2019/05/13
リトルアーモリー 5.56mm機関銃MINIMIを作ろう!
1/12銃火器プラキット「リトルアーモリー」に自衛隊ファン待望の陸自版ミニミ「5.56mm機関銃」がラインアップされた。キットは日本独自のヒートシールドや初期型のパイプストックなど、米軍仕様(M249)とは異なるディテールを余すところなく再現しているのがポイントだ。今回の作例では資料写真を参考に使い込まれ年季の入った陸自版ミニミを再現するべく、塗装の際「チッピング」という手法を用いて仕上げてみた。
LittleArmory 5.56mm機関銃
- 発売元/トミーテック
- 価格/¥1,500
※「figma 豊崎恵那/照安鞠亜」は別売です。
下地の塗装
金属部分に下地として銀を塗装しておく
各部分を塗り分けて、塗膜の保護のためクリアーでコートしておく
塗装の剥げ表現を施す部分にMr.シリコーンバリアーを薄く塗布。これにより下地の金属色が保護され、上塗りする塗料が剥がれやすくなる
塗装剥がれの表現
上塗りして剥がす色(塗膜がやや弱めの水性アクリル)を塗装する。今回は派手めに剥がすのでムラになっても気にしない
乾燥後、竹串などでつつくと簡単に塗膜が剥がれる。資料を見ながら少しずつ剥がそう
剥がし終えたらクリアーコートしてスミ入れをする
銃身やバイポッドなどにはドライブラシで擦れて剥げた表現を追加する
完成!
戦車模型では定番の「チッピング」技法を用いて、各部の塗装や酸化被膜が剥がれ所々金属地が露出した状態を再現。歴戦の兵(つわもの)のような雰囲気を放っている
資料写真ではレシーバー等にプライマー(錆止め塗装)の層が露出した部分が見られたので(オーバーホールの際に塗られたものかも知れない)、部分的に艦底色を塗って再現している
フィードカバーも開閉可能。内側のディテールも再現されている。バイポッドはパーツ選択により開閉どちらの状態も再現できる
塗装レシピ
- グリップ、ハンドガード、キャリングハンドル等=つや消し黒(Mr.カラー)
- 金属部品下塗り=シルバー(Mr.カラー)
- レシーバー等のプライマー=艦底色(Mr.カラー)
- レシーバー金属部上塗り=ダークグリーン(タミヤアクリル)
- バレル、バイポッド=ダークアイアン(タミヤラッカー)
- フロントサイト下部=チタンシルバー(タミヤラッカー)
- マガジン=OD色2314(Mr.カラー陸上自衛隊戦車色)
- スミ入れ=ブラック(タミヤスミ入れ塗料)
- ドライブラシ=シルバー(Mr.カラー)
製作・文/國谷忠伸
(c)TOMYTEC
この記事は月刊アームズマガジン2019年6月号 P.146~147より抜粋・再編集したものです。