2020/01/09
LittleArmory コンパクトSMGセットを作ろう!
トミーテックの1/12銃火器模型「LittleArmory(リトルアーモリー)」シリーズより、コンパクトサイズのサブマシンガン4挺のセットがラインアップした。内容はVz61スコーピオン、イングラムM11、KG9、そしてブッシュマン(パーカーヘイル)IDW(PDW)の4種。メジャー銃とマイナー銃を織り交ぜつつ、いずれも小さいながら存在感のあるシャープなディテールを楽しめる。今回の作例では、各部で異なる質感の差を意識しながら仕上げていこう。
コンパクトSMGセット
- 発売元/トミーテック
- 価格/¥1,400
※「figma 朝戸未世 夏制服ver.」「figma 椎名六花 夏制服ver.」は別売です。
各部パーツの処理
※写真のパーツはテストショットのため、実際の製品とは成型色が異なります
ピカティニーレールは金型成型の都合で左右にテーパーがついているので、タガネ等でさらっておくとシャープになる。使用したタガネは0.5mm幅のもの
同様の理由でKG9のバレルジャケット上下面の穴が再現されていないのでドリルで開口。まずニードルで中心にアタリをつける
アタリがあることでドリルの芯ズレが起こりにくくなる。ドリルは小径のものから始めて、徐々に適正寸法に近づけよう
塗装のポイント
KG9は銃口に0.5mmの穴を開け、シンチュウ線を挿し込み、塗装時の持ち手にした。バレルは細く、開口する時に割れるなどのトラブルを起こしやすいので慎重に
ストックが別パーツになっているイングラムの持ち手はストックを装着するホゾ穴の内側を開口し、シンチュウ線を挿し込んだ
黒色ばかりで寂しいのでスコーピオンのグリップは木製タイプにしてみよう。まずラッカー系のサンドカラーで下塗りをする
次にエナメルのブラウンを筆で軽く叩くように塗る。下地のサンドカラーを塗りつぶしてしまわないように。乾燥したら水性のクリアーでコートして、暗いブラウンでスミ入れしよう
ドライブラシ
KG9はバレルジャケットの薄さを表現するため、シルバーでドライブラシをしてディテールのエッジを強調。この後薄めたブラウンを上塗りしてテカリを抑えつつ素材感を演出してみた
イングラムもプレス成型のペナペナ感を表現するべく、ドライブラシでエッジを強調し使用感を演出してみた。ドライブラシは全体にではなく、ポイントをしぼって行なうとリアルな雰囲気に
完成!
スコーピオンとIDW(PDW)にはストック展開状態と折畳状態を選択できるパーツが付属。マガジンは一体成型となっている
INGRAM M11 TYPE
こちらのイングラムは.380ACP仕様のM11をモデル化。ドライブラシによりプレスのレシーバーの雰囲気が出ている
SKORPION Vz61 TYPE
言わずと知れたチェコスロバキア製の小型SMG(.32ACP)。作例では木製グリップ仕様で仕上げている
KG9 TYPE
スウェーデンのMP9をアメリカ向けに再設計したモデル。日本ではエアガン創成期にモデル化され、オールドファンなら誰もが知っている1挺
IDW(PDW) TYPE
イギリスで特殊部隊向けに開発されたサブマシンガン。バッテリー式電気撃発で、油圧ダンパー・レートリデューサーによりリコイルを制御するという特殊な機構を持つ
この製品では1つのパッケージで4種のSMGを入手できるのがうれしい。KG9はランナーから切り離すだけで完成し、ほかの銃もパーツ点数は少ないので、実にお手軽なキットだ
製作・文/國谷忠伸
(c)TOMYTEC
この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.146~147より抜粋・再編集したものです。