銃

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「ジャングルなど熱帯地域用・特殊部隊向けSF拳銃のテストモデル」。早速、作っていきましょう。

 

コンセプトを完成イメージ図に

 

 まずはベース銃の画像で「完成イメージ図」を作ります。アイデアを視覚化すれば製作ポイントや完成像を意識しながら作れるのでクオリティが上がりますよ(`・ω・´)

 

 

 A4用紙にほぼ原寸大でベース銃の側面写真を印刷し、色を塗ったりメモを書き込んでイメージを形にします。カスタムするポイントを忘れないように文章でもメモ書きしておくと、後で見返した時にわかりやすいですよ(´∀`)

 

準備した材料

 

  • 東京マルイ「フォリッジウォーリア」
  • 東京マルイ「マイクロライトCQX」デザートカラー
  • ウォーリア用マウントレール
  • ストライクウォーリア用ストレートトリガー
  • アピオ「フューエルコーションステッカー Ver.2」×2色
  • ゴルフグローブ用補強シート(ライト「G-122 グローブフィックス」)
  • 1~ 3mmのプラ素材各種
  • 模型用レンズパーツ等

 

 

 

スペーサーを作る

 

 ライトユニットとトリガーガードの間にできる隙間を埋めるため、カッコいいスペーサーを作ります。各寸法を採寸し、プラ素材を使ってスペーサーの基部を作りましょう。

 

灰色が2.5mm、黒色が3mm厚のプラ板。それを作成しつつ、クリアファイルの切れ端で型紙を作っていきます(水色の矢印部分)​

 

❶型紙で25×28.5mmのプラ板にケガき、1mm厚板の方には3つ穴を開けておきます
❷ケガキ線で切り出した素材を貼り合わせ、先に作った基部を挟んで接着
❸中央に空いた隙間(赤矢印)も現物合わせでプラ素材を嵌め込んで接着
❹接着面を耐水ペーパーやヤスリで研磨して均す

 

全体を磨き上げられれば完成!

 

ライトユニットのディテール加工

 

 続いてライトユニットを作ります。直径2mmの半球型アクリルパーツを使い、ピンポイントでデコレーションしてみましょう。ちなみにアクリルパーツはデコネイル用のアクリルストーン、マルポコストーン等の商品名で買えます。

 

❶最終的にシールを貼るので、耐水ペーパー(割箸に貼り付け)で製品ロゴのモールドを削り落とします
❷正面左の穴っぽい窪みを2.2mmのピンバイスで拡張
❸アクリルパーツを選びます
❹今回は模型用のレンズ風パーツを使用しました

 

グリップ加工

 

 続いてグリップの加工です。一部を削り取り、サムレストのへこみと滑り止めを作っていきましょう。

 

❶左グリップパネルの上部にセロハンテープを巻き、削り込むサムレスト形状をペンで描きます
❷棒ヤスリで削り込み、耐水ペーパー等で研磨整形
❸削った部分にマスキングテープを貼ってペンでなぞり
❹それをゴルフグローブ用補強シートに貼って切り出します…切り出したシートを削り込み部分に貼って完成!

 

塗装準備

 

 各パーツの下準備ができたら塗装準備です。まずは「トイガン解体新書」(ホビージャパン刊)等を参考にベース銃のフォリッジウォーリアを分解します。自分でも分解工程とパーツ配置をデジカメやスマホで細かく記録しておくと、組み立ての際にとても安心ですよ(´ω`)その後、加工するパーツは中性洗剤でしっかりと油分を落とし、水ですすいだ後しっかりと水分をきって乾燥させましょう。

 

 

 

次回につづく!

 

 以上、前半ではコンセプトと完成イメージ図作成から塗装準備までを紹介しました。もっと詳しいテクニックは月刊アームズマガジン2021年12月号で紹介されているのでそちらもチェックしてみてください♪

 次回後編では塗装から作品完成までを詳しく解説します。お楽しみに! (*´ω`)ノシ

 

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

後編に続く

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年12月号 P.182~183より抜粋・再編集したものです。

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