2019/10/30
ハンドガンの構え方【基本編】サイティングの仕方
車やオートバイと同様に、銃にも正しい撃ち方が求められる。正しい構え方・撃ち方を行なわないと的に当たらないばかりか、他人に危害を加えてしまう恐れがある。しかし、おもちゃであるエアガンは実銃と違って威力も弱く、気軽に撃てるがゆえに、構え方・撃ち方に関して意外と自己流の方も多いのではないだろうか。ここでは実銃に即したハンドガンの構え方(基本編)を数回にわたって解説しよう。第3回目はサイティングの仕方だ。
第1回「ハンドガンの構え方【基本編】グリップの握り方」はこちら
第2回「ハンドガンの構え方【基本編】トリガーの引き方」はこちら
オープンサイト(アイアンサイト)の場合、まずリアサイトの切り欠き(凹)にフロントサイト(凸)を合わせる。そして上面の高さを合わせ、リアサイトの切り欠きにフロントサイトを合わせた時にできる隙間が左右均等になるようにする。白い点がフロントサイトの真ん中、リアサイトの左右についている場合、3つの白い点が水平に並ぶように狙う。
オープンサイトで狙う時はフロントサイトに焦点を合わせて狙う。
ドットサイトの場合、ドット(赤く光っている点)に焦点を合わせて狙う。オープンサイトに比べて素早くかつ正確に狙うことができる。
視野を確保する(周囲の状況を確認する)ことと、目に過度なストレスを与えないために狙う時は両目を開けて狙おう。慣れないうちは両目を開けて狙うのは難しいので、最初は片目で狙い、徐々に慣らしていこう。利き手と利き目が同じなのが理想だが、利き目が異なる場合は、無理に変えようとせず、利き手で持って、利き目で撃とう。
もし自分の利き目がわからない場合は、利き手の人差し指と親指で丸を作り、少し手を伸ばして、両目を開けながらその丸でターゲットを狙ってみる。その状態のまま目を交互に閉じて、丸の中にターゲットが見えるほうが利き目だ。
あまり長い時間(10秒以上)狙うと眼が酸欠状態になり、視界がボヤけてしまう。もちろん腕の筋肉も疲労してしまう。時間をかけてジッと狙いを定めたほうが当るような気がするが、実はあまり狙い込みすぎないことが肝心。タイミングよくトリガーを引く思い切りのよさが求められる。最初は難しいかもしれないが、意識的に時間をかけないように撃つことを繰り返し行なえばできるようになる。
複数のターゲットを撃つ場合、最初のターゲットを撃ち終えたあと、次に撃つべきターゲットに焦点を合わせる(ターゲットを視認する)。そして銃を次に撃つべきターゲットに向け、焦点をターゲットからフロントサイトに切り替えて、狙いを定めて撃つ。「ターゲットを視認する」→「フロントサイトに焦点を合わせる」→「撃つ」というプロセスはひとつのターゲットを撃つ場合と変わらないが、次に撃つべきターゲットを視認する前にフロントサイトに焦点を合わせないことだ。まずはターゲットを視認することがポイントとなる。
次回のハンドガンの構え方【基本編】では、シューティングフォームについて紹介していく。更新は11月6日(水)を予定しているので、ぜひ読んで欲しい。
TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:ビレッジ2