2019/12/08
SYSTEMA「PTW89」製品レビュー
他を圧倒する完成度
PTWの名に恥じないPTW89がついに登場
※実射シーンとインプレッションはこちらの動画をご覧ください。
●世界が認めた完成度
実銃の訓練用機材として誕生したシステマのPTW(プロフェッショナル・トレーニング・ウェポン)。他社がトイガン独自のディメンションを採用する中でPTWはリアルスケールにこだわり、トイガンの常識を覆す圧倒的な剛性感と耐久性、電動ガンとは思えないシャープなトリガーレスポンスを実現した。今もなお他の追随を許さず、その完成度の高さは日本のみならず世界中で評価されている。
今回、M4系(TW4)とMP5系(TW5)に続くPTWとして「PTW89」がリリースされた。長年培われてきた技術とTW4やTW5での経験を生かし、PTWとしてのあるべき姿を具現化した究極の逸品である。
●実銃同様に3点射バーストが可能
その名のとおり自衛隊の89式5.56mm小銃を再現したこのモデル。リアルディメンションのアルミ削り出しアッパーレシーバーとスチールプレス製ロアレシーバーにアルミ製M-LOKハンドガードが付属し、各種アクセサリーが装着できるようにモダナイズドされている。
高い強度と精度を誇るアルミ削り出しで作られたアッパーレシーバー
オリジナルデザインのM-LOKハンドガード。合計4ヵ所にQDスリングマウンティングポイントが付属している
アッパーレシーバーとロアレシーバーを分割すればシリンダーが取り出せる
ノズルの偏芯にあわせてピストンヘッドとノズルの勘合部分も偏芯したPTW89専用シリンダーアッシー
左右非対称のグリップやストック、スライド式のダストカバー、リアサイトが格納できる機能など、89式の特徴が余すところなく再現されている。ギアボックスにはプラネタリーギアを使用し、ECUがギアボックス内に内蔵されるTW4とTW5の特徴を併せ持つ構造となっている。
右利き射手用が握りやすいようにデザインされた左右非対称のグリップ
グリップ同様、右利き・右肩撃ちを前提とした左右非対称のストック
ストック内に11.1V1,400mAh 25C専用リポバッテリーが収まる
ボルトはマガジン内にBB弾が装填されている時か、マガジンを外した状態でのみ可動できる。ダストカバーは実銃同様に開閉可能
リアサイトは上下左右の微調整に加えてピープ部分が格納可能
TW4と同じプラネタリーギアとヘリカルギアが採用されたコンパクトなギアボックス
発射モードは実銃同様セミ、フル、3点射バーストの切り替えができ、PTW89専用新型7511“KUMI”型モーターを採用。キレのあるトリガーレスポンスと、優れたボディ剛性から生み出される安定した弾道はまさにPTWの真骨頂と言えるだろう。
唯一無二、他に代え難い魅力を有している。ファンならずとも魅了されるはずだ。
実銃同様に作動するセレクターレバー。発射モードも「レ」=フルオート、「3」=3点射バースト、「タ」=セミオートとなっている
本誌ではさらに「PTW89はなぜ必要なのか――飯柴智亮氏の視点」と題して、飯柴氏による解説を掲載している。ぜひご一読いただきたい
DATA
- 全長:920mm
- 重量:4,145g
- 装弾数:120発
- 価格:¥289,000
- お問い合わせ先:MOVE
TEXT:アームズマガジン編集部
PHOTO:須田壱(スタジオゼット)
MODEL:東城咲耶子
HAIR & MAKE UP:伊達美紀
撮影協力:バトルシティ
この記事は月刊アームズマガジン2020年1月号 P.86~87より抜粋・再編集したものです。