2020/11/22
【分解編】トイガンを塗装で美しく仕上げよう【カスタム】
自分だけの「魅せるカスタムガン」を作りたい……! そう思っている方は少なくないはず。そこで今回のレポートは塗装をメインにした外装カスタムを紹介。東京マルイのBBエアーリボルバー「パイソンPPCカスタム 4インチ ブラックモデル」を題材に順番立てて徹底的に解説していこう。
※このレポートは月刊アームズマガジン2018年9月号に掲載されたものを再編集したものです
東京マルイ
「パイソンPPCカスタム 4インチ ブラックモデル」
東京マルイのBBエアーリボルバーシリーズは10歳以上用のリーズナブルな製品とは思えないほどの質感の高さと、良好な命中精度を併せ持っている。シングルアクションのエアコッキング方式で、カートリッジにBB弾を詰めてシリンダーに装填するというリアルなギミックを備えているのも魅力だ。
今回の題材はこのシリーズより「パイソンPPCカスタム」をセレクト。上面反射防止のセレーションやガードタイプのフロントサイトを持つブルバレルなど、PPCカスタムの特徴がしっかり再現されている1挺だ。
では、早速カスタムに移る。
- 分解前のポイント
分解に際しては細かなパーツの紛失や、工具で怪我をしないよう充分気をつけたい。また、この銃は特にパーツ構成が複雑なため、分解する段階ごとにスマホのカメラなどで各パーツやスプリング類が収まっている向きや位置を記録しておくと、後で組み立てる際の助けになるだろう。
シリンダーの分解
カートリッジはシリンダーから抜いておき、フレーム左側のシリンダーロックスクリューを緩め、シリンダーを前方に抜く
エジェクターロッドを外してエジェクターとヨークを抜く。シリンダーはこれで完了だ
バレルの分解
フロントサイト、バレル上面の六角ネジ、リアサイト、リアサイトプレートを外し、リアのスクリューを抜いてアウターバレルからリブを外す
バレルピンを抜き、アウターバレルを外す
アウターバレル中央の分割線に薄刃のカッターなどを差し込み少し開く。下面が接着してあるので無理は禁物。慎重に少しずつ開けて分解しよう
分解されたアウターバレルとインナーバレル一式。アウターのパーツは薄く成型されているが、内部には重量感を出すためのウェイトが入っている
グリップの分解
グリップ上部のスクリューを精密ドライバーで外す
グリップ下部の分割線にカッターの刃などを入れて(パーツを傷付けないように)慎重に開く
写真のようにグリップ前側と下側の計4カ所に割りピンがあるので注意しつつ、バレルのようにプラ製のヘラ等で少しづつ開けて分解。グリップウェイトも外す
フレームの分解
3本のスクリューを抜いて内部パーツの飛び出しに注意しつつサイドプレートを外す
シリンダーハンド、セーフティレーバーを外す。シリンダーハンドスプリングの紛失に注意
ハンマーと連動するコッキングロッドを抜き、ピストンスプリングを押さえつつシリンダーユニットを外す。エアチューブは接着されているのでそのままに
トリガー、ハンマーユニットを外す。各部のスプリングが飛ばないように注意
分解完了!
一通り分解されたパーツ一式。10歳以上用のエアガンとは思えないほど緻密で複雑
なパーツ構成だ。次回はこちらに塗装を施していくので、後編もよろしければご覧いただきたい。
Text: 樋口マサル
Photos:川本孝
この記事は月刊アームズマガジン2018年9月号 P.110~111より抜粋・再編集したものです。