エアガン

2022/01/26

イラストでわかる!! AKの進化の軌跡

 

図で分かるAKの系譜

 

 1949年にソビエト連邦軍に制式採用されたAK-47以降、時代や需要に適した形へと姿を変えながら連綿と続いてきたAKシリーズ。これだけ長く愛される理由は、どんな過酷な戦場であっても動作する卓越した信頼性、専門設備を備えた施設でなくとも量産可能な高い生産性にある。
 今回はそんなAKの系譜を図解とともに紐解くことで、AKという銃をより深く理解してもらおうと思う。

 


 

AKの基本構造

 

AKは「ガスピストン」作動方式。銃身と並行するガスリンダ―に流れ込んだ燃焼ガスが内部のピストンを押すことで、ボルトキャリアを後退させる。構造が単純で、堅牢な設計が可能である

 

 AKシリーズは素材や使用弾薬の違いこそあれど、ほぼ同じ操作系とパーツ構成を持つ。それだけ完成されたシステムということだ。

 さて、そんなAKシリーズだが、バリエーションが非常に多く初心者にはなかなか見分けることが難しい。そこで今回は、特に類似点が多く混乱しがちなAK-47・AKM・AK-74の系譜とその派生を解説していこうと思う。

 

AK-47

 

 

 AKシリーズの元祖であるAK-47シリーズは「AK」と聞いて誰もが思い浮かべる、木製ストック/ハンドガードや湾曲したマガジンといった特徴を備えている。後により生産性を向上させ、軽量化されたAKMへと改修されていく。

 

  • AK-47

ミハイル・カラシニコフ設計によるAKシリーズの元祖。7.62mm×39弾を使用する

 

  • AKS-47

金属製の折り畳みストックを装着したモデル。ストックは下側に折り畳まれる

 

AKMからの派生

 

 

 AK-47を改修したAKMは、技術力向上によりレシーバーの製造にプレス加工が取り入れられた。その結果、600g以上の軽量化にも成功している。その他、射撃時の反動を逃がすために竹槍のような形状のマズルブレーキが設けられている。ハンドガードはホールドしやすいよう下部が膨らんだ形状になり、ストックは直銃床タイプに改められ安定した射撃が可能になった。米軍が5.56mm×45弾を使用するM16を採用したことから、このAKMをベースに小口径高速弾に対応したAK-74が開発されることとなる。

 

  • AKM

AK-47の改修型。プレス加工を取り入れた。斜めにカットされたマズルで知られている

 

  • AKMS

AKMに金属製折り畳みストックを装着したモデル

 

AK-74からの派生

 

 

 現在でもロシア軍の制式小銃として使用されているAK-74はそれまでの7.62mm×39弾、いわゆる「AK弾」から一転、小口径高速弾である5.45mm×39弾を使用弾薬としていることが最大の特徴だ。作動方式などはAKMを踏襲しているものの、マズルブレーキが大型化し、マガジンは従来の金属製からベークライト製(現在使用されているものは樹脂製)へと刷新された。上述のように現在でもロシア軍で使用されており、ハンドガードやストックを黒い樹脂製に置き換えたAK-74Mや短銃身モデルであるAKS-74U、海外輸出モデルとして使用弾薬を変更したAK-100シリーズなど、多数のバリエーションモデルが生産されている。

 

  • AK-74

AK-47/AKMの後継として小口径高速弾である5.45mm×39弾を採用したモデル。大型のマズルブレーキが特徴

 

  • AKS-74

金属製折り畳みストックを装着したモデル。ストックは左側に折り畳まれる

 

  • AKS-74U

AKS-74を短銃身化したモデル

 

  • AK-74M

AK-74の近代化改良型。木製パーツが黒い樹脂パーツとなり雰囲気がガラリと変わった

 

  • AK-100シリーズ

AK-74Mをベースにしたもので、外観は74Mとほぼ変化はない。輸出を考えて作られたモデルで、西側の5.56mm弾など多様な口径を揃えている

 


 

エアガンで楽しむAKシリーズ

 

 以上で紹介したAKはエアガンでも数多くリリースされている。系譜の流れを確かめながらAKのエアガンを見ると一味違った楽しみ方ができるはずだ。

 


 

東京マルイ

次世代電動ガン AK47

 

次世代電動ガン AK47

 

DATA

  • 全長:875mm
  • 全高:255mm
  • 全幅:75.8mm 
  • 重量:3,15g
  • 装弾数:90発
  • 価格:¥54,780
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 


 

東京マルイ

次世代電動ガン AKS47

 

次世代電動ガン AKS47

 

DATA

  • 全長:645mm/890mm(ストック展開時)
  • 全高:255mm 
  • 全幅:75.8mm
  • 重量:3,319g 
  • 装弾数:90発
  • 価格:¥54,780
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 


 

東京マルイ

AKM ガスブローバックマシンガン

 

 

DATA

  • 全長:890mm
  • 全高:260mm
  • 全幅:72mm
  • 重量:3,550g(空マガジン含む)
  • 装弾数:35発
  • 価格:¥65,780
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

 


 

クラウンモデル

AK74 リアルウッド電動ガン

 

クラウンモデル「AK74リアルウッド」製品レビュー

 

DATA

  • 全長:960mm
  • 重量:3,314g
  • 装弾数:550発
  • 価格:¥65,780
  • お問い合わせ先:クラウンモデル

 

 


 

CYMA

AK74M フルメタル電動ガン

 

CYMA  AK74M フルメタル電動ガン

 

DATA

  • 全長:710mm/955mm(ストック展開時)
  • 重量:3,500g
  • 装弾数:500 発
  • 価格:¥30,580
  • お問い合わせ先:UFC

 

 


 

BOLTエアソフト

AKS74UN 電動ガン

 

BOLTエアソフト「AKS74U-USSR-」製品レビュー

 

DATA

  • 全長:495mm/733mm(ストック展開時)
  • 重量:3,080g
  • 装弾数:460 発
  • 価格:¥54,780
  • お問い合わせ先:BOLT エアソフトジャパン

 

 


 

TEXT:アームズマガジンウェブ編集部

イラスト:ヒライユキオ

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年1月号より抜粋・再編集したものです。

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