エアガン

2021/10/21

フィクションの銃を作る「COLT-S.A.A 5-1/2 “ブラッドメーカー” 後編」

 

絢爛真紅の回転式拳銃

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「真っ赤なシングルアクションアーミー」。前回に引き続き争いを呼び血を求める魔性の銃を表現してみましょう!

 

塗装の下準備

 

 前編で加工したパーツをこれから塗装していきます。まずは塗装前の下準備から。塗料がしっかり乗るように、事前にパーツを洗浄、乾燥させておきましょう。

 

塗装するパーツには持ち手を付け、セロハンテープなどで塗料を乗せたくない部分をマスキングします。シリンダー内にはティッシュペーパーを詰めましょう

 

使用する塗料

 

  • アサヒペン「メタルプライマー 非鉄金属用下塗り」
  • GSIクレオス「Mr.カラースプレークリアーレッド」
  • ガンショップ・インディ「ブラックパーカー」
  • キャロムショット「ジルコニアクリスタル」

 

 

 

プライマー塗装

 

 まずは塗料の密着性を高めるためにプライマー(下塗り剤)として「メタルプライマー 非鉄金属用下塗り」(2時間乾燥)を塗装します。プライマーは厚塗りせず薄く吹くだけの方が効果的ですよ。

 

 

パーツの塗装

 

 メタリックレッドの塗装には「Mr.カラースプレー クリアーレッド」(1時間乾燥)を、ハンマーなど黒色部分には「ブラックパーカー」(30分乾燥)を塗装します。塗装のコツは“薄く・何度も・重ね吹き”(・∀・)

 

 

ラチェット(シリンダー蓋)の塗装

 

 シリンダー蓋パーツは塗り分けるので、まずは周囲をマスキングして中央ラチェット部分のみを「ブラックパーカー」(30分乾燥)で塗装、乾いたら今度は中央だけをマスキングして周囲を「プライマー→クリアーレッド」の順に塗装します。

 

 

クリアーコーティング塗装

 

 最後に赤パーツのみ「ジルコニアクリスタル」(完全乾燥48時間)でクリアーコーティングします。この塗料は特に「薄く吹いて乾燥させ」を何度も繰り返すことを意識して重ね塗りしましょう。

 

 

黒染め

 

 銃口に見えるインナーバレル先端を目立たなくするため、先端をバーチウッドの「ブラスブラック」を使って染めます。平筆で液を付け→黒く変色してからティッシュで拭き取り、を好みの濃さになるまで繰り返しましょう。

 

 

仕上げ

 

 すべて完全に乾燥させたら、持ち手棒とマスキングを剥がします。シャーシが入るフレーム内部はきちんとマスキングしておいたので、この通り塗料も乗っておらず組み立てにも問題が出ません。

 

 

完成

 

 

パーツをしっかり分解して塗装したことで、内側もしっかり仕上がっている

 

「接着のり付き牛革テープ」を巻いてワイルド感を出したグリップ

 

まとめ

 

 というわけでCOLT-S.A.A 5-1/2“ブラッドメーカー”完成です。タナカのSAAをベースに“ ピースメーカー”ならぬ、争いを呼び血を求める“ブラッドメーカー”にアレンジしてみました。こんな風に明確なイメージと結び付けて製作すると、工夫次第でとても存在感のあるオンリーワンなカスタムガンを作ることができます。

 もしお家に使わずに眠っているエアガンがあれば、ちょっと想像力を広げてあなただけの「空想銃」を作ってみてはいかがでしょう?(*´ω`)

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年11月号 P.122~125より抜粋・再編集したものです。

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