エアガン

2020/10/01

いまさら聞けないカスタムの基本! ~外装パーツ編~

 

 エアガン用カスタムパーツの中でもっとも種類が多いのが、銃の外側に装着する「外装系」のカスタムパーツだ。ドレスアップしたり、使いやすくするためのものが多い。ここではライフルの外装パーツについてその特徴を解説していく。

 

 また、記事内で説明される銃のパーツ名が分からない場合は、サイト上部のメニューより、「はじめてのサバゲー」をクリックすると、「エアガンパーツ名称」から各パーツ名が分かるようになっているので、ぜひそちらをチェックしてほしい。

 

いまさら聞けないカスタムの基本! ~外装パーツ編~

▲画像クリックで「はじめてのサバゲー」にジャンプ

 

フラッシュハイダー

 

効能:リアリティアップ

 

フラッシュハイダー

 

 ライフルの外装系カスタムの中でも比較的作業が簡単なパーツ。気をつけたいのはマズルのネジの種類で、一般的な電動ガンのマズルの直径は14mm、ネジを締め付ける方向は正面から見て左回し(=逆ネジ)が多い。通常のネジとは逆なので、着脱の際やカスタムパーツを選ぶ際に注意したい。

 

サイレンサー/トレーサー

 

効能:発射音を減少させる(サイレンサー)/暗闇でもBB弾が見える(トレーサー)

 

サイレンサー/トレーサー

 

 サイレンサーは大きい(長い)ほうが消音効果は高いが、銃本体から発するノイズが意外と影響するので、銃本体から発するノイズにも注意したい。ナイトゲームやインドアで愛用者の多いトレーサーは小型・軽量化が進み、機能性も充実している。

 

フロントサイト

 

効能:正確に狙えるようになる/光学機器との干渉を防ぐ

 

フロントサイト

 

 ターゲットを狙うために不可欠なサイト(照準)。フロントサイトは銃本体から外せない固定式と外せる着脱式や、折りたためる(フリップアップ)タイプと折りたためないタイプが選べる。ライフルスコープやドットサイトを装着するなら、着脱式で折りたためるタイプがおすすめだ。

 

リアサイト

 

効能:正確に狙えるようになる/光学機器との干渉を防ぐ

 

リアサイト

 

 フロントサイトと同様にリアサイトも銃本体から外せない固定式と外せる着脱式、それぞれ折りたためるタイプと折りたためないタイプがある。搭載する光学機器によっては装着に制限を受けるので、それを考慮したうえで選びたい。

 

アウターバレル

 

効能:重量バランスと実射性能アップ

 

アウターバレル

 

 アウターバレルとは実銃にはないエアガン独特の名称で、BB弾が通過するインナーバレルとは別々に設けられた、いわばバレルの「ガワ」だ。カスタムパーツとしてのアウターバレルは、素材を変更することで重量バランスが変わったり、インナーバレルとの接触をタイトにすれば、インナーバレルのブレを抑えて実射性能アップが期待できる。

 

ハンドガード(レールシステム)

 

効能:アクセサリーを装着できる

 

ハンドガード(レールシステム)

 

 実銃ではバレルの熱から手を守るために設けられた部分のこと。ナイツアーマメントのRIS(レール・インターフェイス・システム)の登場によって、それに対応したフラッシュライトやフォアグリップなどのアクセサリーが装着できるようになった。現在ではレールパネルが着脱できるキーモッドやM-LOKといったアクセサリーマウンティングシステムが主流となっている。

 

フォアグリップ

 

効能:構えやすくなる

 

フォアグリップ

 

 銃をしっかりホールドするためにのパーツ。かつてはグリップを握り込むバーチカルグリップスタイルが一般的だったが、近年では指をフォアグリップ前側に当てるようにする「サムブレイク」スタイルが主流になっており、短いスタビ(ショート)タイプやスラントしているものが多くなっている。

 

ハンドストップ

 

効能:構えやすくなる

 

ハンドストップ

 

 ハンドストップはフォアグリップをより簡素化したものと言ってもいい。短いハンドガードの場合はマズル方向に指が出ないようにするため、長いハンドガードの場合はホールドする時のインデックスポイント(指標)として使われることが多い。

 

スリングアタッチメント

 

効能:スリングを使いやすくする

 

スリングアタッチメント

 

 ツーポイントスリングを使用する際に不可欠なもので、ハンドガードにアタッチメントポイントが標準装備されている場合もあるが、好みのポジションにしたい場合はQDスリングマウントが別途必要になる。ストック側に装着するものもある。

 

ウェポンライト/レーザーモジュールレプリカ

 

効能:暗いところで索敵できる/ドレスアップ

 

ウェポンライト/レーザーモジュールレプリカ

 

 ライフル用アクセサリーとして定番のウェポンライト。点灯方式はプッシュスイッチ式とリモートスイッチ式にわかれており、プッシュスイッチ式の場合、スイッチの押し方によって装着位置が変わる。また、レプリカのレーザーモジュールはバッテリーケースとして使われることが多い。

 

グリップ

 

効能:構えやすくなる

 

グリップ

 

 カスタムグリップは人間工学に基づいてデザインされたものや、滑り止めのテクスチャーが追加されたことで構えやすくなっている。M4系のカスタムグリップ購入時には、電動ガン用なのかガスブロ(実銃)用なのかに注意。電動ガンの場合グリップ内にモーターを組み込むため実銃とはサイズも装着方法も異なるためだ。一方、ガスブロの場合は実銃のディメンションに即しているので実銃用の装着も可能だ。

 

ストック

 

効能:構えやすくなる

 

ストック

 

 カスタムグリップ同様、カスタムストックに替えることで構えやすくなるほか、電動ガンの場合はバッテリーの収納でも有利に働く場合がある。ただし、リトラクタブルストック仕様のM4カービンではバッファーチューブの直径に注意が必要だ。多くはミルスペック仕様(1.148インチ)に対応しているが、個体差もあるのでフィッティングに関しては現物合わせが原則となる。

 

チャージングハンドル/セレクターレバー

 

効能:操作しやすくする

 

チャージングハンドル/セレクターレバー

 

 M4系ガスブローバックガン用カスタムパーツとして人気のあるチャージングハンドルは左右両側から操作できるアンビタイプになっているものが多く、無加工で換装できる。メーカーによって形状が異なるので、自分の銃に適合したものを選ぼう。セレクターレバーは特にアンビ仕様ではない電動ガンの場合、アンビ化するためには大掛かりな加工が必要になる。

 

バイポッド

 

効能:伏せ撃ちで撃ちやすくする

 

バイポッド

 

 人気を二分するハリスバイポッドとヴェルサポッド。ハリスバイポッドは軽量で可動域が少なく銃をしっかり固定できるのが特徴。ヴェルサポッドは即座に着脱できる脚がフレキシブルに動くが、銃を固定するにはある程度のコツが必要となる。どちらも一長一短があるので好みで選ぼう。

 

ドットサイト

 

効能:素早く正確に狙える

 

ドットサイト

 

 ドットサイトはライフルスコープと異なり倍率はない。レンズに投影された赤い点をターゲットに重ねて狙うことで、オープン(アイアン)サイトに比べて遠距離のターゲットでも素早く正確に狙えるメリットがある。デメリットはバッテリー切れの心配があることだ。

 

ライフルスコープ

 

効能:遠くのターゲットが狙える

 

ライフルスコープ

 

 望遠レンズを持つライフルスコープは狙いを定めるだけではなく、相手との距離を測ったり、遠方の状況確認に利用できる。もちろん、ただの望遠鏡ではなく正確に狙うためのスコープとして使いこなすには、銃に合わせた正しいセットアップが必要だ。

 


 

 いかがだっただろうか。カスタムにチャレンジしたいが何をどうしていいのか分からない、という人も中にはいるだろう。そんな時は本記事の効能から、自分の望むものを組み合わせてみるといい。それに物足りなくなってきた人、もっと詳しく知りたい人は、9月26日(土)発売の「月刊アームズマガジン11月号」や、2月に発売された「エアガンカスタムマニュアル」などで更なるカスタムに挑戦してほしい。

 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

 

 


この記事は月刊アームズマガジン2020年11月号 P.26~33より抜粋・再編集したものです。


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