実銃

2021/10/13

【実銃】メーカースタッフの専用カスタム「CZ P-09」のこだわり

 

注目の実銃カスタムパーツメーカー

 

 カスタムバレルメーカー「IGB AUSTRIA」は今、アメリカで注目を集めており、お手軽ながらに高性能なパーツを提供している。前回は開発中の.22口径コンバーションキットが組み込まれたグロック17 Gen.4をご紹介したが、今回は社長の息子が自ら手掛けたというCZ-09のカスタムガンを紹介しよう。

 

GLOCK17 Gen4 with IGB .22 CONVERSION KITのレポートはこちら

 


 

魅惑のカスタムスライド

 

 前回からご紹介しているメーカー「IGB AUSTRIA」はカスタムバレルで今、注目を集めつつあるが、その一方でカスタムバレルもまた商品展開している。スライドの軽量化により発射サイクルを上げることが目的だが、デザインも重要なファクターだ。IGBの代表であり設計デザインを担当するヴィクトール・シュランツ氏と、彼を補佐する息子(ジュニア)は、2人ともIPSCなどの射撃競技を嗜み、ユーザー目線で製品を開発しているのである。

 


 

 

CZ P-09
JUNIOR CUSTOM

 

 このカスタムガンは金属の塊から削り出す製品版と違い、オリジナルのスライドにカットやコーティングを施した彼専用のものだ。グリップの滑り止めテクスチャーのすり減り具合から、かなり使い込まれていることが分かる。実際に試し打ちをしてみると、。見た目重視のカスタムと思いきや、高度にチューンされたトリガーは抜群のフィーリングで、ダブルタップがきれいに決まる。さらに、グリップの滑り止めテクスチャーも最適で、手に吸い付くようだった。射撃を知っている者が手がけたカスタムらしい仕上がりだ。

 

デザインの統一感を出すために、バレルのチャンバー部分にも手を加えている

 

マズルのブルーがコントラストになっている。カラーリングのせいか、不思議と爬虫類のような有機的な銃に見えてくる

 

実際に撃ってみると、、保持しやすいグリップのテクスチャーや、素晴らしいトリガーチューンも相まってダブルタップ、連射が気持ちよく決まる。IGBが単なるバレルメーカーにとどまらないことを予感させる仕上がりだ

 

 彼らのモノづくりを見ていると、なるほど人気が出るのも頷けるこだわりだ。ここまで2つのハンドガンを紹介したが、それだけでも充分に気合の入り方が伝わってくる。次回は一番目を引いたカービンスタイルにカスタムされたグロックをご紹介したいと思う。そちらもご覧いただければ幸いだ。

 

KIDON +Glock17 Gen5 with IGB LONG BARRELのレポートはこちら

 

Text & Photos:櫻井朋成(Tomonari Sakurai)

Special Thanks to
IGB AUSTRIA : http://www.igbaustria.com
GIS Technologies : http://www.gistactical.com

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年10月号 P.150~157より抜粋・再編集したものです。

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