汚し塗装でカスタムパーツもよりリアルに
ウェザリング(汚し塗装)はリアル感をアップさせる模型の塗装テクニックだ。今回はその技術を応用し、東京マルイ製HK416デルタカスタムに装着するSOPMODアクセサリーを塗装。使い込まれた実銃のリアルな雰囲気を出してみた。
ベースガン

東京マルイ
次世代電動ガン
HK416 デルタカスタム
- 全長:711mm/787mm(ストック伸長時)
- 全高:226mm
- 全幅:72mm
- 重量:3,365g
- 装弾数:82発
- 価格:各色ともに¥76,780
DYTACxOMG SureFireタイプ SOCOM2-RC2 サプレッサー+SF4Pタイプハイダーセット フラットダークアース
SOMOGEAR【NGALタイプ レプリカ】 20mmレール 対応LED ウェポンライト リモートコード付き (TAN)
良品武品 2020ver SF刻印 M600C タイプ スカウトライト & デュアルスイッチ セット(高光量ホワイトLED
使用する塗料
- GSIクレオス
- Mr.カラー 原色 色ノ源シアン
- Mr.クリアカラー GXクリアブラック
- Mr.クリアカラー GXクリアバイオレット
- Mr.ウェザリングカラー マルチグレー
- Mr.ウェザリングカラー ホワイトダスト
下準備
塗料の乗りがよくなるように、塗装前に脱脂を行なう。丸洗いは分解と乾燥が面倒なので、シリコンオフを含ませたキムワイプ(キッチンペーパーでも代用できる)やウエスで、塗装する表面を拭いて脱脂するのがお薦め。ただし塗装されている部分にシリコンオフを使うと、塗膜を侵す場合もあるので注意したい。

サイレンサーの焼けを表現する
では早速、塗装を始める。サイレンサーはその構造上発射ガスによって筒が高温に曝され、使い込むほどに焼けて変色していく(バイクのマフラーなどと同様)。その状態を、実銃写真を参考にエアブラシ塗装で再現する。
焼けて変色した部分のキワをエアブラシで帯状に塗装する。変色の色味は個体差があるので、資料を参考にお好みで。今回は赤味を残したかったのでクリアバイオレットを使用。焼けの中心部から外側に向かって変化が薄くなることに注意してグラデーションをつける。均一でなくていい
今回はかなり酷く焼けた状態を再現してみることに。焼けの中心部は黒がね色に見えるのでクリアブラックに少量のシアンを加え、ムラになるように塗装。バイオレットの上に被せるとシアンの影響で色調が大きく変化して黒ずむので、調子を見ながら塗装しよう
クリアブラックを先端(マズル部)のスジ彫りに沿って細く塗装
同じくロック部分とのキワにも細く吹く。実銃写真を見ると構造のためなのか、このあたりが変色しているものが多いようだ
変色した部分全体にチタンシルバーを薄く上塗りする(塗りすぎ注意)。これもあえてムラになるように塗るといい。最後にクリアパーカーでコートしてツヤを整える
銃口周辺は煤汚れを再現してみた。ウェザリングカラーのマルチブラックをエアブラシで吹き、半乾きの時にエッジを綿棒などで擦ってやるといい感じになる
フラッシュハイダーに付着したカーボンを再現
サイレンサーのアタッチメントとなるハイダーは、サイレンサー装着時の発射ガスで煤(カーボン)汚れが付着していく。ここではその状態をパテを塗布して再現する。
フラッシュハイダーにこびりついたカーボンを再現する。ここは車補修用のホルツ「ひっかき傷パテ ブラック」(金属に対応)を使用。ヘラでランダムに盛り付けるだけでそれらしい仕上がりになる
実銃写真では、焼けあるいは埃で変色している部分があるので、ウェザリングカラーで再現してみる。パテを盛っていない部分にウェザリングカラーのマルチグレーをランダムに塗る
専用溶剤を含ませた綿棒で拭き取ったり滲ませたりして、自然な感じに馴染ませる
エイミングデバイスとウェポンライトに埃汚れを付ける
ハンドガードに装着されるエイミングデバイスやウェポンライトは、屋外で使っているうちに汚れてくるものだ。ここではウェザリングカラーを用いて、本体に付着した埃汚れを中心に再現していこう。
エイミングデバイスは、樹脂製品の白化と埃汚れの両方を再現する。まずウェザリングカラーのホワイトダストを全体に塗布。しばらく放置し半乾きになったら手で撫で回すと、エッジの部分が擦れて実感が増す。不自然に塗料が溜まってしまった部分は、溶剤を含ませた綿棒などで拭き取る
続いては、ウェポンライトを仕上げる。まずスイッチを外し、コードの付け根やスイッチのラバー部分の劣化した感じを出すためにウェザリングカラーのマルチグレーで塗装。完全に乾く前に溶剤を含ませた綿棒などでざっくり拭き取って馴染ませる。ラバーパーツは材質的にきれいに拭き取るのが難しいので、ほどほどに
ライトの汚れは単純にならないよう、複数の方法で表情に変化をつけてみる。まずエアブラシでランダムにマルチグレーを吹いて、一番粒子の細かい汚れを表現。同時にレバーを素早く前後させて飛沫を飛ばしておく
吹きすぎたら、溶剤を含ませた綿棒などで拭き取る。このあと時間をおいて完全に乾燥させる
次にウエザリングカラーのホワイトダストで、大きな汚れを筆でつけていく。ウェザリングカラーはやや薄めに希釈されているので、筆に含ませたら折りたたんだキムワイプなどに溶剤を吸わせ、トントンとスタンプを押すようにしてランダムに汚していく
やや待って半乾きになったら乾いた綿棒や指で擦って表情をつける
次に塗料を含ませた筆を指で弾いて飛沫を追加する。前工程で描いた大きな汚れの周辺に、集中的に行なうとよい
飛沫が半乾きになったら、溶剤を含ませた綿棒で不要な部分を拭き取る。全体を整えたらOK
塗装後
筒の焼けを再現したサイレンサーと、カーボン汚れを再現したハイダーの完成状態
エイミングデバイス
ウェポンライト
完成!

仕上げたアクセサリーは、東京マルイの次世代電動ガンHK416デルタカスタムに装着。サイレンサーは使い古され、バイクのマフラーのように筒が焼けて変色した状態を再現。ウェポンライトはボディやスイッチ周りなど全体的に埃汚れを付け、使用感を出している。
付着したカーボンを再現したフラッシュハイダー。こうした表現を加えることで、エアガンに実銃のような雰囲気を与えることができる
各種アクセサリーはスイッチ類の操作性も考慮してセットアップ。こういう部分も凝るとリアルさに説得力が出る
今回はアクセサリーをウェザリングする方法をご紹介してきた。アクセサリーなら銃本体を塗装するよりも簡単だし、複数装着することで銃に凄みが出てくるのだ。“きれいな銃”に飽きたら、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか?
この記事は月刊アームズマガジン2021年8月号 P.70~75より抜粋・再編集したものです。