2021/07/10
64式小銃エアガン対決! G&Gアーマメント VS S&T
64式小銃エアガン徹底比較!!
今までM4/M16系やガバメント、ベレッタM92Fなどの人気モデルの競作はあったものの、64式小銃の電動ガン2機種が競作になるとは夢にも思わなかった。しかも2機種ともG&GアーマメントとS&Tという海外メーカーによる異例の競作となっている。
前回まではそのエアガンの特徴を紹介したが、今回は詳細を比較し、その違いについてレポートしよう。
目次
※以下、画像は上がG&Gアーマメント、下がS&T
- ハイダー/アウターバレル/ガスレギュレーター
側面に向けて4つのガスポートが開けられた64式小銃特有のハイダー。ガスレギュレーターはG&Gがローレット入り、S&Tがローレットなし。アウターバレルの色はG&Gはパーカライジング風、S&Tはややツヤのあるブラックとなっている。
- フロントサイト
フロントサイトはどちらも実銃同様に倒立させることが可能。フロントサイトポストは固定式。両銃の違いはガード部分の形状。フロントサイト基部のハンドガードを固定しているピンの形状も異なる。
- バイポッド
バイポッドが標準装備されているバトルライフルやアサルトライフルは数少ない。どちらも開閉時にクリック感があり、実銃同様にスイングする。仕上げに違いはあるものの、どちらも基部にリングが付属している。
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ハンドガード
上下分割式の複雑な形状のハンドガード。バイポッドはハンドガード下面に収まる。G&Gはスチールプレス製。S&Tはアルミプレス製。細部に微妙な違いはあるもの、実銃の雰囲気が伝わってくる。
- セレクターレバー
レシーバー右側に付属しているセレクターレバーは引き上げながら回して切り替える。アが安全(セーフティ)、タが単発(セミ)、レが連発(フル)。両銃とも実銃同様の操作方法を実現している。
- 刻印/レシーバー
レシーバー左側に施された刻印。書体や豊和工業のマークに大きな違いはないものの製造年月はG&Gが1980年8月、S&Tが1964年9月となっている。レシーバー後部/ストック基部と固定ピンの形状が異なる。
- ボルト/エジェクションポート
両銃ともボルトは開閉できるもののストロークが異なる。G&Gはボルトキャッチ機能付き。ホップアップはG&Gはガスレギュレーターを回して、S&Tはホップチャンバーに付属するダイヤルを回して調整する。
- リアサイト
リアサイトは両銃とも倒立と上下左右の調整ができるものの、G&Gは目盛りや目盛り窓が再現され、ベースやピープ部分を可動させるダイヤルにローレット加工が施されている。S&Tはそれらがオミットされている。
- マガジン/マガジンの装着角度
残弾確認孔と残弾数表示が再現されたマガジン。装弾数はG&Gが90発、S&Tが390発。マガジンの装着角度はG&Gのほうが実銃に近い。また、G&Gは残弾がなくなると作動が停止する機能を搭載。
- グリップ
グリップは両銃とも実銃同様に木製だが、左右に施されたチェッカリングパターンやグリップ上部や人差し指が触れる部分のカットが異なり、G&Gがやや角ばっているのに対して、S&Tはやや丸みを帯びている。
- ストック(側面)
ストックも両銃とも木製だが、G&Gは頬が当たる部分がやや絞り込まれてグラマラスな印象を受けるのに対して、S&Tは絞り込みのない真っ直ぐな形状。ショルダーレストはどちらも開閉可能。
- ストック(上面)
ストックを上面から見た形状の違い。G&Gはほぼ真っ直ぐに対してS&Tは頬が当たる左側(写真では右側)がやや窪んだ左右非対称の形状。左右非対称の形状は89式小銃にも受け継がれている。
TEXT:アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2021年7月号 P.50~51より抜粋・再編集したものです。