2020/09/27
第5回:グロック26【再注目! 東京マルイ名銃コレクション】
東京マルイの製品の中から歴史的な1挺を紹介していく「再注目! 東京マルイ名銃コレクション」。第5回目はガスブローバックガン「グロック26」だ。なお今企画は動画でも同時公開されている。少し毛色の違ったそちらもぜひご覧いただきたい。
現在、多くのラインアップを誇る東京マルイのガスブローバックハンドガンの中でもデザートイーグル.50AE、M92Fミリタリーモデルに次ぐ第3弾として2000年に登場したのがグロック26だ。誕生当時のガスブローバックハンドガンは発展途上にあり、各社試行錯誤の状態だった。そんな中、東京マルイはグロック17のコンパクトタイプであるグロック26で勝負に出たのだ。
現在でもコンパクトタイプはフルサイズハンドガン並みの実射性能を得ようとするとガスブローバックハンドガンとしては不利な要素が多く、そのためラインアップが少ない。しかし、グロック26は今ではデフォルトになっているプレシュート式ブローバックエンジンにダイヤル式可変ホップアップシステム、気化効率に優れるダイキャスト製マガジンを採用。コンパクトなのにキビキビしたスピーディーなブローバックアクションとコンパクトタイプとは思えない高い命中精度、さらに入手しやすい価格であったことから爆発的な人気を博した。
当時、私も購入してシューティングマッチやサバイバルゲームで使い倒した。さらに時を経て2018年に開催されたシューティングマッチ「リミティッド」ではこの銃を使ってコンシールドキャリー部門で3位を獲得できた。最新モデルに比べれば各部の古さは否めないものの、発売から20年近く経った今なお現役でバリバリ活躍できる実力を備えているのだ。
現在では最新版のグロック19 Gen.3とグロック17 Gen.4が加わり、グロックシリーズが大中小揃った。グロックシリーズの特徴はスライドやバレル、グリップフレーム、マガジンの長さが異なるだけで操作性は共通なところ。19と17のマガジンが共用できるので装弾数の少なさをカバーでき、シチュエーションに応じて使いわけることもできる。コンパクトタイプのハンドガンが欲しい方にお薦めしたい1挺だ。
グロック17をそのまま小さくしたフォルムが特徴のグロック26。操作系はグロック17と同じだ。
グリップはフィンガーチャンネルやサムレストが付いたGen.3がベースになっている。ちなみに現在はGen.4とGen.5が加わっている。
ホルスタードロウしやすく衣服に引っかかりにくいようにエッジが丸められたスライド前部。アンダーレールは備わっていない。
最新版のグロック19 Gen.3とグロック17 Gen.4のようなトリガーの静止位置によって発射可能な状態であるか判別できるコッキングインジケーターは備わっていない。
ギリギリまで短くされたグリップフレーム。手の大きな方だとフィンガーレスト付きマガジンバンパーがないと握りにくいだろう。
グロック19 Gen.3とグロック17 Gen.4とは異なりホワイトドット仕様のリアサイトが付属。個人的にはこのタイプのほうがサイティングしやすい。
安定した実射性能を生むダイキャスト製マガジンの装弾数は15発。マガジンバンパーは写真のフィンガーレスト付きとフラットマグプレートが付属している。
手にひらサイズだがダブルカアラムマガジンなので意外とボリューミー。そのため他のコンパクトタイプのハンドガンに比べて操作しやすい。
最新版のグロック17 Gen.4(写真右)と比較したところ。スライドやバレル、グリップフレーム、マガジンの長さは異なるもののフレームやスライドの左右の厚み、トリガーやマガジンキャッチ、スライドストップなどの操作系の位置が同じなのがわかる。
コンパクトタイプのハンドガンながらブローバックスピードは速くてキレがある。リコイルショックはややマイルドだが、このサイズならむしろそのほうがコントロールしやすく感じる。私の手だとフィンガーレストがないとしっかりグリップできない。
DATA
- 全長:165mm
- 重量:570g(マガジン含む)
- 装弾数:15発
- 価格:¥12,800
- お問い合わせ先:東京マルイ
TEXT:毛野ブースカ