2019/10/16
ハンドガンの構え方【基本編】グリップの握り方
車やオートバイと同様に、銃にも正しい撃ち方が求められる。正しい構え方・撃ち方を行なわないと的に当たらないばかりか、他人に危害を加えてしまう恐れがある。しかし、おもちゃであるエアガンは実銃と違って威力も弱く、気軽に撃てるがゆえに、構え方・撃ち方に関して意外と自己流の方も多いのではないだろうか。ここでは実銃に即したハンドガンの構え方(基本編)を数回にわたって解説しよう。第1回目はグリップの握り方だ。
ここでは一般的な両手撃ち(ツーハンドホールド)でのグリップの握り方を解説する。グリップの握り方でもっとも重要なのがグリップの上のほうを握る、いわゆる「ハイグリップ」だ。まずトリガーを引くほうの手(多くの場合は利き手/ストロングハンド)を銃に添え、親指と人指し指の指間部のいちばん深いところにグリップの後部をあてがう。
写真のようにできるだけグリップの上を握るようにする。
銃身線(もしくはサイトライン)と腕の線が一直線上に来るのが理想的な握り方だ。ただし、手が小さくてトリガーに指が届かない場合は、トリガーに指が届くようにずらしても構わない。
グリップしている手とは反対側の手(多くの場合は利き手ではない手/サポートハンドもしくはウィークハンド)は、グリップしている手の指を包み込むように握り、グリップ側面(この場合左側)に隙間ができないように手のひらをしっかり添える。
グリップに添えるほうの手の親指を水平に伸ばして、その上にグリップを握っているほうの手の親指を乗せる。
両手で銃を握ったところ。銃を支える指すべてに隙間ができないように揃えて、サポートハンドもできるだけ上のほうを握るのがポイントだ。また、両手でグリップを下方向に絞り込むような感覚で握るとブレが抑えられる。
ハイグリップすることで銃をしっかり握ることができ、銃が暴れずコントールしやすくなり、反動も抑えられる。
グリップの下のほうを握ると、手とグリップの間に隙間ができてしまい、しっかり握ることができないことから銃が暴れてコントールしにくくなる。さらに反動も抑えることができなくなってしまうため、注意が必要だ。
次回のハンドガンの構え方【基本編】では、トリガーの引き方について紹介していく。
TEXT:毛野ブースカ
撮影協力:ビレッジ2