2018/10/23
海外トイガン最新モデルチェック ~「エアコッキングガン」編~【2018年11月号掲載】
台湾トイガンメーカー5社の直撃取材に続き、日本で流通している最新の海外トイガンを発射方式別に9挺ピックアップ。すべての製品にガチでテストした実射データを掲載し、パッと見ではわからない海外トイガンの実力に迫ってみるこの企画。「エアコッキングガン編」ではACTION ARMYのAAC T10ブラックとARES AMOEBAストライカーAS02の2挺をピックアップ。AAC T10ブラックはVSR-10をべーすにしているものの、JET700を彷彿とさせるモジュラーストックが付属しているおかげで一気にモダナイズドされている。AS02は電動ガン用スプリングを使用することでコッキングのショート化を実現。マガジンはリアルポジションとなっている。果して両銃の実力はいかなるものか。(毛野ブースカ)
ACTION ARMY AAC T10ブラック
ボルトアクションライフルの定番であるVSR-10シリーズと同等のメカニズムを採用し、さらにリアルな外観を追求したアクションアーミーのAAC T10だ。人気の秘密はJET700を彷彿とさせるモジュラーストック。VSR-10シリーズをブラッシュアップしたメカニズムは作動性に優れ、ボルトの動きも軽くスムーズ。ホップレバーもスコープと干渉しない位置にあるため調整も容易だ。命中精度については満点とはいかなかったがスナイパーライフルとしては平均点以上の性能だろう。
可動式のチークピースが内蔵されたストックには全部で6カ所のQDポイントが付けられている
マズルの内側にはVSR-10 Gスペックに準じたネジが切られており同タイプのサイレンサーが装着可能だ
ショートストロークのボルト操作は大型のボルトハンドルのおかげで楽に行なえる
DATA
- 全 長:1,078mm
- 重 量: 2,840g
- 装弾数: 50発
- 価 格: オープン
- お問い合わせ先: プラウダ
ARES AMOEBAストライカーAS02 デザートカラー&アーバングレー
ARESのAS02は全長ではVSR-10 Gスペックよりも短いが初速、精度ともにひけを取らない。特徴的なMタイプのストックはホールド性と操作性に優れている。スプリングは電動ガンと共通のため、ストロークが短く、大型のボルトハンドルと相まって非常に操作しやすい。またダイレクトフィーディングシステムという給弾方式でリアルなマガジン位置を実現。チャンバー位置がVSR-10シリーズに比べても後方になっており、同程度のボルトアクションに比べてインナーバレルの長さを長く取ることが可能になった。AS02 からはレシーバー後部のセーフティがオミットされ、トリガーセーフティに変更されたことで、ボルト操作時の誤作動がなくなった。
セーフティを兼ねたセパレートタイプのトリガー。マガジンキャッチレバーはトリガーフィンガーで操作可能だ
ホップアップの調整はマウント部からイモネジでダイレクトに操作する
グリップ部のパネルを外すとホップアップ調整用の六角レンチが内蔵されている
DATA
- 全 長: 860mm
- 重 量: 2,260g
- 装弾数: 45発
- 価 格: オープン
- お問い合わせ先: キンワ
「海外トイガン最新モデルチェック ~『電動ガン』編~」と同じく、本誌では各モデルの初速、集弾性も詳細にチェックしている。ぜひじっくりと目を通していただきたい。
TEXT:毛野ブースカ、IRON SIGHT
TESTER:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
撮影協力:サバイバルゲームフィールドQUEEN
この記事は2018年11月号 P.54-55より抜粋・再編集したものです。