2019/12/31
SIG AIR PROFORCE「MCX VIRTUS SBR電動ガン」製品レビュー
SIG SAUERオリジナルの電動ガンがついに登場
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●実銃メーカーによるエアガン
発表直後から話題を呼んでいるSIG SAUERオリジナルブランドSIG AIR PROFORCEの電動ガン「MCX VIRTUS SBR」。SIG SAUERは数ある実銃メーカーの中で今もっとも勢いのがあり、実銃メーカーのオフィシャルモデルが主流になりつつあるエアガンマーケットにも進出した。
今回リリースされるのは、最新のセカンドジェネレーションモデルであるVIRTUSの中からM4カービンのCQB-Rに相当するSBR(ショート・バレル・ライフル)がチョイスされている。実銃メーカーによる電動ガンだけあって全体のフォルムはもちろん各部の刻印は実銃同様に再現。特徴的な形状のレシーバーはCNC削り出しで製作されており、醸し出される雰囲気は実銃そのものだ。
ショートバレルを覆うように装着されるM-LOKハンドガード。ハンドガード基部両側にはQDスリングマウンティングポイントが付属する
14mm逆ネジのマズルには3プロングタイプのフラッシュハイダーが装備されている
オフィシャルモデルらしくマガジンハウジング部分にはしっかりトレードマークが入れられている
●質実剛健なSIG SAUERらしい完成度
ハンドガードには汎用性の高いM-LOKシステムを導入。セレクターレバーやマガジンキャッチはアンビタイプ。3ポジションのテレスコピックストックが標準装備されている。
実銃のMCXはバレルやハンドガード、ストックが交換できるモジュラーシステムが導入されている。エアガンでもそのシステムが継承されており、今後のバリエーション展開が楽しみだ。
指掛け部分が大きくされたセレクターレバーはアンビタイプ。発射モードはセーフ、セミ、フルとなっている
ロープロファイルなPDWタイプのリトラクタブルストックは3段階に伸縮可能。バットプレートにもSIGのロゴが入れられている
ストック基部はレシーバー後端とピカティニーレールで結合している。そのため、他のストックへの付け替えが容易に行なえる
側面に滑り止めのテクスチャーが入ったエルゴノミクスデザインのグリップ
SIG SAUERによれば実銃の訓練用機材として対応できることが謳われており、実際に手にしてみると剛性感・重量バランスは実銃に近い。内部メカは電動ガンとしてはオーソドックスなものだが、言い換えれば信頼性が高くてメンテナンス性にも優れている証拠。あえて奇抜なメカニズムを選ばないところにSIG SAUERらしさを感じる。
ガスレギュレーターにもSIG SAUERのトレードマークが刻まれている
レシーバーとロアフレームを結合するピボットピンを押し出すことでハンドガードも外せる。バッテリーはハンドガード内に収納する
ボルトを後退させるとホップアップ調整用ダイヤルが現れる。ボルトはボルトキャッチによって保持され、ボルトキャッチを押すと閉鎖される
実銃メーカーのオリジナルエアガンとして注目を集めるMCX VIRTUS SBR電動ガン。他人とはちょっと違った電動ガンが欲しい方にうってつけだ。
DATA
- 全長:737mm
- 重量:3,000g
- 装弾数:120発
- 価格:¥58,000
- お問い合わせ先:ライラクス
TEXT:毛野ブースカ
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:松嶋えいみ
HAIR&MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:ユニオンベース
この記事は月刊アームズマガジン2020年2月号 P.70~71より抜粋・再編集したものです。