2020/02/28
LCTエアソフト「AKシリーズ電動ガン」ニューモデルラインアップ
国内外問わずAK系のトイガンをもっとも多くラインアップしているのはLCTエアソフトだろう。ロシアモデルからモダナイズドカスタムまで幅広く再現し、リアルなディテールはマニアからの支持も厚い。そんなLCTエアソフトのニューモデルをご紹介しよう。
LCTエアソフト
LCK-12 EBB
AKの最新モデルをオリジナルのEBBシステムで再現
LCTエアソフトのAK EBB(エレクトリック・ブローバック)シリーズは今までにない特徴を有している。従来のギアボックスをベースに、リコイルウエイトを兼ねたリアルディテールのボルトキャリアとリコイルスプリングをギアボックス上部に設置。レシーバーカバーを外すとガスブローバックガンのようになっている。
フラッシュハイダーは従来のAK74タイプを踏襲しつつアグレッシブな形状となり、固定用のプランジャーがフロントサイトとは別個に設けられている
スクエアフォルムのハンドガードは長さはAK74などとほぼ同じだが、上下左右にレールが追加されている
リアサイトはトップレール後部に移設されている。ブレードはノッチタイプから左右にアジャストできるピープタイプに変更されている
アメリカンモダナイズドAKのようにセレクターレバーにはタブが追加されて操作しやすくなっている
モダナイズドカスタムに影響を受けたと思われるM4カービンのようなマルチフォールディングストック。他のAK74シリーズと同じくレシーバー左側に折りたたむことができる
ボルトキャリアはギアボックス側のピストンと連動しており、BB弾が発射されるとピストンに同調してボルトキャリアが後退、リコイルショックを発生させる。構造そのものは極めてシンプルだが、撃ち応えだけではなく見た目にもガスブローバックガン的な要素を盛り込んでいるのだ。
レシーバーカバーを外したところ。ギアボックス上部に巧みにボルトキャリア(リコイルウエイト)とリコイルスプリング&ガイドを配置している
リコイルショックが発生してガスブローバックガンのような撃ち応えが楽しめる
AK EBBシリーズは全27機種ラインアップされており、ここで紹介するLCK-12は最新の第5世代のAKシリーズを再現したモデルだ。レシーバートップとハンドガードにピカティニーレールを追加、伸縮・折りたたみ可能なマルチフォールディングストックが付属したスタイルはAK12らしい。現用ロシア特殊部隊装備に不可欠なモデルだ。
DATA
- 全長:685mm/945mm(ストック展開時)
- 重量:4,100g
- 装弾数:130発
- 価格:オープン
LCTエアソフト
LCK74MN EBB
リアルスタイルのウエイトが常識を覆すリコイルショックを生み出す
LCK-12 EBBと同じEBBシステムを搭載したこのモデル。もともとディテールのリアルさでは定評のある同社のスタンダード電動ガンLCK74MNをベースに、大きな変更を加えることなくEBBシステムを搭載している。もちろん従来のマガジンと共用できる。
レシーバーカバーを開けるとガスブローバックガンのようなボルトが目に入ってくる。これがBB弾を発射するたびに前後動してリコイルショックを発生させる。
実銃同様のプロセスでボルトリコイルウエイトとリコイルスプリング&ガイドが取り出せる。実銃に近い形状が再現されたボルトキャリアと作動フィーリングは電動ガンの常識を覆す
現行型のAK74らしくブラックアウトされた樹脂製ハンドガード
MNタイプの特徴である樹脂製フォールディングストックは左側に折りたたむことが可能
レシーバー左側にはモダンAKらしくスコープマウントベースを標準装備
装弾数130発のLCK74マガジンもブラックアウトされている。従来のスタンダード電動ガン用マガジンと共用できる
バッテリーはハンドガード内に収納する。LCK74MN EBB は7.4Vスプリットタイプのリポバッテリーが指定されている
ハンドガード内のバッテリー収納スペースは狭いので、専用のバッテリーが必要なのと装着時は注意が必要だ。モデルガン的な要素を兼ね備えたLCK74MNEBB。ディテール、撃ち応えともに納得いく出来映えだ。
DATA
- 全長:710mm/950mm(ストック展開時)
- 重量:3,700g
- 装弾数:130発
- 参考価格:オープン
LCTエアソフト
Zシリーズ電動ガン
Zenitタイプのカスタムパーツを装備したロシアンモダナイズドカスタム
近年、ロシアの特殊部隊を中心にAKを近代化(モダナイズド)したカスタムモデルを見かけるようになった。そうしたロシアンモダナイズドカスタムで使われることが多いのがZenit製のカスタムパーツだ。
マズルブレーキやハンドガード、レシーバーカバー、ストックなどM4カービン用とは趣きの異なる飾り気のないデザインが特徴だ。LCTエアソフトがリリースしたZシリーズ電動ガンは、このZenit製カスタムパーツが付属したカスタムモデルをモチーフにしたものだ。
ベースガンはAK74M、AK104、AKS-74UN、PP-19-1の4タイプ。実物のZenit製カスタムパーツは入手が困難なことから、ロシア特殊部隊装備をするなら手に入れておきたい。
ZKS-74M
スタンダードなAK74MをベースにしたZKS-74M。各種光学機器が搭載できるB-33タイプのレシーバーカバー、Zenitカスタムの代表的パーツであるB-30+B-31Cタイプハンドガード、さらにDTK-1タイプマズルブレーキが付属している
DATA
- 全長:710mm/910mm(ストック展開時)
- 重量:4,100g
- 装弾数:130発
- 参考価格:オープン
ZKS-104
カービンタイプのAK104をベースに、マウントベース付きのB-33タイプレシーバーカバー、フロントにはB-19+B-10Mタイプのハンドガード、PT-1タイプのストックに換装。マズルにはDTK-2タイプのマズルブレーキが付属する
DATA
- 全長:580mm/780mm(ストック展開時)
- 重量:3,800g
- 装弾数:130発
- 参考価格:オープン
ZKS-74UN
マイクロカービンであるAKS-74UNをベースにしたカスタム。B-19+B-11タイプのハンドガード、マルチフォールディングタイプのPT-1タイプのストック、サイドポートタイプのDTK-2タイプマズルブレーキが付属している
DATA
- 全長:467mm/667mm(ストック展開時)
- 重量:3,500g
- 装弾数:130発
- 参考価格:オープン
ZP-19-01
9mm弾仕様のサブマシンガンPP-19-1をベースにしたモデル。ハンドガードは4面にレールが付属するB-19+B-21Mタイプ、ストックはチークピースが可動するリトラクタブル式のPT-1タイプに換装されている
DATA
- 全長:465mm/665mm(ストック展開時)
- 重量:3,600g
- 装弾数:50発
- 参考価格:オープン
- お問い合わせ先:LCTエアソフト
TEXT:毛野ブースカ/アームズマガジン編集部
この記事は月刊アームズマガジン2020年4月号 P.56~59より抜粋・再編集したものです。