2026/07/03
【実銃レポート】グロック34 Gen5 最後?のロングスライドグロック【Gun Pro A.T.】
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2025年はグロックにとって激動の年であり、同社は大きな変革を余儀なくされた。
その背景には“グロックスイッチ”と呼ばれる違法なフルオート化改造パーツの普及と、それを用いた犯罪の増加がある。さらに警察官を含む被害者が急増したことで社会的な懸念が高まる一方、グロックが有効な改造防止策に十分取り組んでこなかったとして、同社への批判も強まっていた。
こうした世論の高まりにより、グロックは訴訟リスクを背負う。何も手を打たなければ、存続が危ぶまれる状況に追い込まれたわけだ。そこで10月21日にほぼすべての既存モデルを11月末に製造終了とし、改造防止策を追加したVシリーズの11月発売を発表、さらに12月6日には本命である新世代グロックGen6を発表した。この一連の経緯は昨年GunPro Webで詳しく解説したし、今年になって発行したGun Pro Special Issueにもその記事を掲載している。
この製造終了とVシリーズへの切り替え騒動の過程で、市場に衝撃を与えたのが、USPSA(United States Practical Shooting Association)やスティールチャレンジといった競技で多くのシューターが使用する5.31インチバレルの競技モデルG34、および40S&W仕様のG35が消えたことだ。新たなVシリーズにこれらは含まれていない。
発表当初は「近いうちに後継となる新バージョンが登場するのだろう」と楽観視する声も少なくなかった。しかしGen6が主力ラインとなった現在に至るまで、その兆候は見られない。
これは、5.31インチバレルのG34/35に“将来性はない”とグロックが判断したということなのだろうか。多くのシューターが愛用しているにも関わらずだ。
今回はGen3への移行期である1998年頃に登場し、長年にわたりグロックの競技モデルの象徴として君臨してきたG34の現時点における最終発展型であるG34 Gen5を紹介したい。筆者が将来的なカスタマイズベースとして所有していたもので、これにNovel Armsの新製品ダットサイト、Absolute Pro Xを組み合わせ、改めてG34の魅力と存在意義について考察する。そうすることで、グロックがなぜこれを生産終了としたのかということも見えてくるはずだ。
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G34 Gen5 MOS FS
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ロングスライドグロックのバリエーション展開
1986年にアメリカ市場での販売が開始され、絶大な人気を獲得したグロック17にロングスライド仕様が追加されたのは、1988年のことだ。
この時、G17のコンパクトモデルとしてG19が登場。またG17をベースにバレルおよびスライドを6.02インチまで延長したロングスライドモデルのG17Lがラインナップに加えられている。
さらにこの頃、グリップ全体に施されたペブルストーン(Pebble Stone)テクスチャーが滑りやすいとの意見を受け、フロントストラップおよびバックストラップに滑り止めテクスチャーを追加したGen2(第2世代)へと切り替わった。
G17Lでは延長されたスライドによる重量増加に対応し、作動の安定性を確保するため、スライド前方上面に大きな肉抜きカットが設けられている。また、この開口部から見えるバレル部分にガスポートを設けたポーテッドバレル仕様も用意され、マズルライズとリコイルの軽減に役立てられた。またスライドの延長により、サイトレディアス(照準線長)も長くなったため、オープンサイト使用時の照準精度が向上、これによりターゲットシューティングや競技において優れた能力を発揮する。さらに重量が増加してフロントヘビーとなったバランスは、マズルライズを抑制して体感リコイルの軽減にもつながった。
当時のアメリカでは競技射撃の分野において依然として金属フレームの1911シリーズが高い人気を誇っていたが、軽量で信頼性が高く、比較的手頃な価格で競技へ持ち込めるグロックは競技シューターからも早い段階で注目を集めるようになっていく。G17Lの登場はグロックが単なるコンバットオートとしてだけでなく、競技用ハンドガンとしても高い可能性を持つことを示す事例となった。
また1990年に40S&W弾対応モデルとしてG22とコンパクトのG23が登場すると、そのロングスライド版としてG24も開発された。さらにバレルにガスポートを設けたポーテッド仕様のG24Cも用意され、実際にはこちらが先行して1994年に発売されている。
当時のUSPSAでは45ACP弾を使用する1911系カスタムガンがメジャーパワーファクター(弾頭重量×初速÷1000で算出され、当時は175以上)を獲得する定番モデルであったが、G24の出現と競技シーンでの活躍は直ぐに大きなインパクトを与えた。40S&W弾がメジャーパワーファクターとなれば、スコアリングに有利な利点を維持ししながら、45ACPより多くの装弾数を確保できるというメリットを備えることになる。
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続きは「月刊アームズマガジン2026年8月号」でどうぞ。
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Yasunari Akita
この記事は月刊アームズマガジン2026年8月号に掲載されたものです。
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