2020/10/27
第6回:次世代電動ガンHK416Cカスタム【再注目! 東京マルイ名銃コレクション】
東京マルイの製品の中から歴史的な1挺を紹介していく「再注目! 東京マルイ名銃コレクション」。第6回目は次世代電動ガン「HK416Cカスタム」だ。なお今企画は動画でも同時公開されている。少し毛色の違ったそちらもぜひご覧いただきたい。
リアルなディテールと高い実射性能、そして最大の特徴である実銃さながらのリコイルショックが体感できる東京マルイの次世代電動ガンシリーズ。その中でもM4 SOPMODとHK416Dは特殊部隊人気と相まって発売以来人気が衰えることがない。今回紹介するHK416CカスタムはHK416Dのバリエーションであると同時に、次世代電動ガンシリーズでもっともコンパクトであり、東京マルイ初のユニークなシステムが搭載されたモデルとして、まさに名銃と呼ぶにふさわしい製品だ。
実銃のHK416Cは特殊部隊の要請によって開発されたHK416Dベースのマイクロカービン。9インチバレルにショートハンドガード、ショートバッファー&ワイヤーストックが付属しているのが特徴。東京マルイはこのモデルを次世代電動ガンで再現するにあたり、まずはショートバッファーチューブにあわせた専用のシュート&リコイルエンジンを開発。HK416Dに比べてリコイルウエイトがコンパクトになったにもかかわらず、HK416Dと同等のハードなリコイルショックを実現している。
さらに、M4 SOPMODやHK416DはセパレートタイプのSOPMODバッテリーをストック内に収納していたが、HK416Cの場合はストックはもちろんハンドガード内にもバッテリーコンパートメントとして使えるスペースがなかった。さらにリアルさを損ねないために不必要なデフォルメやパーツの追加は避けたかった。そこで、東京マルイは「2WAYバッテリー配線/選択式」を開発。マガジン内に8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリーを収納する「バッテリー格納マガジン」を用いるか、別売のバッテリーケース(AN/PEQ-16バッテリーケース)を用いてハンドガードに外付けするかを選べるようにしたのだ。東京マルイの電動ガン史上この2WAY方式のバッテリー配線/選択式の導入は初であり、HK416Cカスタムの最大の特徴だった。
次世代電動ガンらしくリアルさにこだわったユニークなシステムだが、マガジン内にバッテリーを収納するということは、BB弾を撃ち切ってしまうと、BB弾を再給弾するか、バッテリーを接続した別のマガジンを装填しなくてはならないという不便さはある。しかし、HK416D用520連射マガジンと外付けバッテリー式にすれば装弾数の問題は解決できる。
リアルさと実用性のどちらを取るか悩みどころだが、取り回しやすいコンパクトなボディとフォアグリップやフリップアップサイト、4プロングタイプの専用フラッシュハイダーなどのカスタムパーツ、次世代電動ガンらしいハードなリコイルショックと高い実射性能はほかに代え難い魅力がある。ぜひ一度手に取ってその魅力を感じ取ってほしい。
HK416Dをベースにバレルとハンドガードを短縮し、ショートバッファーチューブ&ワイヤーストックに換装。次世代電動ガンの中でもっともコンパクトで、全体のサイズはサブマシンガンほど。
ワイヤーストックを伸ばしたところ。実銃のHK416Cは車輛警護や私服での任務に就くアメリカ陸軍特殊部隊デルタフォース隊員の要請によって開発されたという。
ハンドガード右側中央のレールが外せるようになっており、外すと中からバッテリーを外付けする時に用いるコネクターが現れる。
ヘッケラー&コック純正のジャーマンバーチカルグリップを再現したフォアグリップが付属。
HK416Dをベースに専用刻印が施され、ワイヤーストックのロッドを支えるリング状のガイドが両側面に追加されている。
HK416Dから導入されたアンビセレクターレバーはもちろん標準装備されている。
デブグルカスタムHK416DやHK416Dデルタカスタムに付属しているTDグリップを標準装備。
専用のリコイルウエイトが搭載されたショートバッファーチューブにHK416Cのアイコンであるコンパクトなワイヤーストック。
HKタイプマガジンをベースにした8.4Vニッケル水素1300mAhミニSバッテリーが収納可能なバッテリー格納式マガジン。ヒューズもしっかり内蔵されている。装弾数は30発。
DATA
- 全長:571mm/695mm(ストック伸長時)
- 重量:3,100g(マガジン含む)
- 装弾数:30発
- 価格:¥62,800
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ