台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~【2018年11月号掲載】

実銃メーカーが認める妥協しないリアルさへのこだわり

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

 

 数ある台湾のトイガンメーカーの中でもVFCはリアリティを重視しており、日本でも知名度が高く、同社のHK416やM4A1は特殊部隊装備にこだわるファンから熱い支持を受けている。ヘッケラー&コックやコルトをはじめ、ナイツアーマメントやロビンソンアーマメント、近年ではグロックやワルサーなどのオフィシャルライセンスドモデルをラインアップしている。電動ガンよりもガスブローバックガンのラインアップが豊富なのも、リアリティにこだわる姿勢からなのだろう。その一方で、日本でも人気のあるVFCオリジナルデザインの電動ガン「アバロン」シリーズを展開するなど、トレンドを取り入れた製品もリリースしている。

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

最初に訪れたのはVFCの商品が展示・販売されているVFCペンタゴンサービスセンター。今回はここで撮影と試射を行なった

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

私たち取材班が度肝を抜かされたのは、隠し扉の奥にあるスパイ映画に出てくるようなデザインのショールーム。壁面にはVFCの製品が整然と展示されている。なんとも遊び心に溢れるユニークな会社だ

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

工場内の初速・作動チェック用のシューティングレンジも無駄に凝った作り。こんなシューティングレンジが編集部にもほしい…

 

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

アームズマガジンを25年以上前から読んでいるというVFC社長のベガ氏。トイガン好きが高じてVFCを設立したという

 

 このリアリティ重視の企業姿勢は、社長のベガ氏のキャラクターによるところが大きい。日本へ留学経験のあるベガ氏は、1990年からアームズマガジンを読んでいる根っからのトイガンマニア。ちなみに、最初に買ったトイガンは今はなきLSのエアコッキングガンCz75だという。トイガンをコレクションしていくうちに飽き足らなくなり、自分で会社を作ってしまったという。台湾だけではなく日本でも好きが高じて作られたトイガンメーカーは少ない。VFCのオフィスを見ても、他のトイガンメーカーとは一線を画すユニークなデザインとなっており、まさにトイガン好きの夢が詰まった会社がVFCなのだろう。

 

台湾トイガンメーカー直撃取材!! ~「VFC」編~

サービスセンターとは別の場所にあるVFC本社は驚きの連続。これはベガ氏の社長室に隣接したプライベートコレクションルーム。すべてベガ氏の私物で、ここにあるのはほんの一部だという

 


 

では、ここからは今回の取材で得た新製品の情報を一部ご紹介しよう。

 

VFC HECKLER&KOCH G3A3 GBBR

 

HECKLER&KOCH G3A3 GBBR

VFC初のG3A3はガスブローバックガンとしてデビュー

 

 HK416やG36などモダンな銃をラインアップしているVFCとしては初となるバトルライフルのパイオニア、ヘッケラー&コックG3A3がガスブローバックガンとして登場する。ボディは実銃同様のスチールプレス製。ヘッケラー&コックのオフィシャルライセンスドモデルなので、実物パーツが装着可能な各部のディテールはもちろん刻印も実銃と同じ。大口径のバトルライフルらしいヘビーなブローバックアクションが体感できる。

 

VFC HECKLER&KOCH G3A3 GBBR

セレクターポジションはセーフ(S)、セミ(E)、フル(F)。HKオフィシャルライセンスドモデルなので実銃同様の刻印が入っている

 

VFC HECKLER&KOCH G3A3 GBBR

バトルライフルらしいヘビーなリコイルショックが肩を襲う。M4カービンとは明らかにブローバックフィーリングが異なる

 

VFC HECKLER&KOCH G3A3 GBBR

コッキングストロークは長いので最後までしっかりコッキングしないと作動不良の原因になる。リアルカウントのマガジンも大きめだ

 

 アームズマガジン2018年11月号ではこのほか、ナイツアーマメントのガスブローバックやFABAM STF/12ショットガンなど、意欲的な新製品を徹底的にレポートしている。くわしくはぜひ本誌に目を通していただきたい。

 

VFC FABAM STF/12

イタリアFABAMのショットガンをガス式ポンプアクションで再現。日本での発売が待ち遠しいモデルだ

 


 

* 今回取材した一部の商品については、試作品のため日本市場への導入が決まっておりません。また、製品版とは細部で仕様が異なる場合があります。

 

TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:勝田哲平(スタジオゼット)

 


この記事は2018年11月号 P.32~35より抜粋・再編集したものです。

 

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