実銃

2022/01/18

【実銃】CZUBの試射イベントに並ぶコルトガバメント+α

 

 チェコの銃器メーカー、CZUBはアメリカの名門コルトを買収して傘下に収めるなど、今や東欧でもっとも勢いのあるメーカーだ。今回、その試射イベントには傘下に収めたコルトの製品も並んでいた。今回はそのレポートを公開しよう。

 

CZ Meetingについてはこちら

 


 

 

CZUBがコルトを買収

 

 アメリカの名門銃器メーカー、コルトは長らく業績悪化に喘ぎ、2015年に倒産したものの、連邦倒産法第11章(チャプター11)に基づき会社再建計画が承認。会社の存続で製品の生産は続けられ、2020年にはパイソン、2021年にはアナコンダのリニューアルが話題となって再興の兆しが見えた中、同年2月にCZUBがコルトを買収(株式取得)した。

 今回の試射イベント、CZ Meetingはコルトを傘下に収めた後の開催とあり、コルト製品も多数会場に並ぶことになった。コンバットエリートやM45A1などガバメントの各種バリエーションモデルに加え、リニューアルされた.44マグナムのアナコンダはひと際存在感を放っていた。こちらについては、姉妹誌「ガンプロフェッショナルズ」2022年2月号で詳しく書く予定なので、ぜひご購読いただきたい。

 

近頃人気のコルトのリボルバー。コルトパイソンに加えて.44マグナムのアナコンダもラインアップした。筆者はオリジナルのパイソンを持っているが、リニューアル版パイソンのトリガーフィーリングの改善には驚かされた。それはアナコンダも継承しているものの、いまのところステンレスモデルだけなので、美しさという面ではやや劣るかもしれない

 

COMBAT ELITE COMMANDER
コルトガバメントの中でも人気のコンバットエリートが参戦。こちらはコマンダーモデル

 

COMBAT ELITE GOVERNMENT
こちらはフルサイズのコンバットエリート。.45ACPと9mm×19がラインアップされている

 

M45A1
アメリカ海兵隊で採用されたM45A1も並ぶ

 

1911 CLASSIC
こちらは初期型ガバメントをモチーフにした、クラシックモデル

 

まとめ

 

 CZ Meetingでは新進気鋭の銃器が並び、どれも魅力的な存在感を放っている。CZUBによれば、特にSHADOW 2は世界中からのオーダーが集中し、生産が追いつかないとのことだ。P-10シリーズもGIGNの採用で注目を浴びるなど、同社のハンドガンはプロの世界で成功を収めている。これはCZ 75への高評価にも驕らず、ひたすら地道に開発やセールスへの努力を重ねてきた結果だろう。筆者は今でも、最高のコンバットオートの称号はCZにこそふさわしいのではないか、とひそかに思っている。

 このCZの製品が並んだCZ Meetingのレポートは月刊アームズマガジン2022年1月号に掲載されている。ぜひご覧いただければ幸いだ。

 

Text & Photos:櫻井朋成(Tomonari SAKURAI)

 

この記事は月刊アームズマガジン2022年1月号 P.72~79より加筆・再編集したものです。

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