2026年2月号

2026/01/20

SHOT Show 2026 インダストリーディ at the Range 速報

 

FN FIREARMS

 FNアメリカからFN 509シリーズにおける廉価モデルとして、ハンマー内蔵によるSA方式を採用した FN 309 MRD が発表されたことは、先日速報記事でご紹介した通りだ。

 

 3.8インチバレルを備え、オプティックレディ仕様となっているほか、16連および20連マガジンに対応する。トリガープルは約2.3kgと重めで、リセットも長いが、価格を重視したエントリーモデルとして明確な割り切りが感じられる仕様だ。メーカー希望小売価格は$549で、店頭価格は$400台も見込まれることから、FNブランドへの導入モデルとして一定の存在感を示すモデルとなりそうだ。

 

CZ USA

 CZは、いわゆるショートレイルと呼ばれる初期型 CZ75 を完全復刻したモデルを発表した。サムセイフティレバーやグリップパネルの仕様に加え、空のマガジンが不用意に落下するのを防ぐ機構まで忠実に再現されている。仕上げは現行モデルに多く用いられるポリコートではなく、当時の雰囲気を重視したマットなブルー仕上げを採用。さらに、オリジナルと同様にファイアリングピンブロックを備えない構成とすることで、以前存在したBモデルベースの初期型CZ75よりも再現度の高い復刻モデルとなっている。

 

▲CZ75からShadow 2系, P-09、P-10 Cまで各種取り揃えている。

 

Colt’s Manufacturing

 

 

 コルトは復活版アナコンダに新たにブルー仕上げを追加した。あわせて、アームブレイスを装着したM5 Carbine, およびEnhanced Patrol Rifle IIをベースにしたARピストルのラインアップも展開している。

 

Kimber America

 キンバーはSTI 2011などに代表されるハイブリッドフレーム構造を取り入れた自社独自の2011系モデルである2K11を発表しているが、今回はフロントサイト前方に大型の内蔵ポートを追加したKimber 2K11 Compを新たにラインアップへ加えた。

 

 

 引き続き同社独自のGTシグネチャートリガーをはじめ、カーボンファイバーとガラス繊維を充填したナイロン製のマトリックスグリップ、外装エキストラクターなどを特徴としている。仕上げはオールブラックとステンレススチールの2種類が用意されている。ポートの効果は高く、マズルライズを効果的に抑制していることを体感した。

 

Glock

 グロックは2025年末、ついに第6世代にあたるGen6を正式発表した。それに先立ち、グロックスイッチによる違法改造への対策を施したGen5ベースの改修モデルとしてVシリーズが紹介されていたため、これが実質的なGen6ではないかとの見方もあったが、実際にはそれとは別に世代更新が行なわれた形だ。
 噂されていたモジュラーフレーム化こそ見送られたものの、本モデルはGen5で培われた設計を純粋に進化させた内容となっている。グリップは大幅に見直され、両側面にパームウェル形状を持たせたことで握りやすさが向上、延長型ビーバーテイル、アンダーカットされたトリガーガード、さらに滑りにくいRTF6グリップテクスチャーが採用されている。加えて、フラットトリガーの採用や、サポートハンドのインデックスポイントへのテクスチャ追加など、全体の使用感はカスタムグロックに近いフィーリングがノーマル状態で得られる。

 


 サブコンパクトモデルを除き、Gen4以降で採用されてきたデュアルリコイルスプリングシステムは廃止され、Gen3タイプの単一リコイルスプリングへと回帰している。これまで耐久面でのトラブルが指摘されてきたことに加え、法執行機関での.40S&W仕様が衰退し9mmが主流となった現在では、その必然性が薄れたことが背景にあると考えられる。

 オプティックレディ仕様である点は従来通りだが、アダプタープレートを介していたMOS方式に代わり、光学サイトの固定剛性を高めた新方式ORS(Optic Ready System)が採用された。これにより、ドットサイト運用を前提とした現代的なデューティガンとしての完成度は、さらに一段引き上げられている。

 

▲こちらはVシリーズだ。Gen6が登場したことでだいぶ影が薄くなったように感じる。

 

AS Designs

 発射後のスライドやボルトの後退エネルギーを利用し、メカニカルにトリガーをスタート位置まで押し戻してリセットさせる“フォースリセットトリガー”は、近年複数のメーカーから製品化されている。トリガーを引いた状態を維持していると、リセットの瞬間に次弾が発射されるため、結果として疑似的なフルオートの射撃感覚が得られる点が特徴だ。

 ノースカロライナ州の AS Designs は、AR15系スポーターに対応する、特許出願中の“アクティブ リセット クラッチ(ARC)”テクノロジーを有しており、比較的簡易な構成でこの機能を実現していることが特徴だ。同社は、AR15をはじめ、JAKL、MP5、MCX、MPX、SCAR、BRN-180、G3、AP53、UMP、STRIBOG、DISSENTなど、今後多数のプラットフォームへの対応を予定しているという。

 


 実際にMP5系カービンでの試射では、作動自体は極めてダイレクトで、連続射におけるフィーリングも独特なものだった。トリガーは毎回リセットされているため、機構上はセミオートの範疇に分類されると解釈されているケースが多いが、州法レベルでは規制・禁止の対象となっている地域もある。そのため扱いには十分な注意が必要だ。

 

Text & Photos by Yasunari Akita

 

Gun Pro Web 2026年2月号

 

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