汚し塗装でカスタムパーツもよりリアルに
ウェザリング(汚し塗装)はリアル感をアップさせる模型の塗装テクニックだ。今回はその技術を応用し、東京マルイ製HK416デルタカスタムに装着するSOPMODアクセサリーを塗装。使い込まれた実銃のリアルな雰囲気を出してみた。
ベースガン
東京マルイ
次世代電動ガン
HK416 デルタカスタム
- 全長:711mm/787mm(ストック伸長時)
- 全高:226mm
- 全幅:72mm
- 重量:3,365g
- 装弾数:82発
- 価格:各色ともに¥76,780
使用する塗料
- GSIクレオス
- Mr.カラー 原色 色ノ源シアン
- Mr.クリアカラー GXクリアブラック
- Mr.クリアカラー GXクリアバイオレット
- Mr.ウェザリングカラー マルチグレー
- Mr.ウェザリングカラー ホワイトダスト
下準備
塗料の乗りがよくなるように、塗装前に脱脂を行なう。丸洗いは分解と乾燥が面倒なので、シリコンオフを含ませたキムワイプ(キッチンペーパーでも代用できる)やウエスで、塗装する表面を拭いて脱脂するのがお薦め。ただし塗装されている部分にシリコンオフを使うと、塗膜を侵す場合もあるので注意したい。
サイレンサーの焼けを表現する
では早速、塗装を始める。サイレンサーはその構造上発射ガスによって筒が高温に曝され、使い込むほどに焼けて変色していく(バイクのマフラーなどと同様)。その状態を、実銃写真を参考にエアブラシ塗装で再現する。
フラッシュハイダーに付着したカーボンを再現
サイレンサーのアタッチメントとなるハイダーは、サイレンサー装着時の発射ガスで煤(カーボン)汚れが付着していく。ここではその状態をパテを塗布して再現する。
エイミングデバイスとウェポンライトに埃汚れを付ける
ハンドガードに装着されるエイミングデバイスやウェポンライトは、屋外で使っているうちに汚れてくるものだ。ここではウェザリングカラーを用いて、本体に付着した埃汚れを中心に再現していこう。
塗装後
完成!
仕上げたアクセサリーは、東京マルイの次世代電動ガンHK416デルタカスタムに装着。サイレンサーは使い古され、バイクのマフラーのように筒が焼けて変色した状態を再現。ウェポンライトはボディやスイッチ周りなど全体的に埃汚れを付け、使用感を出している。
今回はアクセサリーをウェザリングする方法をご紹介してきた。アクセサリーなら銃本体を塗装するよりも簡単だし、複数装着することで銃に凄みが出てくるのだ。“きれいな銃”に飽きたら、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか?
この記事は月刊アームズマガジン2021年8月号 P.70~75より抜粋・再編集したものです。