エアガン

2020/07/27

第4回:H&K MP5A5 HC【再注目! 東京マルイ名銃コレクション】

 

 東京マルイの製品の中から歴史的な1挺を紹介していく「再注目! 東京マルイ名銃コレクション」。第4回目は電動ガンハイサイクルカスタムH&K MP5A5 HCだ。なお今企画は動画でも同時公開されている。少し毛色の違ったそちらもぜひご覧いただきたい。

 

前回までの記事一覧はこちら

 


 

 

 電動ガンの代表的なチューニングメニューといえばハイサイクルチューンだろう。モーターやギア比などを変えることでノーマルよりも連射速度(サイクル)を上げるハイサイクルチューンは、特に2000年代半ばから後半にかけて全国のカスタムショップの間でブームになった。連射速度やチューニングメニューはそのショップのカスタムレベルを現す指標のようになっていたが、一方でトータルバランスを無視した過度なセッティングによって壊れやすいなど信頼性に欠けるものもあった。そんな中、東京マルイから発売されたのが電動ガンハイサイクルカスタムだ。それまで限定扱いの外装カスタムは発売されてきたが、内部チューンを施した電動ガンは東京マルイでは初めてだった。いわばファクトリーチューンされたカスタムガン、しかも限定モデルではなくレギュラーモデルとして発売されたのだ。

 チューニングメニューは電動ガンの生みの親である東京マルイらしいものだ。ブラックアウトされたハイサイクル専用メカボックス、EG30000モーター、専用ピストン&ギア類、スプリング、メタル軸受などを採用。同社のニッケル水素8.4VミニSバッテリーを使用して秒間25発を実現した。いたずらに連射速度を上げるだけではなくファクトリーカスタムらしく信頼性・耐久性も充分考慮されたうえでセッティングされている。さらに外装もカスタムされているのも特徴のひとつだ。

 今回紹介するMP5A5 HCは電動ガンハイサイクルカスタム第1弾としてG3 SAS HCと同時発売された。リトラクタブルストックのA5をベースに。サイレンサーやトレーサーなどが装着できる14mm逆ネジ仕様のマズル、装弾数400発のドラムマガジンが標準装備されている。実射すると猛烈な勢いで1本の線を描いてBB弾が飛んでいく。命中精度も高く、セミオートのキレもいいので、セミオートオンリー戦やインドア戦にも最適。トータルバランスに優れ、サブマシンガンの利点を生かした軽量でコンパクトなボディはまさにサバイバルゲームにピッタリ。また、MP5用カスタムパーツやアクセサリーも使えるので、自分好みにカスタムすることもできる。価格は29,800円(税抜き、本体のみ)とコストパフォーマンスにも優れており、サバイバルゲーム用に購入する最初の1挺としてお薦めだ。

 

コンパクトで軽量なボディ、MP5特有の扱いやすい操作系は初心者でもすぐに慣れるはずだ

ノーマルとの違いは専用ステッカーとドラムマガジンのみ。ステッカーを剥がしてノーマルマガジンのすれば、まさに羊の皮を被った狼だ

 

昨今はM4系のPCCやSBRが人気のためかサブマシンガンは陰に隠れてしまっているが、ベテランのMP5の魅力は捨てがたいものがある。さらにハイサイクルとくればなおさらだ

 

バレルフロントカラーを外せば14mm逆ネジアタッチメントが現れる

 

レシーバー左側に貼られたハイサイクルカスタムを象徴する専用ステッカー

A5と言えばこのオーソドックスなリトラクタブルストックが特徴

 

バリバリ撃てる装弾数400発のドラムマガジンを標準装備。内部にはBB弾がぶつかり合う時に発する音を軽減するための防音用ハニカム構造が採用されている

 

メカボックスを開いたところ。ファクトリーカスタムらしいパーツチョイスと、いたずらに性能アップだけを追求しないトータルバランスに優れたチューニングが施されている

 

DATA

  • 全長:490mm/660mm(ストック伸長時)
  • 重量:1,800g(空マガジン、バッテリー含む)
  • 装弾数:400発
  • 価格:¥29,800
  • お問い合わせ先:東京マルイ

 

TEXT:毛野ブースカ

 

 

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