エアガン

2021/07/08

G&Gアーマメント製64式小銃のエアガン「Type64 BR」

今回は64式小銃のエアガンについて紹介するレポートです。

 航空自衛隊は89式小銃を導入しなかったため、依然として主力小銃として使われている64式小銃。それを再現したエアガンは2021年現在製造されているものは2種類しか存在しない。今回はそのうちの1つ、G&Gアーマメント製の64式小銃のエアガンをご紹介しよう。

 

S&T製64式小銃エアガンはこちら

【64式小銃エアガン比較】G&G VS S&T はこちら

 


 

G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー

 

リモコンで各種設定ができる
最新の電子制御システムを採用

 

 海外メーカーの中でも日本における知名度No.1といっても過言ではないG&Gアーマメント。どちらかといえばオリジナルデザインの電動ガンが多い中で、このモデルは異色の存在だ。ダイキャスト製レシーバーやスチールプレス製ハンドガードは数少ない実銃の資料を元にディテールや刻印を再現。バイポッドやフロント/リアサイト、ボルト、引き上げてから回すセレクターレバーは実銃同様に可動できる。ストックやグリップは実銃と同じ木製となっている。

 

G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー
付属のコントローラーで各種設定ができる。セミ、フル、バーストモード(3発、5発)トリガーストローク(3段階)、AUGモード(トリガーを浅く引くとセミ、一気に深く引くとフル)などが設定できる

 

G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー
ショルダーレストを上げてフタを開けるとバッテリーコンパートメントにアクセスできる。ストックは実銃と同じ木製

 

G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー
ホップアップ調整用ダイヤルを兼ねたフロントサイト下のガスレギュレーター。工具を使わずに調整ができる

 

G&Gアーマメント「TYPE64 BR電動ガン」製品レビュー
ホップチャンバーにはホップアップのかかり具合がわかる目盛りが追加された

 

 単にリアルなだけではなく電動ガンとしての基本性能・ユーザビリティにも徹底的にこだわっている。同社は他社に先駆けて量産品にETU(電子トリガー)やMOSFETを標準装備してきた。このモデルではさらに一歩進んで専用コントローラーによって各種設定ができる画期的な電子制御システムが搭載。バーストモード(3連、5連)やAUGモード、トリガーストロークの設定などボタンひとつで設定ができる。さらにバッテリー保護機能、警告音機能など安全対策も盛り込まれている。さらに光学式センサーによる電子トリガー、150段階もの細かなホップアップ調整が可能。残弾がなくなると作動が自動的に停止する機能も追加されている。実際に手にするとこのモデルに対する同社の意気込みがヒシヒシと伝わってくる。同社のフラッグシップモデルに相応しい出来映えだ。

 

実銃はマガジンハウジング前方にある突起にマガジンを引っかけ、そこを軸にして後方に回してマガジンを固定するのだが、G&Gアーマメントの場合は引っかけることなくマガジンが挿入・固定できる

 

20m先に置かれた直径15cmのメタルプレートに撃ったところセミ・フルともに全弾命中。精密に狙いたい場合はストロークを長く、セミオートで連射したい場合はストロークを短くなど、シチュエーションに応じてトリガーストロークがリモコンで調整できる

 

見た目はオールドスクールだが、中身はリモコンによって各種設定できる最新スペックの電子制御システムが採用されている。このギャップは賛否がわかれるところだが、エアガンとしての実用性は極めて高い

 


 

G&Gアーマメント
TYPE64 BR電動ガン

 

DATA

  • 全長:985mm
  • 重量:4,040g
  • 装弾数:90発
  • 価格:税込¥109,780
  • お問い合わせ先:ホワイトハウス TEL03-3697-0212 

 

 

  • 集弾性:118mm(20m)

 

 

  • 平均値:83.7m/s(0.70J)

 


 

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TEXT:毛野ブースカ

撮影協力:東京サバゲパーク

 

 

この記事は月刊アームズマガジン2021年7月号 P.46~47より抜粋・再編集したものです。

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