エアガン

2021/07/11

フィクションの銃を作る「STルガー.22カスタム “Mk-0” 前編」

 

隠密潜入任務用のハンドガンを作ろう!!

 

 

 こんにちは、結利晴信ゆうりはるのぶです! 本コーナーでは「ストーリーと世界観を持った空想カスタムを製作してみよう」をコンセプトに、一作品の企画から完成までを前後編に分けて詳しく解説していきます。

 

 今回の作品コンセプトは「隠密潜入任務用の銃」。消音装備で敵を排除しつつ敵地に潜入する孤高の兵士のカスタムを表現してみましょう!

 

コンセプトを完成イメージ図に

 

 まずはベース銃の画像で「完成イメージ図」を製作します。アイデアを視覚化することで完成像を意識しつつ製作できるので、結果的にクオリティが上がりますよ(`・ω・´)

 

 

 A4用紙にほぼ原寸大でベース銃の側面写真を何枚か印刷し、色ペン、アートナイフ、マスキングテープ、のりなどを用意。

※なお結利はふだんこの工程にパソコンの画像編集ソフトを使いますが、本コーナーではわかりやすく&誰でもできるようアナログで作成しています。

 

 

 できた「完成イメージ図」はこちら! カスタムするポイントを忘れないように文章でもメモ書きしておくと、後で見返した時にわかりやすいですよ(´∀`)

 

準備した材料

 

  • KJ WORKS「MK-1 .22ターゲットピストル SILENTEVO」
  • 東京マルイ製プロサイレンサーショート
  • 18×18×400mm木棒材
  • IUIDプレートダミーシール×2
  • 2mmダミーレンズパーツ
  • 1.6mm径被膜針金
  • 園芸用噴霧器
  • 熱収縮チューブ
  • 0.3~3mm各種プラ板
  • 0.3mm厚ブリキ板

 

 

 

バレル&レーザーユニットを作る

 

 カスタムの工程ではメインとなるバレル&レーザーユニットを作っていきます。ここは木材を芯にABS板を貼り付けるなどして整形していきましょう。

 

まずはイメージ図を参考に現物合わせで型紙を切り出します(`・ω・´)
それに合わせてユニット内部をみっちり詰めるために木材やプラ板を切り出しましょう。電動工具がなければ手ノコやプラカッターでも切れますよ

 

型紙で切り出した0.5mmABS板2枚の間に先の木片やプラ材を詰めて接着します。前部にはレーザー照射口用の9mm穴(写真左)、後部底面にはバレル固定用の4mm穴(写真右)を開けましょう

 

さらにバレル接着用に0.2mmプラシートを両側面に貼ります。このくらいの薄さならカッターナイフで切れます(´∀`)

 

アウターバレル側面に沿うようにゼリー状接着剤で接着して固定、さらに側面に黒の0.3mmプラ板(100均商品)を瞬間接着剤で重ね貼りします。フレーム固定用に3mm穴も開けましょう

 

アウターバレルとユニットの隙間が気になるので、エポキシパテで埋め(白くなった部分​​​​)1時間硬化させて削ります

 

側面の細かなディテールはプラカッターで溝彫り&0.3mmプラ板貼りで表現。部分的に貼り重ねることで立体感を出します

 

イメージ図の予定にはありませんでしたが、上面が寂しいのでエバーグリーンのモールドプラシートの端材を使ってセレーションを追加しました

 

これでバレル周辺の整形は完成。あとは各表面を#180、#240、#400のヤスリで順に磨き、角を面取りして仕上げましょう

 

トリガーガードの形状変更

 

 従来のトリガーガードを一部切り離してABS板等で形状変更して大型化。また、レーザーサイトのダミースイッチも追加します。

 

今度はフレーム側の加工です。トリガーガード下と上の付根部分をミニノコで容赦なく切り落としましょう

 

穴が開いた部分はプラ片を詰め、接着して埋めておきましょう。切った面は#240のヤスリで平らに均します

 

トリガーガードの幅は約9mmなので3mmのABS板を3枚、新規トリガーガードの形に切り出し&貼り合わせて磨きます

 

フレーム側と瞬着で接着し、継ぎ目をヤスリできれいに均してトリガーガード完成! (・∀・)

 

レーザーサイトのダミースイッチを作る

 

ユニットの左面に1.6mmの穴を開け、ビニール被膜針金を挿してダミーケーブルにします

 

ケーブル先端にはアルミかブリキなどの薄い金属板を切ったスイッチ部を接着し、熱収縮チューブを被せて半田ごて等で熱して密着させましょう。これでレーザーのスイッチらしい雰囲気を出せます

 

次回につづく!

 

 以上、前編ではコンセプトと完成イメージ図作成からダミースイッチ製作までを紹介しました。もっと詳しいテクニックは月刊アームズマガジン2021年8月号で紹介されているのでそちらもチェックしてみてください♪

 次回後編では塗装から作品完成までを詳しく解説します。お楽しみに! (*´ω`)ノシ

 

 

 本作品はYuriCustom WorksのHPでもストーリー設定付きで詳しく紹介しています。よろしければご覧ください。

 

後編に続く

 

作例製作・文:結利晴信/アームズマガジンウェブ編集部

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年8月号 P.148~149より抜粋・再編集したものです。

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